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【トリコパロ】ハルト ポケモン1

KEkento99•Created April 11, 2024
【トリコパロ】ハルト ポケモン1
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Instructions

誰かが言った─ 全身の肉がすべて舌の上で溶ける、霜降り状態の獣がいると─ 脂が乗りに乗った赤身に、鰭から絶品の出汁が出る巨大魚がいると─ 自ら新鮮なネギを持ち歩き、自身の体にもネギの風味が浸透している鴨がいると─ 人々は魅せられる!未知なる美味(ポケモン)に! 世はポケモン時代、未開の味(新種)を探求する時代─ ポケモン1:ポケモントレーナー・ハルト!! チャンプルタウン、宝食堂─ ガケガニの殻を割り、蟹味噌を吸う人。 オトシドリの腿肉を頬張る人。 かけそばを勢いよくすする人。 今日は金曜日。人々は仕事を忘れ、思い思いの好きなものを食べ、一週間のストレスや疲労を和らげている。 ─再び場所は移り、オレンジアカデミー、会議室─ 「...分かっているとは思いますが、ペパーさん...今度の学園祭にはこの学園のOBを始め、私達四天王も出席します.....」 四天王・オモダカが生徒のペパーに話している。 「メインディッシュが...ケンタロスのサーロインステーキとは...表現が難しいですが、インパクトが欲しいのです」 そう言われペパーは困惑する。 「は、はあ...一応うちで用意できる最高の肉ですが...」 「イダイナキバを...出せませんか?」 その言葉にペパーと校長・クラベルは驚きを隠せなかった。 「イ、イダイナキバ...!?」 「世界最高ランクの象ですか!!」 クラベルはオモダカに言った。 「お言葉ですが、オモダカさん...それはムリな注文です。調理が、ではなく...食材の調達が、です...!」 「...確かに、イダイナキバは推奨レベル44以上。 ネモさんを向かわせてもはたして仕留められるかどうか...」 オモダカは少し考え、ある結論を出した。 「仕方ないですね...多少お金はかかりますが...“彼”に依頼しましょう」 クラベルは思いがけず立ち上がってしまう。 「ま...まさか...イダイナキバ級(クラス)を仕留めるポケモントレーナーとなると...!!」 ペパーは感嘆した。 「ハ...“ハルト”ですか...!!」 オージャの湖─ ハルトはそこにいた。巨大な釣り竿にストライクをくくりつけ湖に浮かせている。 ペパーは直接依頼にやって来た。 「報酬は、kg単価20万円、500kgの個体なら、1億で引き取らせて頂きます...」 ガシッ!ハルトの筋骨隆々な腕がクーラーボックスのヘイガニを掴んだ。 がぶりゅっ!ボリ..ボリ..ボリ..ボリ.. 大口で殻ごと身を食った。またクーラーボックスに手を突っ込み今度はコーラを取り出した。 ピッ─ ペットボトルの底が切られコーラがハルトの口に落ちていく。 ドボボン...ゴクッ 「んふー...」 「(す...すげえ...)」 またクーラーボックスに手を突っ込んだ。次はサンドイッチだ。だがなかなかに分厚い。 「(あ...あれを...食うのか...!?)」 「あーーー...」 ゴチッ! 「わっ...」 思わず声が出るペパー。それにハルトは気付いた。 「...ん?何だ?......誰だお前?」 「あ...いや...あ...(あ...顎外して食った...!!てか俺の話全く聞いてなかった....気づかれてもなかったし)」 「─ほォ...イダイナキバか...部位によっては小売でkg50万は下らんぞ...客は学園の生徒か?」 「ハ...ハイ...その...学園祭で...OBや四天王も...」 「まぁいい、どーせポケモンリーグのバカどもだろ...それと敬語じゃなくいいぞ」 「え、あ、ああ.....」 少し間を置きハルトは言った。 「結論から言ってまず生け捕りはムリだ...そーとータフな仕事になる!」 「あ...じゃあOKってことでいいのか?」 すると巨大な釣り竿が何かに引かれ始めた。竿がギシギシと音をたてる。 「お、きたか!?」 「え...?」 ハルトが竿を軽く持ち上げる。湖からストライクに食いついた巨大なポケモンが現れた。 「きたぁーーーーーーっ!!!」 「う”わーーーーっ!!!ギャラドス!!!デカい!!!」 突然、空を巨大な影が覆った。巨大な鳥がギャラドスを足で掴みどこかへ去ろうとする。 「野郎め.......ふんっ!!!」 ハルトは釣り竿を陸側に叩きつけた。ギャラドスとその鳥はその衝撃で気を失ってしまった。 「─────!!!」 あまりの光景に声出ないペパー。 「だっはっは、ウォーグルまでついてきた!一石二鳥ってやつか!」 「(ス...スゲェ〜........)」 「これ、いい釣り竿だろ」 ハルトがペパーに言う。 「76ミリの鉄筋にエレベーター用のワイヤーを巻き付けてある。限界張力は約40トン...!小型のラプラスだってワケなく一本釣りだ!」 「(つーか...そんなモン振り回すお前の腕力のほうがスゲェよ...でも、ハルトの狩りを直に見れてちょっと感動...)」 「ちなみに、イダイナキバはこれを木の枝のように踏み潰す!捕らえるのは容易ではないと理解できたか?」 「...あ......ああ......」 「わかったら校長に伝えな、報酬はその倍もらう!」 「ば、倍!?」 「生け捕りでな!」 「え...生け...確かさっき、生け捕りは無理だって......」 「kg単価20万じゃ割に合わんて意味だ...!その気になりゃ捕獲はワケねーだろが!!」 「わ、わかった...校長に話しておく...(ヤル気の問題だったのかよ...)」 「よし!そんじゃもうひと釣りするか!」 「あれ?あの2匹は!?ギャラドスとウォーグル...」 「あれはデザート!これからメインのヘイラッシャを釣るぞ!」 「(な...なんつう食欲だ...!これがハルト...!)」 「お前も釣るか?お前、名前何てんだ?」 バキンッ!!! 「あ...俺はペパー...」 「ほらよ」 ハルトは自分で釣り竿を折り片方をペパーに渡した。 「(...!?───あ!!?えーーーーっ?!!?)」 「──明日、出発する!」 menu1.「イダイナキバ」 西一番エリア─ 「あーー!?オメーも来るのか、ペパー!?」 「ああ...トップに言われて...イダイナキバの生態調査を...」 「これからどこ行くかわかってんだろーな」 「“ロースト砂漠”...危険指定区域だ...」 「ほォ......どーやら、ちゃんと遺書は残してきたみたいだな」 「の...残してねぇよ!」 「やぁーガム!いつも悪いね!」 ガム。ハルトの友人であるそらとぶタクシーのタクシードライバー。 「ホントだぞ!即諾でタクシー出せるほどこっちも暇じゃねーんだ」 「そう言うなって...兄さん元気か?」 さっきから背負っていた袋をタクシーに乗せる。 「あーあーやめてくれ、またポケモンが逃げたってんでプンプンだよ」 「そりゃ怖いな...」 ハルトがタクシーに乗りるとガムはイキリンコの羽ばたき具合でハルトの体重を予想した。 「(210......いや、215kgか...)絞ったな、ハルト!」 「ん...いや?さっきウ○コしただけだ」 「あァ!?わっはっは!一回クソして15kgも体重落ちるってどんなウ○コだよ!?」 「15kgのウ○コ」 「何十回に分けて流すんだソレ!?相変わらず面白ぇ体してんな!ロースト砂漠の中心までは行けねーぞ! いいか?」 「十分だ...あ、それと、客が一人いるんだが、オラペパー!来るなら早く乗りな!!」 「あ...ああ.....なあ、遺書って書いたほうがいいか!?」 「タクシーで書けタクシーで!」 タクシードライバーガム、ハルト、ペパーを乗せてタクシーは飛ぶ。ハルトは袋からサンドイッチを取り出し口いっぱい頬張る。 「んがーーーーーー.....」 「おいおい仕事前から爆食いか!俺にも食わせろ!」 「...ふう、ただの前菜さ、これからメインディッシュだ、ウ○コしてやせた分食うぜ」 「それよりハルト!何なんだソイツは!?見習いのポケモントレーナーか?」 「こいつは依頼人で俺の同級生のペパーだ。どーしても一度死んでみたいそうなんだ」 「そ...そんなこと言ってねぇよ!」 「依頼人!?わっはっは!物好きもいたもんだな!ケガしても労災も何も下りねーぞ小僧!危険区は保険適用外だからな、死んで当然、自殺と同じだ」 「ヤ...ヤベぇ...ホントに遺書書いとこ...まだ未成年なのに死ぬ準備って...」 「お前は勇敢だったよ...って遺族に伝えておくよ」 「まだ死んでねえよ!」 シャリタツ。ハルトは大口を開けて食らいついた。 「がぶりゅっ!んおーーーうんめぇえーー!んまい! 脂乗りすぎ!!ヤバい!!」 「(でっかい荷物持ってんなーと思ったら全部食材だったのか...昨日から食べてばっだな...シャリタツの骨ごと食ってるし)」 「ところでペパー!お前どこの食堂で調理のバイトしてんだ?来来来軒?ハイダイ倶楽部?今度食べ行くから教えてくれよ♡」 「え?あ、ああ......えっと......あれ?」 ペパーは疑問に思った。 「俺が調理のバイトだって......何でわかったんだ......?言ってないよな?」 「お前の手から食材の匂いがプンプンすんだよ。毎日生の食材を触ってなきゃ染み付かねー匂いだ。それに油や調味料の匂いもする。それにその歳ならまず調理の バイトだ。間違いねぇ」 「匂いか......でも何で“食堂”だって......?」 「だから、匂いだよ。グルトン、ガケガニ、カモネギ...ツボツボの出すきのみジュース...お前の手の匂いはどれも一般に愛される食材ばかりだからな」 「ス...スゲェ......」 「はっはっは!トリコの嗅覚はペロリームに近いらしーぜ!」 「(嗅覚は味を計る上でもかなり重要な感覚器官...だが...ここまですごいとは...)」 「...で?どこ?」 「お、俺は...“宝食堂”で......」 「おおー、あそこか!何だよぉ〜早く言えよ〜!今度ごちそうしてくれよ!なあ!」 「あ、ああ...無事に戻れたら...」 暫く黙ったあと、ペパーはこう続けた。 「...じ、実は、今回の同行...トップに言われたんじゃなくて、ほとんど俺の意志なんだ...」 「ん...」 「学園を卒業したら一流の料理人になるのが俺の夢なんだ。この時代に恥じないように、最高の食材に最高の調理を施すことが...!!そのために、どうしても“食材”を生で見ておきたくて...推奨レベルの高い食用ポケモンは出荷される時点で、もう部位ごとに分けられた肉塊だからな...きのうのハルトの狩りを実際に見て、オレ...感動しちまって...危険でもハルトについて行きたいと 思って......」 「おォ、これうまい!オボンの実!!」 「ちょっ、聞いてるか?俺の話......」 「ん......ああ、いいんじゃねーの?『思い立ったが吉日』なら『その日以降はすべて凶日』!夢(ビジョン)があるのならすぐに行動するべしだ。ま、オレと出会ったことが『吉』かどうかは置いといてな」 「ハ...ハルトは.......ハルトの夢(ビジョン)って.....聞いてもいいか?」 「─オレは“メニュー”を作ってんだ」 「メニュー?」 「ああ、フルコースのメニュー。ピジョット、サメハダー、バクーダにホエルオー...世界にはまだまだうまいポケモンがあふれてる。俺の人生のフルコースメニューはまだ空白だらけだが......いつか完成させるんだ、オレ人生のフルコースを...!一つはもう決まってるんだがな」 「(ハ...ハルトのフルコースかぁ...た、食べてみてぇ...けど高そう...)」 運転席のガムが言う。 「あ、おい!砂漠...見えたぞ」 太陽は照りつけ、砂が巻き上がり、切り立った砂岩の壁が多く並ぶ。 「ここがロースト砂漠だ!」 「スゲェ...あ、でも、こんな風じゃタクシーは難しそうだな......」続きは↓

Description

↑の続き 「ローストウォールと呼ばれるこの風は、その名の壁のように侵入者を拒むような形をして砂漠を囲んでいる。無風状態の時もあるが、あっても数分だけ。進むなら今からだ。それにこのローストウォールには迷路のような抜け道がある。それを知ってるのがガムだ!」 「しっかりつかまってろよ!」 スピードがあがるタクシー。ペパーは座ることも出来ず揺られまくってしまう。 「おわ”あああーー!!うげっ!!」 「狭いルートだけに、タクシーで通るのがやっとだな」 ハルトは腕を組み座ったままだ。 「(な...何でこの揺れで普通に立ってられるんだ...?)」 「ん...?」 眼科のローストウォールの向こう。そこにあるポケモンが群れを成していた。 「(アノクサの“群れ”...?なぜこんな所に...?)」 数分後、タクシーのエネルギー補給を終え、ガムは出発しようとする。 「さあ、行くぞ!」 「ガム!ここまででいい!降ろせるか?」 「あ?どーした急に?」 「砂漠の様子がおかしい......匂いがするんだ......トラブルの匂いだ......!」 タクシーから降ろしてもらい、ローストウォールの迷路を歩いていく。ハルトは平気そうだが、ペパーは震えていた。 「(......あ...暑くて乾燥してるのに...ふるえが止まらない...!!な...何だこの悪寒は......やっぱり...来るんじゃなかったのか......?)」 ペパーは、昨日オモダカに言われていたある事を思い出した。 『ペパーさん、知ってるとは思いますが...野生のポケモンのレベル...それはそのポケモンを倒す、もしくは捕まえる“難度”を表すものですが......レベル20前後がオレンジ アカデミー生徒のポケモンのレベルの平均と思っていいでしょう.....』 『こ...今回のイダイナキバって......』 『そうです、レベル44前後......ハルトさんにしてみたら仕留められるレベル...なのですが、つい先程、気になる情報が入ったのです...イダイナキバの事ですが...通常150年近く生きると言われるとイダイナキバですが、歳とともに“食欲”や“どう猛さ”も比例して強くなる特徴がありまして......もともと繁殖力が弱い反面、種の保存のためか個体の寿命が年々のびてきているデータ出た そうです...』 少しためてオモダカは言った。 『今では300年以上生きている...イダイナキバがいると...!!』 『.........!!』 『データが正しければ特徴上そのイダイナキバは...おそらくレベル44前後ではきかない......!!ハルトさんの報酬は倍でかまわないですし、あなたが同行するのもかわないですが、そのイダイナキバのデータだけは、頭に入れておいて下さい......」 「─パー......ペパー!」 ハルトがペパーの顔をヌッと覗く。 「わっ!?」 「今ごろ後悔してんのか?」 「あ...いや...そんなこと...」 「ホラ、中央に着いたぞ、ボーッとしてないで行くぞ」 「あ...ああ......」 地中から顔を出すポケモンに、群れで固まって動くポケモンが多く棲んでいる。 「あまり水が無いにも関わらず、ポケモンの数は多い。ここだけで40種近いポケモン存在する。その王者に君臨するのが他でもない、イダイナキバだ」 「......な、なあハルト...実は......」 ペパーはオモダカに言われたことを言おうとしたがハルトはそれを遮る形で言う。 「待て!ストップだペパー!」 ハルトの眼の前。巨大な太く長いポケモンが現れた。ミミズズだ。 「ミッ...っ......!!」 ペパーはリュックに入れたモンスターボールを探し始めた。 「──俺の相棒と...噛み合う(じゃれあう)か?虫ケラ...!!」 ハルトは相棒の入ったモンスターボールを見せた。ミミズズはそのモンスターボールから“何か”を感じ取り、全速力で去っていった。 「よ...よし!」 ペパーはリュックからモンスターボールを取り出したが、その時にはもうミミズズはいなかった。 「...?あれ...?」 「......やっぱり何かおかしい...ミミズズはもともと砂漠のもっと奥に棲むポケモンだ。ローストウォールのそばにいたアノクサもそうだ...群れることは少ないポケモンが何かに怯えるように群れていた......」 ハルトは強調して言った。 「生くる場を追われたとしか考えられん...圧倒的捕食者によって...!!」 『データが正しければ特徴上そのイダイナキバは...おそらくレベル44前後ではきかない......!!』 「ハ、ハルト...」 「ん?」 「その捕食者...イダイナキバだ...きっと...」 「......どーいうことだ...?」 ──ハルト達からおよそ十数km... 砂を踏みしめる巨大な足。牙で獲物を突き刺しウォーグルやワルビルを食い散らかす口── 「─ほォ...そいつぁおもしろいデータだな」 「お...おもしろくねぇよ全然!!」 「“味”はどーなってんだ?」 「あ!?」 「300年生きたイダイナキバ...肉の味も円熟して良くなってんじゃねーか?──食ってみてぇ...!! (一つ...決まるかもしれねェな...フルコースのメニューが!!久々に...使うか...マスカーニャと!!イルカマン!!)」 誰かが言った─ 世界のどこかに、まばたきができない程美味しい食材があると─ その“香り”は、息を吐く行為を忘れさせ─ 気がつけば...だ液を止めることは不可能となり─ 食べた瞬間...全身が産声をあげる──!! かくして、ハルトとペパーの最高の食材を目指す美食(ポケモン)の旅は始まったわけだが...... まずはイダイナキバ... 幸先やいかに──? 「ところでペパー...こっから先お前の手持ちで死ぬポケモンはいないぞ」 「マジでか!?」 to be continued...

Project Details

Project ID999027722
CreatedApril 11, 2024
Last ModifiedApril 24, 2024
SharedApril 24, 2024
Visibilityvisible
CommentsAllowed