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なりチャ小説「真夜中、路地裏にて」

SNSnowdrop2021•Created March 31, 2024
なりチャ小説「真夜中、路地裏にて」
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どうもSnowdrop2021です。三つ目の小説です。今回は@samewaniudonさんとのなりチャから作った小説です。 今回は、 ・語彙力なんてもんは最初から存在しない ・というかそんなにこの手の文章を書いた経験がない ・タイトルのセンス?知らないね!(((((元ネタ分かる人いないだろ ・暴力・刃物・流血等、怖いと思われる表現あり ・戦闘シーンが語彙力不足で伝わっていない気がする ・読む気が失せかける長文 ・こんなんですみませんsamewaniudonさん ・小説にするにあたって若干会話と行動と展開を改変しましたすみません ・若干の後日談もどきがあります ・オリバーさんはカッコいいです異論は知りません ・サムネは許可を得て私が作った表情です つまりカッコよくしきれてません ・この小説とサムネでカッコよさを描き切れてないのは全て私の責任です、なので勘違いしないでいただきたい、オリバーさんはカッコいいです …といったこの大量の申し訳ない事項にご注意ください。 この下から始まります 今は、深夜零時をもうすぐ回るかという頃。 月が風に流される薄雲の隙間で輝いている。 そんな静かな街に立ち並ぶ建物の一つに、人影が屋上に立っている。 彼の名前は東雲黒宙。一目見れば悪魔、と感じ取れるような羽が背中に浮き、頭上に輪のようなものがある。 彼は世界線を移動することができ、行く先々の世界で住民を眺めたり、時に適当に人に話しかけて何か悩みはないか、消したい人物はいないかと聞き出し、その流れで殺人依頼を受けたりと、自由気ままに世界を渡り歩いていた。 今も殺人依頼を受けて、とある人物を探している。 その人物はどうやら、とんでもない極悪人とされているらしく、なんでも理不尽な大量虐殺をしただとか、それで賞金首になっているらしい。 依頼人は賞金欲しさに目を付け、こうして黒宙に依頼をしたようだ。 (このあたりのはずなんだが…) ふと何者かの気配に気付き、眼下の路地裏に目線を向ける。 誰かが、月の光を受けて浮かび上がるようにして視界に映った。 …見つけた。 (あれが例の奴か) 赤と青の目、黒いシルクハット、濃い青の高貴そうな服を羽織り、杖をついている… 彼が、 「ディール・オリバー」で間違いないだろう。 「…そこにいるんだろ…?出てこいよ…!」 彼は黒宙の方に目を向けると睨みを利かせた。 「まあ流石にバレるよな。どうも」 そう言いながら建物の上から地の上に飛び降りた。 「これはどうも…一体なんの用で?」 「アンタをとっ捕まえるか殺すかしてこい…と依頼を受けててな。そういうことだ」 早く始めてしまおうと言わんばかりに、コートの内ポケットに手を突っ込む。 「…そうか…ま…せいぜい頑張れよ…!」 ディールも片足を後ろに引いて臨戦態勢だ。 「まあ報酬は後払いだし無理なら逃げれるんで」 そう言って安物のナイフを取り出す。愛用のナイフは普段はあまり使わない。 「…そんな安物でいいのかい…?」 「安物は使い捨てができる分切れ味も一定にできるからな」 確かにその理由もある。 …そうせず随分前にナイフをボロボロに刃毀(コボ)れさせてしまったことは忘れない。 「へぇ…そうか…」 彼は持っていた杖_どうやら仕込み杖だったようだ_から剣を抜く。 薄雲に隠れたわずかな月明かりが反射し、その刀身を鋭く光らせる。 「…楽しませてくれよ…?」 「…はは、こちらこそな…!」 言い終わると同時に、黒宙は前に踏み込む。 ディールは隠し持っていたであろうナイフを投げた。 「…そういう感じなのか」 そつなく横に避ける。 その瞬間で、背後に移動したディールがいた。 くるりと体を反転させ、ナイフで剣を受け流す。 (次の手までが早いな…) そのまま、返す刃の要領でナイフを振り上げる。 ディールは目と鼻の先に振り下ろされたそれを避け、 「…おっと。隙があるな」 ガラ空きだった胴を蹴った。 「…!」 避けるも、多少掠ったようだ。 「さーて…どうくるかい…?」 「…やるな」 少し笑みを浮かべながら左手で軽く土埃を払うと、すぐ右手を後ろに振りかぶる。 「…それはどうもねぇ…」 剣を振るより早く、黒宙はナイフをディールの首の後ろに掛ける。 「…こいよ」 …まだ余裕さを伺える。 ナイフを首に当てる。もう少し強く力を入れれば、簡単に首を斬れるだろう。 「…別にアンタまだ動けるだろうってのに…何かあるのか?」 …その一瞬の気の緩みを突くように、 上から落ちてきた剣の柄が、黒宙の頭に当たった。 「…節穴だったな…」 地面に落ち一度跳ねた剣を拾い上げる。 「それは光栄だねぇ!」 その隙を突くように、足払いを仕掛ける。 宙返りをしてそれを避けると、その勢いのままナイフで斬りつける。 「ここまでギリギリで戦ったのも久しぶりだな…!」 「へえ…そうかい」 普段黒宙が受ける依頼というものは、大抵が私怨晴らしである。そのためそこまで強い相手というのはいないらしい。 今まで一番手応えがあったのは誰だったか。 …というかヤバい雰囲気感じて攻撃すら見ずに逃げたことかなりあったっけ。 …それでいうと思い出したくないものも思い出してしまった。考えるな。 そんなことを考えていると、目の前からナイフが飛んでくる。先程拾い上げた剣を持った腕をあげようとすると、足を蹴ろうとされていたことに気がついた。 剣でナイフを弾き、後ろに飛んで下がる。 …ふと疑問が浮かんだ。 依頼人は、「ディール・オリバー」のことを極悪人だ、と言っていた。 一体どんな罪に問われて、何故賞金首にまでされて、ずっと逃げ続けているのか。 それを依頼人は知らなかったのか? …気になる。 一度その考えが浮かべば、目の前の戦闘よりも知りたいという興味が先立つ。 「…ちょっと気になったんだが…何でアンタは狙われてるんだ?俺に比べりゃ極悪人でもないだろうに」 突然の言葉に、ディールも踏み出しかけた足を止める。 「…」 数歩離れると、一度軽く目を伏せ、見開いた目がまた黒宙を捉える。 「聞くかい?」 同じく数歩離れ、足元に剣を置く。ナイフは相変わらず持ったままだが、今は敵意はない、とでも言うように下げられている。 「…なら聞かせて欲しいな」 ディールは一呼吸置くと、 「…わかった…話そう…」 いつの間にか、月は雲に隠れていた。 「…俺は元々貴族だった…自分で言うのもなんだが…優秀だったと思うよ… まあその後が問題だったな…成人祝いにとあるパーティーに行ったんだ…そこで貴族の汚さを知っちまってな… まあ…なんだ…そこにいたやつを女子供関係なく全員やっちまったんだよ…」 しばしの沈黙が訪れる。 ここには今、風の吹く音しかしない。 「…やっぱり巷で言われてるほどの悪人でもないな」 「…そうか…?変なやつだな…お前は」 …実際、自分はこうやって世界に住んでる奴と感覚が大分違うということは何となく分かっているが。 「俺は不器用だからよ…言い方もあまり上手くないかもしれないが、俺に比べりゃ幾分もマシだ。要するに悪を正そうとしてるわけじゃないか…そんな信念を持てるだけでも立派だろ」 自分の行動にある程度でも明確な信念を持てる人間は、それが世間で言われる善であれ悪であれ、「立派なもの」として黒宙には映っているらしい。 「…そうか…」 「あー…なんか気が変わったな。アンタのこと殺したくなくなってきた」 「ま…ハナから殺されるつもりはねえがな…」 「まあ依頼人には見つからなかったって話にしておくか。元々報酬も貰ってないし。問い詰められたら逃げればそれでよし」 よくはない。 「そうか…まあありがとよ」 「こちらこそな。楽しかったよ。…あとこれ返すの忘れてたな」 先ほど足元に置いた剣を拾ってディールに渡す。 「ありがとよ…また機会があればな…」 杖に剣を納める音が静かに響く。 「…じゃ。次会うときまで生きてろよな」 そう言うと、近くの建物に飛び乗っていった。 少し強い風が吹いたあとには、もう黒宙の姿は消えていた。 ディールはしばらく黒宙の消えていった方向を見つめた後、また路地裏を歩き始めた。 いつの間にか雲は流れ、月が出ていた。 「…正直…能力使えば…やれたか…?」  ◇ ◇ ◇ 「ハァ…せっかく楽しかったのに後味悪りぃな…」 返り血を被った黒宙の前には、既に屍に化した、依頼人の成れの果てが転がっている。 というのも、黒宙が依頼人に「ディールを見つけられなかった」と伝えると、激昂して銃を突きつけてきたのだ。その結果、話が通じないと判断され、依頼人は殺されたのである。 哀れ。 (…そういえばアイツに名乗ってなかったような…) 顔に付いた返り血を拭い、屍に背を向けて歩き始めた。 ふと肩越しに、いつの間にか出ていた月を見る。 「能力使われていたら…どうなってたんだろうな…」 END あとがきは「記述が長すぎます」って出たので中の背景のところに貼っときます 先注意しときます 死ぬほど長文です 【出演者(サムネ使用・キャラは敬称略)】 ディール・オリバー @samewaniudon 様 東雲黒宙 @Snowdrop2021

Project Details

Project ID992396740
CreatedMarch 31, 2024
Last ModifiedApril 27, 2024
SharedApril 27, 2024
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