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【小説】 re:[削除済み]

SOsomiho•Created March 16, 2024
【小説】 re:[削除済み]
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Instructions

[おにごっこの二次創作に近めです 夜桜製薬の話を知ってた方が理解しやすいかなと] うち…草薙咲/クサナギ サキ。 うちは記憶がほぼないみたいだ。 あるのは名前と…大切な友達の名前と…… ある“記憶”だけだ。 ×××××××× 「咲ぃ…もうあたしは無理だよ…疲れちゃった。」 はは、と笑った彼女の顔はなぜか思い出せない。 この世にはもういない、ということはわかるけどね。 名前なんだったっけ…珠亜だったっけ。 珠亜は…というかうちもだけどね。 ある製造会社で実験として使われた。 あれ…似たような話をあなたは聞いたことあるの? じゃぁ…脱出した人が生きてるんだね、良かった。 あれはうちが来る一年前くらいだったらしいね。 警備が厳しくて…脱出なんて考えたこともなかったよ。 うちはある時…記憶を消された、みたい。 釈放されたみたいだけど…消されてるから分かんない。 なんで知ってるか…ね? それはうちの親友のおかげみたい。 名前なんだっけな…思い出せないからいいや。 彼女は『記憶再生』という能力を持っていた。 それで記憶を一部取り戻せた。 それが5年前だから…もう5年か。 記憶再生…それには一つの弱点が存在する。 「10年経つと記憶が再び消失する」 つまり…彼女にうちは5年以内にもう一度会って、 記憶再生を使ってもらわないといけない。 ただ…彼女の名前が思い出せない。 だから、彼女に会うことが出来ない。 まぁ別に良くない? 家族の記憶とかも抜けちゃったっぽいし… うちは生きてる意味ない気がするな。 ××××××××× ある夢を見た。 霧の中誰かを追いかけていて… その誰かはあたしの大事な人っぽい感じで。 でも誰かわからんくて。 だから途中であたしは走るのをやめた。 そしたら霧が晴れて。 目の前は真っ赤に染まっていた。 ××××××× 起きたら汗びっしょりだった。やっべ。 だけどあたしは一つの可能性を見つけた。 ある場所に、向かった。 「…草薙さんですかね…あたしのことぐらいさ…     まぁ知ってるんじゃないですか?」 言いながら…あたしは咲の首元に銃を突き付けた。 「……っ…。」 あたしの名前は[削除済み]。 咲と共に釈放され…記憶再生を使って咲の記憶を取り戻した。 10年後にもう一度来るのが怖くてたまらなかった。 だからあたしは咲を殺すことにする。 「咲ぃ…こんな別れでごめんね。     もう咲も気づいてるでしょ。」 「[削除済み]さぁ…ひどいよ。10年前は救ってくれたのにさ。まぁそれのせいなんでしょ?」 ひどいよ、と咲はぼろぼろと涙をこぼしている。 咲のこういうところがあたしは嫌いだ。 「じゃね。」 「まぁじで意味わかんないよ…なんで今更かなあ。 ね、凛。」 「うるせぇ。ずっと咲のことが大嫌いだった。」 咲の作り笑いが完全に消えた。 「ぇ………り、…ん…」 「10年前にじゃあねって言ったはずだよ。」 「ぃみ…ゎか、んなぃ……ょ、お。」 銃声が響いた。 -4nd- <作者コメント> 短めの小説ですがいかがだったでしょーか? 一人称が「うち」から「あたし」に変わったことに気づけた人は天才です(?) 登場人物は「草薙 咲」と「野薔薇 凛」ですね 凛は今後出るかもです

Description

BGM:overdose/なとり様 大参考: @tyomuko22様 よ ざ く ら ?

Project Details

Project ID983919110
CreatedMarch 16, 2024
Last ModifiedJune 23, 2024
SharedApril 26, 2024
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