「……暇やな…」 道路をぶらぶら歩いていた。 暇すぎや。 なんかおもろいことでもないもんかね…。 ゴツッ！ 「いてっ！？」「わぁあ…」 知らない女の人にぶつかってしまったようや。 「す、すみません！」 顔を上げると、彼女は水色とピンクのカラーが印象的な子だった。 「ん…うちもやから、すまん…ついでに名前、聞かせてもろてもええか？」 関西弁だ…。不審者だという頭の声は入らず、気づいたら名前を言っていた。 「んお…すぐいってもろて助かりますわ〜。うちはメズや、医者をやっとります〜。」 年齢低そうやな…大丈夫なんやろか。 メズ、と名乗った彼女に心配を覚えた直後。 彼女はとんでもないことを言い出した。 「客おらんから、来てもろていいか？ていうか来い」 そのあとはどうやって返事したかよく覚えていない。 "面倒くさい事に巻き込まれた"と言うことだけは覚えている。 -------------------------------------------------------------- 「それでは診察を始めるで！！」「ｧ､ﾊｨ…」 この子元気すぎへんか…？？ 「ご自分で何か気になる点などは…あるんか…？」 パソコンいじりながら年上にタメ口で聞いてくるな… まじでコレ終わったらどうしようか…… 症状ない方が早いやろ。多分。 「特にはない、なぁ…」 メズの顔色が変わった。 「！……？？あ、そうですか…。」 首を何度か傾げている。 急に真面目になって、パソコン画面を見つめている。 「…？」 「いや…。大zy…まあ言うか…。 何か変…なんですよね……あなたの身体が。」 疑問が増した。 「…？？？」 「心に不調を抱えているような…そんな感じ、紗綾さんとしてはあります？？」 なんか嫌な予感がする。とりあえず肯定する。 「……そうなんですか…」 もう一度、メズの表情が変わった。 ガチャッという音は…銃を出す音だ。 「自覚ない感じ…ですか、んじゃ… これ、めんどくさい難病なんでね！！ すまんけど紗綾にはしんでもらいますよ！！」 バン！ 意味分からんわ！ 「…はあぁあっ！？」 とっさに避けた。 やべぇ…こいつ…！！ メズは変貌した。なんかもうやばい。 「ぉお、避けるかぁ！じゃあ、 何発まで耐えられるかなぁ！？ちなみに最高記録は10発だよ、頑張ってね紗綾♪」 三発、立て続けに撃ってきた。 もうここまで来ると警察来るからまじやめてほしい。 剣を出す。 とりあえず…避けて、避けて…これは斬る！ 「なんでこんなことになるんや…！」 「うぉ〜！！やるね紗綾！んじゃぁ、銃はやめた！ これで勝負だよ〜♪」 カシャッと銃を捨てたあいつが出したのは… 注射器、か？ 「教えてあげる！これは毒だよ、紗綾くん！」 一気に近寄られて刺されそうになった。 一瞬だけ反応が遅れた。 「うそやん！？」 幸い、避けれた。 ただあれを何回もやられると…きつい。 バンっと大きな音がした。 銃…ではなさそうだ。 「……！？誰か入ってきた…！」 少しだけ彼女に隙ができた。 嫌な予感がして、彼女を攻撃せずに誰か確認した。 悪い予想的中や…。 「指名手配犯…！？」 メズが声を上げる。めんどいなぁ…。 「よっしゃ共闘や紗綾！！あいつころすぞ！！」 …ん？？ 相変わらず急な発言で困る。 メズのことは信じられねえ。 だけどやるしかない…！！ 「お、おう…！」 「…お前らしにたくなきゃ動くな！！」 指名手配犯がうるっさい声で叫ぶ。 「紗綾やっぱ気合うな！！いくよ！」 メズが銃を撃つ。と同時に手配犯に切り掛かる！ かすったみたいや…！ 「……うぉ…っ！？」 手配犯が一瞬動きを止める。 その隙に…と思ったが彼女がもう毒の注射器を刺していた。 「…殺さへんようにしとけよ？」 彼女ならやりそうな気がする。 「…へ！？そういやそうやった！！」 時すでにお寿司。…じゃなくて遅し。 「紗綾！警察と救急車呼べ！！」 お前がやったんだろ、と言いたくなる。 「殺人罪で逮捕されちゃう！！」 お前はもう銃刀法違反で逮捕だろ、と言いたくなる。 あ自分もやったわすまん 「…わかったわ呼ぶわ…」 「せんきゅ紗綾！連絡先交換せえへん？」 おちゃめ、意味不(？)、謎。 彼女に思うのはこんな感情。 案外、悪くないのかもしれない。 「…わかった。」 「よっしゃできた！じゃね！！」 「…うぉ…さよなら…」 やっぱり少し掴みづらいのかもしれないけど。 -Fin- >作者コメント< うちよそから時が1ヶ月経ってしまいました() 絶対にまんじゅうさんには忘れられてる小説です() 超改変してます() シンプルに紗綾さんかっこえぇよ…。 うちの子が迷惑おかけしました((( それでは！
※めっちゃ本家よりメズちゃん関西弁 BGM:メズマライザー 登場人物 メズ( @somiho ) 碌廠 紗綾( @mannju-Neko ) ちなみに視点は紗綾さんです
