「ふわぁ・・・」 俺は欠伸をしながら真っ白な狐と共に目を開ける。 俺の名は赤坂紫風 またの名を白狐だ。 そして狐被りで申し訳ないが、左にいる真っ白な狐は、俺が飼っている狐だが、何かと戦闘面でも家庭面でもおとなしく、それでいて強いと言った感じだ。 え?狐は戦えないって? そんなことはない。 なぜかこの狐は、尻尾が三つあるのだが、尻尾の中にあるナイフや針で相手を刺し殺すことだってできる。 俺はベッドから起き上がり、狐の首根っこを掴んで朝食の用意をする。 狐と一緒に煮干しを食べながら、俺は予定表を大量に書き込んでいく。 「今日は・・・っと、本部に出向かなきゃいけない日だな。」 そう言いながら煮干しを束にして頬張る。 真似するように狐も一緒に頬張る。 そして、着替えを終え、支度を整え、本部へ出向くため、学校に休みの連絡をいれ、狐を頭に乗せたまま、neverに出向くのだった。 〜本部〜 俺は通勤ラッシュに紛れて、電車に乗り、楽しそうに笑いながら電車に乗っている髪の長いやつになぜか懐かしさを感じながら、本部への道を辿る。 とある街角のラーメン屋の裏口から入り、食糧庫の中にある隠し扉をカードキーで開けて、ドアに滑り込み、鍵を閉め直す。 そして、そのカードキーの裏に貼ってある、QRコードを機械に読み込ませて、本部のビルへとテレポーションさせられる。 本部は東京だが、俺は大分に住んでいるため、こうしてテレポートしていっている。 ちなみに大分を選んだのは、普通に住み心地のいい物件があったからである。 「きてやりましたよ、団長。」 この組織の団長は、腐っている。 酒癖も悪けりゃ女癖も悪い。 人間の屑をかき集めて固めたようなやつだ。 「で、何か御用ですか。」 「任務だ。」 「それ以外に呼びつける理由ないですけど電話でよかったのでは?」 「人に聞かれたくなかったからな。自分の目に届く範囲でないと心配だ。」 「・・・で?」 「町外れにある工場でできてしまった化け物を止めろ。」 「化け物?」 「ああ。なんでも、うちの管轄でやっていた子会社が、こちらにバレないように作っていたようでな。今はなんとか止めておいているが、もう1日も持たないらしい。」 「・・・では行ってきますよ。」 そう言いながら、扉に手をかけるが・・・ 「くれぐれも、この組織から出るようなことを考えるなよ。見張はしっかりとついてるからな。」 「・・・黙って聞いてりゃべらべらと。いい加減にしとけよ?」 そう睨みをきかせてから、団長室を後にする。 「思わず言っちまったな・・・まぁそのまま組織から放り出されるってのもいいかもな。」 そう言いながら、ふわふわの狐の尻尾をいじくり回す。 そのまま、テレポーションで工場へと行くのだった。 次回 ep.2 静花
IF versionの設定↓ 先にこっち読んでね。 赤坂紫風 年齢:19歳 性別:男 neverという組織に入っている。 No.5程度の実力だと組織からの認識だが、実際言ってしまうと、実力自体は組織一位。 忠誠心が足りないと言われがちのため、No.5から抜け出せない。 紅蓮やサグメとは、腐れ縁のような関係。 能力はそのまま IFと、IFじゃない方どちらもに、追加能力・編集が加わる。 編集 ありとあらゆるものを編集できる。 ・状態編集 相手の状態を強制的に変化させる。 自由にいじれる。 ・種族改変 自分の種族を自由に変えることができる。 例 デビルヴァンパイア ハーフヴァンパイア 人間 悪魔 神 etc… また追加するかも。