※シェアメモif世界 ※SWMが完全PEACE側 ※ifだから原作と勿論めっちゃ違う() ↓読み終えてから見てね↓ 俺選曲センス良くない?!((((((DMR 今回は夜繰が光落ちする世界線ですね(?)ちなみに小ネタですが最初の方でレオンと清仁を二人っきりにしたのはらちきとオディのifに繋がったらエモいよなって事で勝手にこんな展開にしましたすいません(((((((((((((
■ヶ月前、PEACE本部。 「うわァ…でっかァ…」 此処は俺たちがこれから入る…いや、潜り込む事になる敵組織の本部だ。 「うちも結構でかいと思うけどね…?」 「まぁまァ(?)」 「とりあえず行こ」 無駄に大きい正面の扉を押し開けて中に入る。 「うっわ高そォ…」 中は真っ白な壁と床に包まれていて、正面には城にあるような大きい階段が待ち構えている。壁にはいくつものドアがあり、何処か荘厳な雰囲気を感じる。 「うちとは大違いだなァ…」 「"うち"とは何処の事を言っている?」 声が聞こえた方に目をやると、右壁のドアから、何やら物騒なものを大量に背負った男がこちらに向かってくる。 ヤバい、何か嘘を…そう考えてレオンに目線を送ろうとした。…けどその必要は無いらしい。 「いやぁ、僕たちが居た孤児院とは違うなぁって話をしてただけですよ。ね?」 レオンがこちらに向けて笑みを浮かべる。笑みに怒りが混じってるような気がするけどきっと気の所為だ。 「いぇすいぇす」 俺もいつも通りの笑顔で返事を返す。 「…そうか。」 その男がそう言って立ち去ろうとした瞬間、今度は階段からの声がロビー全体に響く。 「ちょっと〜清仁〜新人君たちに何してるの?」 「廻嶺…」 その物騒な人にミゾレ、と呼ばれていた人は、階段を駆け下りて男の横に立った。 「ごめんね〜うちの奴が、君たちが新人の子達だよね?会うことは殆ど無いと思うけどよろしく〜」 「よろしくお願いします…!」 「おねしゃァす」 深々と頭を下げるレオンを横目に、二人の格好を見る。どうやらよく見る隊員共とは違うようだ。 さっきの"会うことは殆ど無い"からして、秘密裏に活動でもしているのだろう。 「んじゃあ清仁はその子の事、彼処に案内しといてね」 「おい待て、こんな奴が俺達の部隊なのか?」 「はいはい文句言わない、君はこっちね?」 レオンは男と共に男が出てきたドアへと入っていき、俺はミゾレさん?に連れられて階段を上がった。 移動中になんか色々説明されたけど、覚えてないや。 覚えてることといえば、仲間思いな人なんだろうなって思った事くらい。 現在、back world本拠地。 「流石に皆行っちゃったかなァ…」 四天王達がそれぞれ戦っている中、俺はPEACEの裏部隊員達を味方の援護等に行かせないために戦線から少し離れた場所を見張っていた。 「まァ居ないなら居ないで俺も戦いにいける…s…?」 一つ、戦線を離れていく人影があった。 「…行くか。」 変な仕掛けでもされちゃ困る。俺はその人影を追って細い道を進んだ。 「…よし」 その人影は俺達が初めて本部に行ったときに案内してくれた人だった。何しようとしてるんだろう。そんなの関係無いか、もう敵なんだから。 影から生み出した刀を背中に隠し、足音と息を殺して、一歩一歩近づいていく。 「何しようとしてるのォ?」 「うわっ…!?びっくりした…」 確実に刀が届くところまで距離を詰める。 「ダメじゃん、気ィ抜いちゃァ、やられるよォ?俺みたいなのにね」 言い終わるのと同時に後ろに隠した刀を抜いて振り下ろす。 「は!?....なぁーんてね☆」 その人は刃を受け止め、真っ二つにへし折った。折れた刀は溶けた金属のようにどろどろと影に飲み込まれていった。 「さすが裏部隊だねェ…」 腐っても俺はスパイだ。相手らの情報なら大体は掴んでいる。少しは揺れてくれるかと思ったが、流石にそんな単純じゃないか。思考を巡らせつつ、また刀を生み出す。 「でしょ〜」 相手は攻撃を仕掛けるどころか、構えもせず、まるでこちらの攻撃を待っているようだ。まぁ味方の援護に行かれちゃ困るしいいか。 再び斬りかかる。 「やっぱ強いね〜」 今度は刃を人差し指だけで受け止めた。真刀と同等の性能なのに、指は無傷で受けるなんて…油断したら殺されてもおかしくない。 「そうかなァ?うちの奴らはもっと強いよォ?」 余裕を見せつつ、次の手を考える。刀が効かないなら不意打ちでピストルでも撃とうか… 「そうなんだ〜でも俺は、君が一番強いと思うよ?色んな意味で」 「…どういう事かなァ?」 平常心だ。表情を崩しちゃいけない。 「君は、色々耐えてきた気がするんだ。その張り付いた感満載の笑顔とか、ね?」 本質を突かれたような、そんな感じがした。その不安からくる焦燥感が拭えない。 「ッ…ははっ、どうだろうね?」 「バレバレだよ〜焦ってるのが良く分かるw俺に見抜けないモノは無い。なんてたって五億年分を宿した不老不死なんだから。」 自分では余裕を見せていたつもりだった。やはりまだ昔のことを突かれるのは苦手らしい。思わず口調が昔に戻る。この際だ、口調はどうだっていい。 「…だから何だって言うのさ?」 「.....だからほんとは戦いたくないんだ。善も悪もどちらの辛さも俺は良く知ってるから。 」 少し哀しそうに笑って言った。でも、そんなの俺には関係ない。善悪なんかどうだっていいんだ。 「俺は復讐の為に此処に居るんだ。他人なんてどうでもいい、こんな腐った世界壊せればね」 自分に言い聞かせるように口に出す。 「...そっか。良いと思うよ、俺はそれを止めはしないけど、俺にも俺の仕事があるんだ。仕事をこなす為なら君を倒さないといけない。だから君とは此処でお別れかな。」 「…俺が簡単にタヒぬと思わないほうが良いよ?」 刀をしっかり握り直して構える。次はみぞおち辺りを狙うか… 「大丈夫大丈夫、俺の方はもっと死なないから!っていうか死ぬっていう概念ないし!」 「そうかい、別に俺はタヒぬ気なんて無いから」 「...ほんと面白いね、良いよやってごらん!」 俺は一つも面白くねえよ。 「…何がしたいの?敵なのに。」 ふとした疑問を投げかける。 「俺達は実際この戦いの勝敗はどうでも良いんだよ。たまたまついたのが君たちの敵側だったってだけ。別に俺は君たちに恨みがあったり、正義を振り翳して倒そうだなんて“どうでも良い事”は考えていないよ」 「ッ~…」 マジで何がしたいんだ?コイツは。痛いとこばっか突いてくる。精神的に追い詰めようとしてるのか? こちらから見て左斜下から斬りつける。常人相手なら致命傷だ。 「あはは、切られるのって結構痛いよね〜」 俺が斬ったはずの場所は、瞬きの隙に完全に再生していた。次はもっと深く… 「...こっちの“不都合”で君や君の仲間達や同じ様に苦しんでるみんなにも辛い思いさせちゃってるからね。この仮は絶対返さなきゃいけない。」 「…」 あんな話聞くな。でまかせだ。 「...どうしたものかな、君を取るか仕事を取るか。ほんと、これだけはこの仕事の唯一好きになれないとこだよねぇ〜」 「…お前らみたいな奴がどちらを選ぶかなんて、たかがしれてる。」 耳を貸すな、構えろ。 「そうだね、俺は君を選ぶよ!」 「…は?…」 「ん?もちろん俺は君を選ぶよ?」 何なんだ、コイツは。俺なんかに… 「なんで…なんでそんな事すんだよ…w」 「言ったでしょ?“この貸しは絶対返さなきゃいけない”ってさ!それに俺君と仲良くなりたいし!...まぁ、この仕事サボっても俺が死ぬ程怒られるだけだし!」 ソイツは満面の笑みでそう言った。 「…っはは…変なやつだなァ、君、、w」 「よく言われるよw」 …久しぶりに誰かを敵じゃないと思えた。 BGM:ずっと真夜中でいいのに。「正しくなれない」https://www.youtube.com/watch?v=258qUAI7rck 登場人物 八咫烏 レオン @rattkii 永野 清仁 @Odyssey3264 霧時 廻嶺 @Kira_0409 恐神 夜繰 @Mattya0707