大変だ！バニットが覚醒している！旗を偶数回押して奴が楽園の使徒に完全覚醒するのを食い止めろ！ 前： https://scratch.mit.edu/projects/935254980 次： https://scratch.mit.edu/projects/957508012 ～ストーリー～ 反乱軍のふりをし、アジトへの侵入を試みたバニットは、合言葉を間違えたことでアジトの見張りの少年・災禍に正体を看破され、さらにアジトから子供側の増援・如月が連絡を受け到着。絶体絶命の状況に陥った彼はプランを変更し戦う事を決心。やられるのは時間の問題。その場の誰もがそう考えていた。 如月「どうした？手も足も出ないか？……まあイナバにビビってるようじゃ仕方ないか」 災禍「さっさと連れて行くぞ。騒ぎを聞きつけられる前に終わらせるんだ」 如月「了解。それじゃ……ちょっと眠ってな！！」 如月は真正面のバニットに剣の腹を向け、振り下ろす。打撃を与えて気絶させるのだ。 勝利を確信し、遂に振り下ろされた剣は……空を切った。 如月「……は？」 バニットは剣の軌跡の少し左にいた。おかしい。さっきまで正面にいたはずだ。 如月「……次は逃がさん！！」 もう一度剣を構え、振り下ろす。……またも空振り。バニットは剣の軌跡の少し左にいた。デジャヴだ。 如月「……おい！！……どうなってやがる！？」 ３回目。４回目。５回目。……全て失敗。 もう一度前を見る。……バニットが何人もいる。 如月「お……おい災禍！！アイツ分身できるのか！？」 呼びかける如月。だが、災禍から返ってきた言葉は、如月を戦慄に叩き落とした。 災禍「……如月。お前、さっきからどこ向いて攻撃してるんだ？それに、アイツはずっと一人だぞ」 如月「は……？」 困惑。幻覚でも見ているのか？何度目を擦ってもバニットは減らない。 如月「お前……俺に何をしやがった！！」 バニットが邪悪にほほ笑んだ。さっきまでビビり散らかしていた猫とは、まるで別人のような目をしていた。放たれるオーラをひしひしと感じる……さめちゃんの報告書にあった黒ずくめの怪物と、そっくりな。 バニット「へへ……まさかこんな力があったなんてな……」 如月「お前は……一体……」 バニット「ちょっとばかりお前の視覚をいじらせてもらった。そんな攻撃―当たらねえよ」 災禍「如月！」 如月「分かってる……少々手ごわそうだな！！」 バニット「さぁ……反撃開始と行こうか！！」 その頃。アジトのカフェから抜け出し、さめちゃんは戦いを見ていた。……突如として、あの強大な気を感じたのだ―かつて戦った強大な敵、シャドュルのそれとよく似た気を。 さめちゃん（なんだ……あの野郎、一回倒したはずなのに……！） さめちゃん（いや……違う。アイツだ。あの猫があの気を出している） さめちゃん（多分……あのバケモンよりは弱い。あの二人なら何とかなるとは思うが……いざとなったら加勢しなければな）
傾向9pありがとナス！ 災禍：@eslea様 https://scratch.mit.edu/projects/879261417 如月：@Sleep-calamity様 https://scratch.mit.edu/projects/906752834 バニット：@1642-junia様 https://scratch.mit.edu/projects/907171542 sa_me_chan_1020：@sa_me_chan_1020様 https://scratch.mit.edu/projects/876303563 ダメージノーツ：@FLR-00様 え？バニットに何があったのかって？ 考えてみてください。洗脳された人々は基本的に意思を封じられ、ロボットのように命令に従い行動します。彼の場合は、『指定された場所を見張る』という命令です。しかし、バニットの行動パターンは明らかにその命令から外れています。そして、自分で考え行動する描写も多々見受けられます。そう、彼は術の制御下から脱しかけているのです。 ―ここまで書けばお察しとは思いますが、そう、バニットは半ば楽園の使徒になりかけていたのです。
