「それじゃあ・・・」男が辺りを見渡す。この男の名前は涼優弥。弟がいるのだが弟がいない。そんなことは知らんふりして云う。「メンバーはこれでいいかな」 「待ってよー」若い女性が息を切らしてやってくる。 それを確認すると優弥はふっ、ふっと悪戯っぽく笑った。