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狂花物語 ep.3 〜死者ノ書〜

SIsigure1231•Created October 14, 2023
狂花物語 ep.3 〜死者ノ書〜
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Instructions

〜???視点〜 だるいな・・・ これは誰だ? 私はどこだ? ___が出せない・・・。 ___が使えない・・・ なぜだ? ・・・ 口から泡が溢れる。 〜レオン視点〜 「・・・」 僕は見つけた死者ノ書を読み散らかしていた。 破れたページは挟まっていて、床に散らかし放題、資料室に入ってきた人たちはみんな驚いている。 だが、そんなことは気にしていない。 「・・・見つけた。」 そう、このページを見つけるまでに、34時間28分14秒33かかっている。 「これが・・・」 うまく声が出ない。 そう言えば水も飲んでいなければ、食べ物も口に入れていない。 いや、マシュマロを数個食べただけだ。 必死にページに目を通していく。 「あった!」 そうやって叫んだら、後ろに立っていた紅蓮がびっくりしてひっくり返った。 「おわぁ!」 「んぇぇ!?」 どちらもが驚きすぎて大混乱になって数秒、ようやく落ち着いた。 「で、どうしたんすか?」 「えっとねぇ・・・水ちょうだい?」 「あ、ほい。」 そうやってペットボトルを渡してくれる。 そのまま水を飲み干した。 「えぇ・・・2Lペットボトル丸ごと飲み干すってどんだけ飲んでなかったんすか?」 「1日半ぐらいだよ。大丈夫。」 「あはは・・・で、本題。」 「あぁ、実はね・・・紫風さんのことでちょっとしたものが見つかったんだよね。」 「紫風についてですか?」 「紫風さん・・・なのかな?わからないけど・・・」 そう言って、僕が話したことは ・死者は何らかの方法で、亡霊となりこの世に顕現することができる。 ・方法は不明 ・完全顕現するには、顕現をまずしてから、能力を三つ以上持ち合わせていれば完全なる顕現が可能となる。 ・ある条件が揃った時に死んだものは、自身の思いが募る場所に出現し、思い出のものに触れると別の場所に行く。 ・全てのものに触れると・・・ 「と?」 「そこで紙がちぎられてた。」 「は?」 「うん。ピンポイントでちぎられてた。」 「マジかぁ・・・」 そんなことを喋っていると プゥー、プゥー! 『警報発令、警報発令、第一次戦闘配備!繰り返す!第一次戦闘配備!』 「・・・?」 「何だぁ?」 「とりあえず行ってみよ。」 「おっす!」 〜移動後〜 「アン!」 「先輩・・・」 「どうしたんすか団長!?」 「実は・・・」 と言って窓の外を指さすと、大量の武装した人間や、戦車、固定大砲までもが並んでいる。 「ちっ・・・」 僕はしれっと舌打ちをする。 「で・・・団長、どうします?こっちから攻めに行ったら正当防衛にのっとってー見たいな事言われそうですけど。」 「・・・あっちが攻めてくるのを待とう。そうしなきゃ始まらない。」 そんなことを言っていると、大砲の音が聞こえ始めた。 「まずい!」 そう言って紅蓮が窓から飛び出した。 「ちょ、待って!」 団長がそう叫ぶも、紅蓮は一気に大太刀で地面に亀裂を入れた。 「あんまり荒らさないでって言おうとしたのに・・・」 「まぁまぁ。」 そうも言いながら、下層部が一気に飛び出していく。 指揮をとっているのは、廻さんだ。 「僕も・・・」 「先輩、とりあえず資料室片付けて。」 「なんで?それどころじゃ・・・」 「あそこになんか大事なことがある気がする。」 「・・・わかった。」 そう言いながら、音生さんに電話をかける。 「もしもし!聞こえる!?」 『聞こえますけど。』 「下層部トップランカーたち全員に伝達!全員・・・出陣!時間を稼ぐだけでいい!」 『あ、はい!えっと、何時間ぐらいですか?』 「最低でも1日は耐えて!」 『きついですね!」 「パルサーも連れてっていいから!」 そう言って電話を切る。 そのまま資料室に駆け込み、死者ノ書を片付けた。 「アン!片付いた!」 「その中から禁忌っていう本を探して!」 「え?禁忌?」 「そ、禁忌!」 僕は急いで、古い本が置いてある本棚を漁った。 数時間探したと思う。 「あった!」 本そのものではなく、多分隠し通路に通じるものだ。 そして、スイッチを操作する。 パスワードは、アンのことだから、こういう大事なところに自分の誕生日を使うんだよなーと思いながら、パスワードを打ち込む。 ちゃんと開いた。 そのまま隠し通路を奥へ奥へと進んでいく。 そして、また本棚を漁る。 すぐに見つかった。 本の表紙は、ボロボロになり、何が書いてあるのかはわからなかったが、何となく、白い狐だと思う。 この時僕は気にしていなかった。 これが、このあと最大の鍵になるなんて。 そのままアンのところへスライディングでたどり着く。 「これでしょ!?」 「そう!これの中に多分先輩が使える禁忌が載ってます。」 僕らはページをめくり続けた。 「多分・・・これだよね。」 そこに書いてあった禁忌・・・ 禁忌・flat scenario 「・・・敵を地面に取り込み・・・地面を平らにする技・・・」 「物騒な技だね・・・」 僕はそう呟く。 だが、そんなことを気にしてはいられない。 「これってさ、能力と関係あるの?」 「言って仕舞えば動作を操る能力でしょ?先輩の能力は。じゃあ、地面の動作を操るってことでしょ?」 「たしかに。」 そう言いながら、戦況を確認する。 どちらも、数百人は死んでいるか。 そう思いながら、もっとよく見てみると、パルサーが座り込んで上を見上げている。 それだけじゃない。藍も、音生も、闇くんも。 「・・・?」 アンも気になったのか、空中を見上げる。 空には・・・紫風さんが浮かんでいた。 〜パルサー視点〜 ヤァ★ ミーはパルサー・マグネターだ★ 今とんでもないものを見てしまったぜ! 何とまぁ紫風のやつが空中に浮かんでるんだわ。 しかも、本部に触れようとしてるな。 一回ちょっと攻撃してみるか。 「アバンギャルド!」(注:技名違ったらごめん) そう言い、音速で飛ぶ斬撃を大量に飛ばした。 だが、奴の体をすり抜けるのみ。 しかも、なんと影に吸い込まれて行くんだぜ。 びっくりだろ? マグネターを生み出して投げつけてみたが、それも影に吸い込まれた。 何でできてるんだ、やつの体は。 「・・・?」 不審な行動を見せ始めた。 敵も味方も、困惑している。 体をふたつに折り曲げ、苦しそうにうめいている。 やはり体内にでもアバンギャルドとマグネターを取り込んだか? そうだったら即死のはずだが・・・まぁあれは規格外だし。 そう思っていると、紫風のやつが壁に手をふれた。 その瞬間、やつは消えてしまった。 敵が驚愕している間に、大量のマグネターを生み出し、相手にぶん投げる。 まるで焦げた焼き肉を腐らせたような味がする人間どもを次々と飲み込んでいく。 あっという間に第一次の進行は防げたようだ。 〜レオン視点〜 「・・・今のが・・・紫風さん・・・」 そうやって呟くが、信じられない。 死者ノ書に書いてあった通りだ。 だが、後方に、巨大な陣営が敷かれているのが目に見えてわかる。 いつ第二次侵攻が始まってもおかしくない。 「・・・アン、紫風さんの思い出の場所は35ヶ所あることはわかってる。だけど、歩く速度と、テレポートの位置を割り出してくれない?そしたら残りのタイムリミットがわかる。」 「もしかしてだけど、死者ノ書読んだ?」 「え?うん。」 「先輩は漁るのが得意だねぇ。」 そう言いながら、引き出しから紙片を取り出した。 「死者ノ書の一部分・・・ここにはね、全てのものに触れると、そのものは、1番大切な場所へと舞い戻り、危機を脱させるって書かれてんの。そのあとは・・・成仏する。」 「・・・つまり・・・紫風さんが助けるような危機が起こらなければいいわけでしょ?」 「え?」 「そしたら紫風さんはこの世にとどまる。そうでしょ?」 「ま、まぁ・・・」 「じゃあそうと決まれば・・・陣営に侵攻しよう。」 「え、ちょっ、先輩!?」 アンの声が遠のいていく。 僕がなぜこんなことをするのか、自分にもわからない。 ただ・・・紫風さんともう一度過ごしたいと思った。 下層部のところへ行くと、全員が困惑した様子で待っていた。 「・・・反乱軍の第二陣営を・・・殲滅する。」 そう宣言した。 〜続く〜

Description

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Project Details

Project ID907912514
CreatedOctober 14, 2023
Last ModifiedOctober 15, 2023
SharedOctober 15, 2023
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