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狂花物語 ep.1 狂華に差し向ける花

SIsigure1231•Created October 12, 2023
狂花物語 ep.1 狂華に差し向ける花
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Instructions

「ん・・・」 俺は地面に刀を突き立てる。 俺はとある相手と交戦中だ。 まぁ相手の最大出力のやつを喰らって頭痛いな() まぁそんなことはどうでもいい。 最大出力にも慣れてきた 注!感覚が狂っただけです だが、こっちの技も全て見せてしまった。 バスレットマーチもだ。禁忌も全て見せて、勝てない相手がいたとはな。 そうクラクラする頭で考えながら、両手を上にかざす。 「今が絶好の機会だ。今日は・・・地球に月が1番近づく日だ。つまり俺の・・・吸血鬼部分が1番強くなる。」 そう言いながら片手に刀を取る。 「月詠貴神・・・召ませ!」 そういうと、両腕に光が集中する。 それと同時に、相手の体の中の血も抜かれていく。 相手の膝が地についた。 俺はそれを前に出す。 「名は?」 「・・・教えられないな。」 「そうか。」 そう言いながら巨大になりすぎたエネルギーを、弾き飛ばす構えを取りながら、とある言葉を叫んだ。 「リミッター解除・・・第二形態、不死属性、ともに解放。」 これは、親に絶対に解除するなと言われていたものだ。 第二形態・・・不死属性の追加に伴い、髪の毛が白髪に染まり、目は赤くなり、マフラーが青色に染まり切る。 それだけでなく、能力の使用が無制限になり、体力が全回復、禁忌の範囲無制限が追加、大技の全コントロールが可能となる。 「第二形態『ハイ・エンド』」 そう言いながら手に溜まった大量のエネルギー弾を一気に吹っ飛ばした。 相手ももちろん応戦してくる。 ワープホールを開いたり、シールドを張って守ったりもしていた。 一発が当たった。 本当に最後の1発が。 「さすがだな。」 そう言いながら、第二形態の技を構えた。 「クラッシャー!」 そう叫ぶと、一瞬で相手の腹から血が流れ出した。 「な・・・にを?」 「おまえさんの不死属性解除に加え、今まで生きてきた年月の分のダメージを与えただけだよ。400年かそこらだったからそれで済んだ。1000年以上生きてたら、死ぬなんて話じゃ済まないだろうね。」 「だ、だが・・・」 「不死属性の解除はできないものもいる。そう言いたいんだろ?それなら安心してくれ。生まれつきだろうがなんだろうが体質も解除できる。俺の知り合い・・・?にパルサー・マグネターってやつがいるんだけど、そいつもこっそり解除してみたらなんとまぁいきなり体が沈みやがってな。流石に謝ったら許してくれんかった()」 そうやってふざけている。 余裕すぎる。 今のは実話だ。 もちろんパルサーにも一応効いた。 ただ、ダメージが少し吸収されていた。 パルサーには八十二発打ちこめば死ぬ。 確定だ。 まぁめんどくさいからやらんが() ちなみに不死属性にかかってないやつに打つと、単純に生きた年月に比例したダメージがいくが、10年とかそこらだと、全くのダメージが入らない。 不死属性専用ってわけだ。 「どうした?さっきまでの余裕は。」 「はは・・・でもおまえもそれが本気だろ?」 「・・・本気?笑わせてくれるな。」 そう言いながら手の上で毒針を回す。 「俺の能力を冥土の土産に教えてやる・・・。超越、リミッター、そして・・・apocalypse・・・通称破壊神だ。」 そう言いながら破壊神の構えをとる。 超越は全てを超えるもの、リミッターは全てを抑えるもの、破壊神は全てを破壊するものだ。 リミッターでどちらもの能力を制御、超越で力をつけ、破壊神で相手を破壊する。第二形態になってから思いついたことだ。 ちなみに第五形態まである。 「破壊神解除。クラッサーグ!」 そう言って放った一撃は、予想外の方向へ走り始めた。 俺の方へ飛んでくる。 けど、それがこの攻撃の特徴。 自身に受けたダメージを全て相手に蓄積させ、解除することで一気にダメージが襲いかかる。 ちなみにこの時の自分へのダメージは0に等しい。 多分第二形態を迎えたパルサーとは等しいぐらいだろうな。 まぁパルサーの不死属性解除には3秒かかる。 3秒かかっている間に集中力を途切れさせられる。 ガードを張ろうとしてもそれに集中力を削がれる。 んだからパルサーとは鼬ごっこになって終わりだ。 その間にも、相手へのダメージは蓄積していく。 自分の体にも傷ひとつない。 流石に相手は不審に思っている。 「・・・?」 「はははは。gameoverだ。」 そう言いながらダメージを一気に解放すると、簡単に壊れた。 「・・・」 ========================= ここにこの日記を書き記しておく。 第二形態を解除してから、妙に胸がざわつく。 この前音生たちに襲いかかってしまったらしい。 なぜだろうか。 自分の吸血鬼の部分が目覚め始めているのだろうか。 答えは知り得ない。 ここでそのノートの端は・・・血で汚れていた。 ========================= 〜15年後〜 「いくら勝てないとわかっていてもな・・・やらなくちゃいけないんだよ。」 そう言いながら臨音一菜はつぶやく。 第4形態で、手詰まりになった。 周りには艦隊。 しかも、国際連合の物や、外国のものも多い。 第3形態で、血狂いの無制限解除に加え、超越の対象を自分にすることも可能になった。 第4形態で、飛行可能になり、変速が全てコントロールできるようになった。 それでもまだ足りない。 虫のように湧いてくる艦隊に、俺は苛立ちを覚える。 虫で思い出したが、ヨルさんはすでに虫の息、廻も戦艦大和の巨大砲に撃ち抜かれて意識不明の重体、シアンことレオンは死傷者の運搬で手一杯。 パルサーは後衛で見守らせさせている。 流石に上層部も、パルサーでも勝てないと認識したのだろう。 実際、今のパルサーは俺と同等程度。 不死属性があると言ったとしても、相手は能力の使い手と艦隊を使いこなす天才どもの集まり。 その上、パルサーは、最近とある大切な人を失い、怒り狂い、その果てに精神が崩壊している。 即死技だって受け入れるだろう。 「・・・例え勝てなくても・・・やらなくちゃいけないんだよ・・・。」 そう呟いて、胸にかかった一つのペンダントに手をかける。 第2形態を解放してから15年もの月日が流れた。 そんな月日を積み重ねてきたのに、こんなものたちに負けてたまるかと。 負けて・・・たまるかよ。 そう思い、もう一度前を向く。 核爆弾が雨のように降ってくる。 防御壁を築く。 ごめん、みんな。命令無視して。こんな目に合わせて。 人間失格な人間が、ここにいられたのもみんなのおかげなんだから。 そう思いながらペンダントをむしりとり、上に高く掲げた。 「・・・八咫烏レオン、おまえに・・・盛大なる感謝を、そして謝辞を、そして・・・            ありがとう。 そう言ってレオンの方にペンダントを投げる。 レオンが目ざとく見つけ、 ペンダントを受け取る。 ・・・あの笑顔をもう一度見れたらな・・・ そう思いながら手を前にかざす。 「apocalypse、超越・・・リミッター全解除。解放・・・第五形態かつ・・・最終形態『赤坂紫風』」 そう言い放ち、最終形態。自我を持たぬ自動人形へと変貌した。 ここまできたら後戻りはできない。 俺は意識が落ちていくのを感じた。 〜解説〜 NEXUSがヘマをやらかし、とうとう世界を敵に回してしまった。 責任は団長が取らなければ気が済まないとは言ったものの、四天王全員の意思は固く、全員がこの団にいられて嬉しかった、ここが居場所だと思わせてくれた。そう思い、全員で戦場に赴いた。 だが、最初勝ちは絶対だと思われていたNEXUSは、国際連合の新兵器の続出に困惑。 幸い、死亡に至ったものはまだいないが、ヨル・ナイトメア、夜通夜廻ともに意識不明の重体を負っている。 紫風が唯一前線に立って残っている人間だが、最後の最後で勝てないと判断し、最終形態・・・赤坂紫風を解放。 触れたものを無に還す殺戮人形へと変貌した。 国際連合は確信していたはずの勝ちが大きく覆る。 新兵器一部大破、旧〜新兵器ほとんどが消滅。 無傷の艦隊なし、国際連合の生き残りなしという結果になったが、それだけでは終わらなかった。 紫風は前述の通り殺戮人形へと化した。 それは、敵も味方も全てを壊し切るという意味だ。 ギリギリで、ヨル・ナイトメアと夜通夜廻が起き、回復能力で治癒後、紫風が呼びかけにかすかに反応し、それに隙を見せて、夜通夜廻、左手の3本の指を無に帰還させられた。 それと同時に叫んだヨル・ナイトメアの言葉が、紫風を目覚めさせたが、ギリギリで届かず、愛剣を失う。 その後、シアンも参戦し、スカウトした時の言葉を、苦し紛れに叫び、赤坂紫風は完全に機能を停止させた。 ========================= 「・・・紫風さん・・・」 僕はそう呟きながら、あの人の亡骸を見つめる。 最後にくれたペンダントは、紫風さんが・・・一菜さんがつけていた、友達と分け合った2個1の雫型のペンダントだそうだ。 2度目の死・・・僕も2度の死を体験している。 多分紫風さんはもう戻ってこない。 僕はなぜか2度の死を体験したはずなのに生きている。 ・・・なんで・・・なんだろ。 そう思いながら、気を失ったヨルさんと廻さんを抱えて本部へと戻る。 なんとかかんとか勝ったことと、紫風さんが死んだことを伝えた。 そこに入ってきた藍さんと音生さんがそれぞれ持っていたものを落とす。 「え・・・?」 「なん・・・で?」 「・・・二人とも・・・落ち着いて聞いて。」 それだけいってさっきアンに話したことを二人にも説明した。 「それって・・・紫風さんが身を犠牲にして死んだってことですか?」 「そうにはそうなんだけど・・・」 「だけど?」 「・・・なんだろう。嫌な予感がする。」 そこに一陣の風が吹きつけた。 頭の奥をざらりと触られたような感覚に顔を顰める。 なんだろう・・・この感じは・・・ そう思って、窓の外を見ると・・・窓のところに設置されていたモニターに、砂嵐が入って、ノイズが走っていた。 〜続く(((〜

Description

中に第四形態特別ボイスが入ってます((((

Project Details

Project ID907117102
CreatedOctober 12, 2023
Last ModifiedAugust 10, 2024
SharedOctober 13, 2023
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