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うちよそ小説ー(最近めっちゃ書いてる気がする)

SIsigure1231•Created September 27, 2023
うちよそ小説ー(最近めっちゃ書いてる気がする)
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Instructions

俺が四天王になってから、5年少し経った後の物語… 俺は四天王用の部屋で1人眠っていた。 珍しく、レオンは団長との話、ヨルさんは国家防衛庁の仕事、廻は少しばかり知り合いと遊ぶらしいから、全員予定が埋まっている。 つまり俺は1人でソファーに転がっているわけだ。 とんでもなく暇である。 なんとなく、下層部の修練場に向かって見ることにした。 〜修練場〜 「あ、紫風さん!」 いつも通り奢られにくる藍がいる。 しっかりとなぜか目に焼き付けた。 なぜだろうな。 本能だろうか。 自分が・・・何か危機を感じた。 下層部のトップランカーだけでなく、別の奴らも、上層部に上がったパルサーのことも一度見たいと思っている 多分・・・本能的に自分の死を感じている。 だから・・・いつもなら取らない睡眠もとった。 去年とかは・・・普通に徹夜人生だったのにな。 そう思いながら、パルサーと挨拶を交わす。 「よっ」 「あ、チミは紫風じゃないかぁ!久しぶりだなぁ!」 「・・・地味にスーツ似合ってるな。」 「へへっ、そうだろ?」 パルサーも結構変わった。なんというか、少し大人になった気がする。 そう思いながら、団長室を少しだけのぞいていく。 2人の横顔をしっかりと目に焼き付ける。 やがて、組織をぐるりと周り、人外や、怪異などまでもを目に焼き付けた。 全ての鮮やかな景色が、すぐに思い出せる。 廻や、ヨルさんが帰ってきたら、顔を見て、おかえりと言った。 少し2人には不審がられた。 レオンにも言った。 また不審がられた。 そして、俺は危機を感じながらも、最後の任務地になるであろう、とある国に向かった。 〜到着後〜 俺は、服が相当変わっていた。 黒焦げになった口元のやけどは、悪化し続けて、もうほろりほろりと取れ始めている。 マフラーももういらない。 俺は、耳に飾りを吊り下げた。 狐のキーホルダーがついたイヤリングだ。 すごく小さいが、取れにくい。サグメに、小雨に、とうまに、紅蓮に、色々な人に、加工し、作ってもらった代物だ。 俺は組織に思いを一度だけはせ、前を向いた。 もう2度と後悔したくない。 全員の笑顔を、記憶を、5年前どころか、生まれて覚えてることを全て焼きだした。 「ああ、わかってるさ。」 感傷に浸っている場合ではない。 俺は双方の腰に刺さっている刀を抜いた。 片方は、まだ黒妖刀、そして、もう片方が白死だ。 どちらも妖刀で、とんでもないほどの威力を持っているが、俺はそんなことを気にもしなかった。 〜数時間後〜 任務地の本部の制圧を俺は始めようと思っていた。 本当に用心はしていた。 だが、それが放たれた音は、湿度が高く、聞こえづらかったため、俺は近づくまで聞こえなかった。 そう、近づいてきたのは・・・核爆弾だ。 俺は即座に刀を抜き取り、切り刻もうとする。 だが、ホロリと頬が崩れ、少し反応が遅れ、モロに直撃する。 あたり一体が、更地になる。 俺は、無惨な姿になっていた。 俺は咳き込もうとしても、うまくいうことを聞かない体に、イライラはしたが、そんな場合ではなかった。 肺は双方潰れ、呼吸がままならず、心臓は抉り出され、挙げ句の果てには、顔が半壊している。 こんな姿・・・みんなには見せれねぇな。 そう思いながら、ほぼ指が無い手で、刀を掴みなおした。 猪ってたまに言われる。 猪らしく行ってやろうじゃないか・・・ そのまま俺はあっち側に突っ込む。 刀を前にし、頭からだ。 核爆弾が何度あたろうとも、なんのその。 いつの間にか、俺の体には穴が空いて、大量の出血で、ほぼほぼの血液も失われ、心臓は動くのをやめた。 呼吸もしていない。 それでも突っ込む。 足が潰れた。 けど足首と膝で走る。 そこまでのスピードは出ない。 レオンがその場にいたならば、『バカ』って言いながらチョコくれたんだろうな・・・廻なら代わりに前に出て戦ってくれたんだろうな・・・ヨルさんなら飛んで運んでくれたんだろうな・・・優しかったみんな、そして、組織が割れ始めて、気が立っているみんな。 俺はそう思いながら禁断の呪法を出した。 「禁忌・・・・・・Another Sky・・・」 空が一気に晴れ渡る。 周りが草原へと変貌し、生きていた人間は、丘の一部や、てんてんと経っている木に変貌した。 俺は笑った。 笑いながら、頭領の目の前に、膝立ちで立った。 ろくに息もできなくて、酸素が枯渇する。 それでも笑う。声が出なくなる。 「お前も一緒に・・・笑え・・・」 俺は声にならない声でそれを伝え、統領の首を落とした。 〜数分後〜 俺はまだ膝立ちで笑っていた。 レオンが、ヨルさんが、廻が、組織のトップランカーの一部が、到着する。 俺は枯渇した酸素や、アドレナリンを振り絞り、膝を無理矢理動かして振り向いた。 「がん・・・ばったよ・・・」 そう言いながら、振り向きざまに倒れた。 レオンが支えてくれる。 「紫風さん!紫風さん!」 多分、団長と顔を合わせることは、もう2度とないだろう。最後にもう一回見たかったな・・・レオンと団長が・・・2人で泣いて、笑って・・・・・・そして・・・じゃれあって・・・・笑って・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 笑って・・・過ごせる・・・よう・・・・・・・・に そのまま俺は力尽きた。 レオンの手から俺の手が滑り落ちる。それと同時に、地面に置いてあった白死と阿修羅丸に手が当たる。 もう一度・・・会えるよな。 そう思いを馳せながら、俺は命の燈がなかなか消えないのに苛立った。 俺は最後の力を振り絞った。 「・・・痛いのは・・・嫌だから・・・その手で・・・レオン・・・ヨル・・・廻・・・その手で・・・終わ・・・・・らせ・・・・・・・・・・・て・・・」 四天王が顔を見合わせる。 「それが紫風さんの・・・いえ、紫風の望みなら、私たちに反対する権利はありません。」 「・・・転生かなんかして戻ってきてよ・・・」 「紫風さん・・・」 俺は無言で、阿修羅丸を手渡した。 「・・・もういいよ・・・疲れた・・・ゆっくり眠ることにする・・・・・・・・」 「はい・・・わかりました!」 「湿った顔すんなよ・・・最初で最後のわがままなんだから・・・きちんと・・・一回で終わらせろ・・・・」 「はい・・・」 レオンが泣きながら笑う。 四天王はみんな。 泣きながら笑った。 俺も、涙腺から出るものもない涙腺から、涙を流して笑った。 全員が刀に手を触れる。 そのまま、俺の脳みそを貫いた。 これで俺の物語は・・・終わるんだな・・・・ そう思い、目を閉じた・・・・・・・・・・・・・・。 〜レオン視点かつ半年後〜 「紫風さん、どうですか?」 墓に、チョコレートを添える。 あの時、紫風さんが流した涙は、涙腺の中には何も残っていなかったはずの、涙腺の中に、能力の中にいる管理人が、与えた最後の涙がこぼれ落ちたそうだ。 その涙は、紫風さんが死んだ後、凝固して残っている。 そのペンダントを、僕と、廻と、ヨルさんは首にかけている。 廻は少しだけ嫌そうな顔をしていたが、結局了承してもらえた。 NEXUSも、少し大きくなった。100人前後だったはずの団員は、いつの間にか500人を超えている。 そんなことを紫風さんに報告していたら、廻とヨルさんもお墓参りに来た。 「まさか、紫風が最後の最後で呼び捨てで呼ぶなんて思いもしなかったです・・・」 「うん・・・まぁ・・・意外。」 「やっぱり2人ともお供物はチョコなんですね。」 そうやって苦笑する。 「まぁ、ね。」 「紫風、来てやったぞ。」 「上から目線すぎません・・・?」 「まぁ紫風はこのくらいがいいと思うんだよね。」 「ふふ、そうですね。」 そんな感じで雑談しながら、僕らは本部へ帰った。 ちなみに、今四天王は4人ではなく、3人だ。紫風さんが転生して帰ってきた時のために枠を開けてある。 確証はないが、帰ってくる気がする。 3人ともそんな気がしている。 僕は17歳になって、結構伸びた背丈を、紫風さんにはまだとどいていないことを思い出し、少しだけ悔しがる。 「また・・・会えるよね?」 「そうですね。」 「まぁ執念深いあいつのことだから。」 2人にも聞こえていたみたいだ。 3人で帰る道には、紫風さんとの思い出が詰まっている道だった・・・ THE END

Description

注!これは紫風が四天王になってから、5年が経った物語です

Project Details

Project ID899384277
CreatedSeptember 27, 2023
Last ModifiedMay 10, 2025
SharedSeptember 27, 2023
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