笑って過ごせるように 〜赤坂紫風暴走編〜 第一話・戦慄 〜柊〜 「・・う、・ゅう、柊!」 ばさっ 「あれ・・・?」 さっきまで紫風兄が領海設定を終わらせて、怪我したはずなのに・・・ 「直したよー。」 「サグメ!?」 紫風兄の友達兼ストーカー(((神楽坂サグメがそこに立っていたのだ。 その隣には妹の小嵐小雨もいる。 そこにいたのは・・・旧トランスと、現トランスだった。 それに加え、サグメと小雨、マーダーがいた。 「え?みんなどうして・・・?」 「紫風さんが暴走したって聞くから気になってきちゃった!」 M氏さんが言う。 葉田姉妹も端っこではしゃいでいる。 そして1人だけ見慣れない人物が・・・ 「んあ?ああ、ごめんごめん。僕暁奏魔(あかつきそうま)紫風さんの弟子ねー。よろよろ。」 めっちゃ眠そうな顔をしながらめっちゃノリよく話す人・・・暁奏魔さんが立っていた。 「あ、えーっと、全員紫風兄を止めるために来たってことでいいかな?」 『うん』 全員が一斉に答える。 「なら話が早いよ。人を集めてこよう。そして紫風兄に勝てる程度の戦力を集めるんだ。誰か誘える人を誘ってきて。でも、これだけは言っておいて。死ぬかもしれないって。」 『はーい』 全員が潔く返事をする。 「まぁとりあえず・・・テレビ見てみようか。ニュースでなんかやってるかも。」 そう言いながら暁さんがテレビをつけると・・・ 『ただいま、政府が赤坂紫風の暴走を食い止めようと、討伐隊を派遣しました。全員が三年以上の訓練を受け、能力を限界まで引き延ばしたものたちです。さて、戦いの末はいかに!?』 「・・・師匠が勝つ。ただ、1人も死者を出さずにの話だけど。」 その時、テレビの向こう側から爆音が聞こえた。 「・・・はじまった。」 〜紫風視点〜 体が重だるい。 俺が座っているのは大きな椅子のような形をした岩だ。 それに腰をかけ、ブラブラと足を振っていた。 その時だった。 バタバタバタ 「両手を上げろ!膝をつけ!」 「・・・」 だるさの元がまた来た。 「・・・逆だろ?」 俺はそのまま血狂いで岩を落としてやる。 「くれてやる。」 俺は能力が爆発してから、阿修羅丸と、俺と、能力の中にいる何かの意識が全て混濁している。 特に能力の中の何かが1番強く、目の前にある全てを破壊しようとしている。目の前でなくても、イライラする原因や、快不快だけで全てを決める人間に成り果てていた。良い様だ。 俺は真っ黒になった白目があった場所を少しだけ、細めた。 俺の両目の白目は、全て黒く染まり、その上に目の中は、汚い色に染まっていた。 全てを混濁させているが、黒ではないような色。 全ての色を、白も例外にせずに混ぜたような色の目玉になってしまっている。 「ああ・・・もうだめだな・・・」 『また』能力に意識を乗っ取られる。 そのまま目が覚めた時には・・・ 目の前に大量のタヒ体が転がっていた 次回 第二話・あの人のために お楽しめや