〜紫風〜 戦闘開始から18時間経過。 俺はほぼほぼの奴らを叩きのめしてきた。だが・・・目の前に揃っているのは幹部組・・・しかも景文以外の全員だ。 「久しぶりやな、負け犬はん。」 らちきが話しかけてくる。 「・・・どこ見て話してんだよ。そして・・・俺じゃないな。自己紹介でもしてるのか?」 「なんやて!?」 とりあえずここに幹部組の名前をズラーっと並べとく。 (カッコの中は時雨の感想) 詞音らちき シュレオン(正式名称描くのめんどかった。) 芳養(漢字だけじゃよく分からん) 石川花子 夜魔颯 両ニ神格(なんかすごそう) フェルカ 永野清仁(最初せいじって呼んでた) 先ほどなんか水色のフード被ったやつに騙されたから用心している。だっていきなり仲間になろうって言われたら誰だって驚くな。 それで裏切られたって話だ。下流隊員であの強さって申し分ないぐらいだ。 まぁそんなことはその辺のこうぽいっと置いておいて・・・ 1番厄介なのが・・・らちきと清仁の連携だ。 それをされるとこっちは手と足しか出ない。出るけど((( 清仁は銃の達人・・・そしてらちきが絵を描くことで弾丸は無限にもなりうる・・・。 そう考えると俺が圧倒的に不利だ。 しかもその他の奴らも厄介すぎる。シュレオンは普通に攻撃通りにくいし。その他もろもろもあり、厄介だ。 「・・・レクイエムフルバーストモード」 相手に一瞬で間合いを詰める。 まず最初にフェルカが対応してきた。簡単にいなされる。 その背後から怪名の閃光弾幕が飛んでくる。 俺は集中して発勁の用意をした。 閃光弾幕が目の前に迫ってくる。 それでも溜め続けた。 目が見えなくたってどうでもいい。最後の最後まで貯めろ。 それに気づいたのか、清仁の方から大量の弾丸が飛んでくる。 ライフルでも使っているのだろう。俺にしっかりと命中する。 颯も加勢して銃を撃ってくる。 らちきも撃ってはきているが・・・エイム悪いな((( 全く持って当たらないのである。その瞬間だった。真後ろで柊の声がした。 「へっ!?」 目だけで後ろを向きながら発勁を貯め続ける。 後ろにいたのは・・・石川花子・・・周りに桃色のオーラがあった。多分あの中に入れば・・・魅了されると言ったところだったはずだ。厄介すぎる。柊が戦闘不能になっている。つまり全ての攻撃が俺に向くわけだ。 その時だった。 「紫風さん!」 M氏の声が聞こえた。 振り向けば・・・柊の頭の輪が戻ってきたのだ。 「・・・幸か不幸かねぇ・・・」 俺はそう言いかけた時ハッとした。 あっちの方には学校があったはず。多分そっちが人質にされるのは時間の問題か・・・ だが・・・こっちを手放すわけにもいかないな・・・。 俺は石川花子の首に刀を突きつけた。 「お前は戻す術を知らないんだろ?ならこっちの勝ちだ。」 石川が驚いて振り向き側に能力を発動する。 「邪魔ですわ!愚民が!」 腕と足を切り落として、能力の発動源を潰した。 「愚民はどっちだろうな。」 「失礼ですねぇ!」 「どちらがだ?」 「あなたに決まっておりますわ!」 背後からシュレオンとフェルカが背後に迫っていた。 「邪魔だ。」 俺は振り向きざまに切り裂く。 そのまま清仁の方へ軽く飛んだが距離が足りない。 「レクイエム」 そのまま俺は空間を切り裂いて無理矢理接近する。 「清仁!」 らちきが声を荒げる。 「わかっている。強くなければ何も守れないぞ。赤坂紫風。」 そう言いながらデザートイーグルを突きつけてきた。 レクイエム空間から飛び出してギリギリの回避。 多分レクイエム使ってなかったら死んでたと思う。 確実に脳天をやられていた。 「・・・清仁・・・強さだけが全てじゃないんだよ・・・強くても守れないもんだってあるんだよ。それをお前はねじ伏せようとした・・・お前はなぁ・・・まだ何もわかっちゃいない!」 清仁の武器を全て血狂いで封鎖した。 一瞬だけらちきにも隙ができる 「らちき・・・お前とは気が合いそうだったが・・・敵である以上は・・・戦力にならないようにしてやる!」 わざと殺すと言う道は避けた。なぜなら・・・こいつらにも笑って過ごして欲しかったから。その他の隊員たちも死なせはしていない。戦力として扱えないようにしただけだ。 怪名も・・・戦力を封じれば・・・笑って過ごせるはずだ! 敵も味方も・・・死なせずに済ます! 俺は幹部組の動きを一瞬だけ血狂いで封じた。 M氏がアシストしてくれる。 そのまま俺は切り裂く。 全てを、悪を、正義を、この世の全てを切り裂く。 全ては・・・笑って過ごせるように・・・! 〜数時間後〜 全ての幹部組の戦力封じが終わった。 残るは・・・ 「怪名・・・」 「おめでとう、紫風。まさかそんなに強くなるとわ。君もミリオンに入らないか?」 「うるせぇんだよ。入るとでも思っているのか?どうせ学校の方の制圧も始めてるんだろ?無駄だよ。あそこにはM氏がいる。あいつを味方の中で1番信じている。」 「信じているからと言って制圧を抑え切れるかどうかわかんないだろ?ふざけてるのか?」 「いや、俺は信じる。殺し屋としてではなく、仲間として、1人の人間として信じている。あいつが押し負けるはずはない。絶対にだ。」 「その自信がとこから湧いてくるのやら・・・まぁいいさ。学校の制圧はもう間に合っている。見逃してやろう。早く行った方がいいんじゃないのか?」 「ぐっ…」 M氏が間に合わないほどのスピードで制圧されているらしい。 「まぁ・・・君じゃあそこを救うことは無理だろうね。なんせ・・・あそこにはレイザくんとやらもいるんだから。学校で陰キャのお前と仲良くしてくれた人がね。」 「・・・」 俺は無言のまま変速を駆使しながら学校まで走っていった・・・ 『あーあ、これ以上高みに行くには・・・切り捨てる必要がありそうだね』