「・・・!」 ズサッ 「壊れろ。」 真っ直ぐに突進してくる。 この前の映像では常闇景文とか言っていたやつだ。 俺はバク転で交わそうとして足を取られる。 無理やり足を切り離しそのまま逃げた。 「チッ・・・トカゲかよ。おい、ヒョン毛、GPSつけたんだろうな?」 「もちろんやで?何言うとんのん?お前頭おわっとんなぁ。」 「あぁ?」 あっちで少し言い合っているのがあまり良くは聞こえなかったがとりあえず喧嘩してるのはわかったので逃げていく。 コンテナに滑り込む。 そのまま策を練り始めようとした時だった。 コンテナが崩壊し始めたのだ。 「くそっ・・・」 こんなところにいても埒が開かない。 俺は思い切って刀を手にし飛び出した。 「いくぞ・・・『阿修羅丸』」 そう、この刀は前まではそのままの名前で呼んでいたのだが、名前をつけるとなると違う。 阿修羅観音は俺の先祖だ。だからこそ阿修羅観音の息子である阿修羅丸の名を冠するようにした。 その日から刀の威力が増した気がする。 阿修羅丸・・・黒妖刀は先祖代々伝わってきた刀だ。 それまで折れることも刃こぼれすることもなかったそうだ。そんなことを気にしている余裕はない。 あっちには幹部が2人。 しかも幹部の中でも能力型と体術型の幹部が合わさっている。 ここまでくると厄災だ。 仲が悪いのが1番の救いだったようだ。連携全く取れてない() それでもきついほどだ。 能力型の方は確か・・・詩音らちきとか言ったはずだ。 こいつもこいつでめんどくさい。爆竹を普通に仕掛けてくるし数分に一回だけど地雷も仕掛けてくる。ナイフなんてものお茶の子さいさいに飛ばす。 その2人が連携しないのが何しろの救いだったのだが・・・仲間とかの助けがない以上こちらの方が戦力は雲泥の差だ。 スマホはあいつらの手中だ。 こうなりゃあれしかねぇか・・・ 「やるぞ阿修羅丸。・・・ふぅ・・・」 一気に自分の中の気迫が高まった気がする。 極限まで集中し目を開いた。 「阿修羅観音・運命交錯、無限抜刀」 俺の周りにさやが生成される。 「抜刀!」 見えない刀が大量に繰り出される。 流石に幹部も避けられずに傷がみるみるうちに増えていくが・・・ 「うちを侮るなかれやで。」 黙っていたはずのお絵描き少女がいきなりチョオークの粉を投げ始めた。 「・・・そう言うことか!」 気づいてしまった。チョークの粉がついた刀ハイクラス型こそ見えなくてもどこにいるかの推測など簡単にできてしまう。 俺は無言で刀を構えた。 流石に今能力を使ったら相手に手の内を見せることになる・・・そんなことはしたくない。 けれど使わなければ死ぬ・・・なら答えは一択だ。 全てを見せなければいい。 「4th・血ぐるい。」 一瞬だけ2人の動きが止まる。 その好きに見えないはずの刀が迫るのが気配で分かった。 だが俺はそれを止めて景文の方を気絶させた。 らちきは一瞬で抜けていたのが少し悔しい。 だがそんなことは言っていられない。 「ペンさえ奪えばいいはずなんだけどなぁ。」 まぁ無理かと内心で思った。どんなものでも即興で書き上げてしまう。 俺のコピーなんて数時間あれば作れる。その風時間が今終わろうとしている。 景文と3時間以上交戦していたようだ。 「まずいな・・・」 切り札だけは切りたくない。切り札は切るためにはあるけれども。 「しゃあねぇ・・・8th・コピー。」 ペンをコピーして具現化の能力的なものを手に入れてみる。 それだけじゃ多分絶対勝てない。 そのためのこれだ。 俺は絵が苦手だが・・・AIに書かせてみたらどうだ? そう思いながら、AIにコピーしたペンで書かせてみた。 が、その間に俺の複製が出来上がっていたらしい。 一気に間合いを詰めてくる。 「ぬるいな。俺は俺だぜ?」 そう言いながら自分の複製を一気に破壊した。 こんなん破壊できないわけがない。 そう思いながら刀を向けた 「阿修羅観音・幻影、3刀。」 刀を三つ作成し、そのまま向かわせた。その瞬間だった。 目の前で爆発が起き、消火をしたら景文は残っていたが、らちきは逃げたようだ。 「しくじった。」 そのまま俺は景文を引きずるようにして拷問室へと連れて帰った・・・ to be contenuid・・・
今回から小説スタイルにしました。 なぜって? リアルが色々と忙しいんですよ。なので小説タイプにします。