クリックで次の画像 GNW-99X Harbinger(ハービンジャー) 別名 マエブレ 種別:探査用ワークローダー(MS) 開発:民間、FIFDW、ミュスカ・シエル・ユーティライネン 運用:FIFDW 全高:18m 重量:39.6t 主機:GNドライヴ、GNドライヴ(T)、GNコンデンサー 艦載運用:可能 乗員:1名+計測システム「フェリア」+ELS 搭乗者:エリン・フトゥールム ヴィネット・ローレル(2314) ダニエル・コント(2314) その他FIFDW機関員 建造年:2363 武装:なし 装備:GNビームトーチ GNアンテナビット その他オプションツール
型式番号 GNW-99X FIFDWに配備されているMS型ワークローダー。GNW-100Aサキブレの兄弟機に当たる。 というのも殆ど同一の機体であり、両機の開発において、ミュスカ・シエル・ユーティライネンが開示したリエナ・エーテルの超技術の数々、そして彼女の祖父レーヴェの助力により爆発的に加速した開発ペースによって完成した原型に、使用用途に合わせ調整を行ったものがサキブレ、マエブレの両機である。 サキブレはELSとの協力による高い動作性と外宇宙航行能力を優先した機体 それに対し本機は「あらゆる状況下でも安定した運用が可能な安定性」を優先した設計が行われている。 外宇宙で運用するという用途上、もとより安全性は極めて高い本系統機ではあるが、 「次元を飛び越える」等をはじめとした極めて特殊かつ過酷な環境下でも問題なく稼働できる安定性を最も重視した。 機体周囲の状況を本機が問題なく稼働できる通常空間に近い状態に調整するという特殊機能 PSPを使用できるという点が最大の特徴である。 コレの有効範囲を拡大、高効果状態を維持する補助として専用のビットGNアンテナビットを有している。 一見すると翼のような構造物であるコレは 大型のグラビティカルアンテナであり、分割、機体周囲に展開することでPSPの効果を最大化することが可能である。 またこの機体はワークローダー用のツールと称してはいるが自衛用の装備として最低限の武装が施されており、兵器的側面を持っているが故に、フラグシップ機としての座をサキブレに譲る事となった。 同一機の派生であるにも関わらず型式番号が99となっているのはこれが原因であろう。 しかしながらサキブレと同様頭部はELS用のコックピットと言えるユニットとなっており、本機にはそこに更に外部環境を多角的に観測する計器が増設されており、どこか帽子を思わせるソレは探索者の象徴にも見える。また本機の祖に当たるガンダム・アザゼルに通ずるものを感じさせる。 更には人間、ELSの他に専用の人工知能システム「フェリア」が搭載されている。 かつてイノベイターでない者とELSのコミュニケーションをより円滑にする目的で発達し、今やもう一つの種のように成長した彼らもまたこの機体に搭乗する。三位一体或いは如何なる存在とも相互理解を示す事ができることの証左をこの機体は表現しているのかもしれない。 装備 ・GNビームトーチ GN粒子を利用した切断器具、腕部装甲内に格納されている。 要するにビームサーベルであるが、コレはビーム射出機構も内装しており、ビームガンとしも使用できる。 本機の最低限の自衛装備であり、コレすら出すことなく解決できることがあるべき姿であるだろう。 ・GNアンテナビット 脚部に装着された翼状のユニット、PSPの展開範囲を拡大する機能がある。 GNビットでもあり機体から分離、自走させて極めて広範囲で効果を及ぼすことができる。 またGN粒子制御を行うグラビティカルアンテナであり、自由にGN粒子を圧縮、整流するなりし様々な用途に使用可能である。 またビットは集合、合体させることでシールドとして使用できる。 ・PSP Passive Spatial Phase transitioner 受動空間相転移装置、極限空間において機体周囲の空間を通常空間に近い状態に保つシステム。本機が活動する環境は極めて特殊なものが多く、全環境運用を行うにあたって実装された機能である。 このシステムの原型はファーズン・リアクターの空間相転移システムであり、コレを特定の状況に保つという形でかつ周囲の保護がない外部空間で行う高度なもの。 理論自体はリエナによって既に示されてはいたが、相転移自体稼動レベルが低く、この段階に至るのは空論とされていた。 その後レーヴェの研究によって相転移の稼動レベル等の改善が行われ、この年代おいてようやく彼女の理論が証明されたのである。 ・量子テレポート サキブレ、マエブレ共に搭載する恒星間航行機能、ソレスタルビーイングのダブルオーガンダム、ダブルオークアンタに始まるこの機能も、遂に民間で使える時代が訪れるとは310年代の人々は当時思いもしなかっただろう。 とはいえ幾ら光を超えウラシマ効果さえも無力化した超弦跳躍とはいえMS単体で跳べる距離は限られるため、もっぱら母艦との同時運用が求められる。 補足 ・FIFDW Federal Institute For Diffrent World(連邦異次元研究機構) 西暦2360年代、地球における探求の対象は果てしない外宇宙 そして自分たちの生きる世界線や時間軸と違った世界に向いていた。そんな世界を探査研究する組織がFIFDWである。 地球連邦(00)の出資を受けた公私共同機関であり、機関長はスクラッチア・エディータ 出資者はレーヴェ・E・ユーティライネンである。