Project25㉙ 庄司幸助「恵一さんじゃん!!何で京王に!?」 藤原涼「そうだよ、今回のナイトシフトのヒルクライムの代表は、恵一さんなんだ」 幸助「ええーっ!?」 幸助「ということは...まさか...」 幸助「尚子ちゃん!!」 タッタッタ 幸助「俺だよ俺!!尚子ちゃん!!」 尚子「!!」 尚子「幸助くん!?」 幸助「久しぶりだね、尚子ちゃん」 尚子「幸助くん、なんか大人っぽくなったね」 幸助「尚子ちゃんこそ...あっそうだ」 幸助「今日中に10万円振り込んでくれない?」(ちょっと事故っちゃって...) 尚子(オレオレ詐欺だったか...) 高尾 まふゆ「7000系...中のモン全部取っ払ったのね」 恵一「ああ...」 恵一「座席やら網棚やらを取っ払って、唯一の弱点だったチューニングによる重量問題をクリア」 恵一「201が直ったら廃車する予定のクルマだったから、好きにしていいってさ」 恵一「中高速コーナーが連続する京王でのバトル、しかもこの雨ならドンピシャにハマるぜ...」 恵一「そのつもりでかかってこいよ」 まふゆ「なるほど...そう来なくちゃね」 まふゆ「こっちはインバータ使いの神髄を見せるだけよ...」 御剣「まふゆ、お前の課題は先週からのセットだ」 御剣「分かってるな...効果測定にはおあつらえ向きの軌道コンディションだぜ...」 今田「何であいつが?」 羽島「レベルアップしたいんだとよ...」 まふゆ「分かってますって...まぁ見ててくださいよ、御剣さん...」 御剣「よし...」 「それじゃあカウント始めっぞぉ!!」 「五秒前ぇ!!」 「ヨォン!!」 「サァン!!」 「ニィ!!」 「イィチ!!」 「ゴォォォォォォォォォ!!」 ギョアアアアアアアアアアアアア!! 幸助「すっ...げぇ...」 幸助「2000と互角にダッシュするなんて、恵一さんの7000すげぇや...」 幸助「俺の2300も全検上がりだけど、ケタ違いだよぉ...」 筋山悟「そりゃそうだろ...」 木守尚子「元々京王5000系に乗ってたんだけど、ある時主電動機が大破しちゃって、修理するお金も載せ替えるお金もないから困ってたの」 尚子「そんな時に近鉄時代の上司に呼ばれて、ドライバーがいなくなった7000系を自由に使っていいって」 尚子「兄貴はすごく満足してるよ、前の9000よりも、戦闘力上がったって言ってる...!!」(プロが使ってたクルマだから当たり前だけど...) 幸助「新シリーズは『VFゴースト』だっけ?」 幸助「俺たちに相応しいタイトルだよな、涼」 涼「それボツになったよ」 幸助「ええーっ!?」 狭間 まふゆ「全M編成が京王線にマッチしてる...扱いやすいパワーってわけね」 まふゆ「それにしても上手い...手こずりそう...短期決着ってわけにはいかないわね...燃えてきた...」 まふゆ「楽に勝たせてくれるなんて最初から思ってなかったけど...ハラくくっていくわよ!!」 めじろ台 尚子「そうだ...あたしね、免許取ったんだよ」 幸助「えっ、そうなの?ひょっとして...溶接の?」(ゴールデンボンバーが取った...) 尚子「違うよ、甲種電気車操縦者免許だよ、何それ...」 キモリ「みんな騙されないで!!」 キモリ「そいつ...偽物よ!!キモッ」 北野 総一郎「今どこだ?そうか、サンキュー」 総一郎「北野を揃って通過、差は開いてないそうだ」 江口「簡単には勝たせてくれねぇよなぁ...速いからなぁ...あの名鉄2000...」 総一郎「それにしたって、この雨の中で恵一の7000についていくのは、並大抵の事じゃないぞ」 総一郎「リンの時も思ったけど、マスコン操作が本当に上手い相手だぜ...」 総一郎「このバトル、もつれるかもしれないな...」 今田「お前のバトルいつももつれてんな」 総一郎「黙れ」 imadayuki「今回は随分冷静だな、もつれすぎて慣れたか」(もつれるどころか負けてるけど) 総一郎「だーまーれぇ!!」 高幡不動 ギャアアアアアアアアアアア!! ブオッ... 奏「...」 まふゆ「...」 ギャアアアアアアアアアアア!! 奏「まふゆ...やっぱりすごいな...」 コンコン 司「少し話したいことがあるんだが...良いか?」 奏「...」 まふゆ「主電動機を換装してる...奏の名鉄100改と同じコンセプトね...」 まふゆ「京王電鉄でこのコンディションじゃ、うんざりするほどドンピシャね...」 まふゆ「ちょっと厄介かもね!!」 百草園 恵一「よくついてこれるな、並のドライバーならとっくにキレて自滅してるぜ...」 恵一「高出力電動機は濡れた軌道は難しい!!」 恵一「敵ながら良いウデしてやがるぜ!!」 恵一「ここは踏ん張りどころだ!!頼むぜ7000改!!」 中河原 恵一「来た!!」 ギョアアアアアアアアアアアア!! まふゆ「...」 司「ひとつだけ、聞いてみたいことがあるんだが...」 奏「はあ...」 奏「ひょっとして...地下に入ってすぐ並んだ時の事ですか?」 司「そういうことじゃないんだよな...」 司「抜いたり抜かれたりの駆け引きにはうといし、正直言って興味もない」 司「俺が知りたいのは、単純にそのモチベーションの強さがどこから来るのかってことさ...!!」 司「雪をもろともしないあの高いモチベーションは、一体どこから湧いてくるんだ...?」 奏「そう言われても、特別なものは何もないですけど...」 奏「私だって、雪は怖いし...」 奏「凄い怖がりながら走ってるんですよ」 司「いや...俺が言いたいのは、雪が怖いとか怖くないとかそういう次元の話じゃない」 司「雪の怖さを理解したうえで限界ギリギリのプッシュを続けるのは、神経を擦り減らす作業だからな...」 司「長い時間集中力を持続させるためには、並外れた精神力のスタミナがいる」 司「モチベーションっていうのはそういうもんだ」 司「俺が言ってる、『気持ちの強さ』ってのはそういう意味なんだ」 司「俺の経験から言えば...質の高いモチベーションは、質の高い目的意識がなければ生まれてこない」 司「ただ楽しいから好きだからとかという理由で走ってるだけじゃ無理だ...」 司「プロとアマチュアの差は、そこにある」 司「お前の走りはプロっぽいんだ」 司「それが俺には、不思議でたまらないぜ...」 奏「えっ、プロっぽい?私が...ですか?」(プロと言えばプロだけど...) 下高井戸 恵一「上手いもんだぜ...超高等技術のマスコンワークだ...」 恵一「一体どこで教わったんだ...?」 恵一「だが、俺の作戦に狂いはない!!」 恵一「ここで引き離すぞ!!ジョジョ──ッ!!」 まふゆ「良い気にならないでよ!!あんたの走りは見切った!!」 まふゆ「ここでぶち抜く!!」 代田橋 ガッ!! ギョアアアアアアアアアアアアア!! 恵一「!!」 恵一「嘘...だろ...」 まふゆ「...」 ゴァァァァァァァァァァ!! 総一郎「ストレートで抜かれただと...代田橋でか?」江口「あんな所で抜かれるとはなぁ...」 総一郎「パワーはあるほうなんだがな...」(特急型には敵わないってコトか...) 笹塚 恵一「なろぉっ!!」 ギョアアアアアアアアアアアアア!! まふゆ「!!」 新宿 「来たぞ!!完全にツライチだ!!」 「あの速度で突っ込む気か!?」 「マジかよ...止まれるのかよぉ!?」 ギャアアアアアアアアアアアアアアア!! アアアアアアアアア... シュカーッ... 「おい...これ...どうなんだぁ?」 「俺に聞かれてもぉ...」 「ちょっと...電話してみるわ」 恵一「ん?」 恵一「何やってんだ...早く結果を教エロあるよ(笑)」 まふゆ「何かあったんですか?」 「いや...それが...」 「これを見てくれ」 まふゆ「ん...?」 恵一「なっ...!!」 まふゆ「...!!」 同着 終
この作品はフィクションです。 実在の人物・団体・事故などとは関係ございません。 元ネタ 電車でD プロジェクトセカイ