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小説 少女の異世界日記 第3話「能力」

AZAzuAzuAcchan•Created June 30, 2023
小説 少女の異世界日記 第3話「能力」
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Instructions

「さて、名前も決めたしこの世界について色々話さないとな。」 終斗さんがそう言う。確かに、私はまだこの世界について何も知らない。 「じゃあ何から話そう…まあまずは「能力」についてだな。」 「え…能力ですか?そんなファンタジーみたいなことがあるんですか?」 私は当然驚く。前いたところにはそんなものは無く、あったとしても物語の中だ。 「うん、あるよ。まあ勝手にそう言ってるだけだけどね。」 「そ…そうなんですね……」 私はまだ理解できていなかったが、ここはそういうところなんだと思うようにする。 「まず、能力というのはこの世界にいる人全員が持っているんだ。もちろん僕も持っているし、君も持っているはずだよ。」 そう言われて、思わず「え…」と口にでる。まだ他人が能力を持っているのを見るならまだしも、まさか私も能力を持っているとは。もうすでにファンタジー世界の一員になってしまった自分に恐怖すら感じる。 「まあ「能力」といっても、炎や水を操ったり空を飛んだり、人によってどういうものかは様々だよ。それに能力を一つだけ持ってる人もいれば、二つ持ってる人もいるし。」 「な…なるほど……」 色々聞くと、恐怖心よりも自分の能力についての興味の方が湧いてきた。 「ちなみに、僕は「風」と「飛翔」の二つを持ってるよ。」 「そうなんですね…ちなみに私はどんな能力を持っているのかってわかります?」 かなり気になっなので、思わず口に出してしまった。 「よし、じゃあ見てみる?」 見る…とはどういうことなのだろうか。 「じゃあ…見てみます。」 「OK!じゃあ、一旦リラックスして目を閉じてもらえる?」 え、こんなことで分かるの?…と思ったが、一度やってみることにした。 リラックスして目を閉じる。 すると、頭の中に何か情景が思い浮かんできた。 海の中、そこには沈んでいる私がいた。 そこからは何も見えず、ただここが海の中であると、かろうじて理解できるだけだった。 しばらくすると、自分が段々と海面に向かって浮いてくる。 抗おうともせずに、そのまま身を委ねていると、やがて自分の体は海面まで上がってきた。 そして、 そして、最後に空が見えた。 その瞬間、視界がホワイトアウトする。 思わず目を開けると、そこには終斗さんがいた。 「どうだった?何が見えた?」 と聞かれたので、あったことを全て話す 「えっとですね…海の中で沈んでいたら体が浮いて、海面まで上がってきたら空が一瞬見えました。」 「なるほど。つまり君の能力は「水」と「飛翔」だね。」 まさかのこれで判断されるとは思っていなかった。 「え…これでわかるんですか?」 「うん、そうだよ。人によって見える情景は違うし、能力もそれに関するものだったから、きっとそうだよ。」 …本当にそうなのかまだ疑っている自分がいる 「そうなんですね…ちなみに終斗さんは何が見えたんですか?」 「僕は、風に飛ばされた後空が見えたよ。」 なるほど、だから終斗さんは風と飛翔なのか。 「あ、そうそう。ここにいる人って全員一度はタヒんだ人なんだよね。」 「え…」 思わず声を出してしまう。 自分がタヒんだというのはわかっていた。 しかし、他の人もタヒんでいたとは思いもしなかった。 「ということは、終斗さんも…」 そう言ったところで、終斗さんが悲しそうな顔をしていることに気づいた。 「…………うん。僕も一度タヒんだよ。」 そう言われて、思わず謝る。 「あ…すみません……」 「…いや、大丈夫だよ。これくらい。」 そう終斗さんは言う。この場に似つかわないほどの笑顔と、どこか悲しそうな声で。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 こんにちは。AzuAzuAcchanです。 ということで、少女の異世界日記第3話です。 今回で、主人公たちの能力がわかりました。 一応言うと、能力はありますが、戦闘系の物語ではありません。敵とかは特に登場しません。 ちなみに、それぞれのキャラの能力には、ちゃんと理由があるので、ぜひ考察してみてください。 そして次回、新キャラが2人登場します! ということで次回をお楽しみに‼︎

Project Details

Project ID870786376
CreatedJune 30, 2023
Last ModifiedJuly 11, 2023
SharedJune 30, 2023
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