JR名古屋駅 ピリリリリリリ... ピリリリリリリ... ピッ 奏「!」 奏「もしもしまふゆ!?」 まふゆ母「あら、宵崎さん」 まふゆ母「悪いけど、まふゆはもうあなた達とはもう関わらせないことにしたの」 奏「え...」 まふゆ母「だからもうかけてこないでくださる?」 奏「ちょっ...まっ...」 まふゆ母「それじゃ」 ブツッ ツー...ツー... 奏「...」 ブンッ!! ガァァァァァン!! 駅長室 「マスター!!」 「競合他社の鉄砲玉じゃあ!!」 「まだガキやないか...放したれ」 名鉄名古屋 津田「全く...トオルさんも甘いですね」 津田「本線三日間、貸し切りですって...」 慎一「ひがむな、お前だって歯応えがある方が良いだろ」 津田「それはそうですけど...」 敦郎「ん?待避線に入ってくるぞ」 慎一「速い奴が来るんじゃないですか?」 敦郎「当たりだ慎一、並走してる」 慎一「俺たちに見せつける気かよ、全く...」 津田「左側のクルマ、前照灯の位置が違いますね」 慎一「6000系か、3000系か...」 トオル「キングは1000系列ワンメイクだろ」 一同「!!」 慎一「じゃっ...あれは!!」 津田「えぇっ!?」 敦郎「まさか...」 ゴァァァァァァァァァァ!! ブオッ... ゴァァァァァァァァァァ!! トオル(1100改の戦闘力なら、ここまで先行を許すことはありえない) トオル(藤尾め...最初から俺の目の前で抜く気だったか) 慎一「何で100がバトルやってんだ!?」 敦郎「幕が回送になってたぞ!?」 慎一「良いんですかトオルさん!!こんなバトル...!!」 トオル「さぁな...」 トオル「ここは天下の軌道だ、誰と誰が走ろうと、俺たちがとやかく言うスジはない」 違います トオル「聞きたいことがあるなら本人に直接聞けばいい...俺は先に休む、明日始発仕業なんでな...」 慎一(全部分かってるって顔してるぜ...) 津田(トオルさん...) ゴァァァァァァァァァァ!! 藤尾「驚いた...ついてきてるじゃねえか...」 藤尾「中高速域からの再加速性能を考えれば...俺より速いスピードで曲がってる...!!」 藤尾「このまま全ノッチ使わずに終わるかと思ったが...そう来ないと張り合いがない!!」 藤尾「金山通過で全開だ...一瞬で終わるぜ!!」 ゴァァァァァァァァァァ!! 藤尾「またペースを上げやがった...どうする...少しペースを上げるか...」 藤尾「俺らしくもない、答えははじめから決まってるはずだ、ペースを変えたりはしない」 藤尾「ここでカッとなってチャージするのは愚の骨頂だぜ...おそらくオートはそういう負け方をしたはずだ」 藤尾「普通のことを普通にこなして...勝つのみ!!」 金山 ゴァァァァァァァァァァ!! ガ...!! 藤尾「このバトルで初めて繰り出すフェイントモーションからのこのアグレッシブなドリフトは」 藤尾「俺が勝負を決めに行くという意思表示だぜ!!」 藤尾「お世辞にも長いストレートとはいえないが、100を振り切るには十分だ!!」 藤尾「終わりだ!!あばよ100!!」 堀田 目前に出現するストレート!! 狂ったように加速していく藤尾の距離感!! 奏での意識を絶望が支配した!! それでもなお反射的に力行8を指令したその瞬間!! ボガン!! シャー!! キィィィィィィ... 奏「...」 ゴォォォォォォォォォ... ヒュウウウウ... キー... 藤尾「...」 奏「...」 藤尾「自動車レースの世界なら、エンジンブローは負けなんだがな...」 藤尾「はじめに言った通り、俺はバトルをしたつもりはない」 藤尾「現実ってもんがよく分かっただろう、俺と競り合える良いクルマに乗り換えるまで...勝負はあずけといてやるぜ」 ヴォォォォォォォ... シ~ン... ガチャ 奏父「奏」 奏「?」 奏父「救援車の連結作業、手伝え」 奏(黒...?あんな救援車うちにあったかな...) 奏「...!!」 奏「ちょっと待って!!記憶戻って...!!」 奏「!!」 阪急4050形 奏「....」 奏父「何やってんだ、お前...」 ゴァァァァァァァァァァ... キッ シュー... ゴウン くいくい カコン シュー... キュキュキュ 奏「良いよ、お父さん」 奏父「よし...」 奏父「行くぜ...」 ガガガッ... ゴォォォォ... 奏「...ねぇ、お父さん...」 奏父「100か」 奏父「ただの故障じゃああはならねー、おそらく高圧系で、トラブルが連鎖して起こったんだろうな」 「ばっよえーん!!」 奏父「パンタ下げたのは良い判断だ」 奏「いや、それはそうなんだけど...それ以上に気になることが...」 奏「真っ赤に染まったガーゼ...」 奏「千切れたガイドワイヤー...」 奏「もしかして...脱走して来た?」 奏父「...」 奏父「今日は奏の誕生日だから...」(せっかく会いに行ったのにー) 奏「何その間!!あとこっち見て話して!!」 奏父「許容120、ターボ!!」 奏「まずどうやって入ったの!?阪神近鉄経由で行っても繋がってないから入れないでしょ!!」(あとそんなキャラだっけ!?) 奏「軌間!!」 奏父「親のいう事を聞かんとは何だ!!」 ガコォォォォン!! 奏父「分かってるぜ、奏...」 奏「?」 奏父「これでもお前の親だからな...」 奏父「スーパーカップはやっぱり、超バニラだよな...!!」 奏(違う...色々と...!!) 翌朝 名鉄名古屋 ガッガッガッガッガッ 駅員室【Project25】 ドガン シュッ ザー ぽろぽろぽろ 瑞希「あーっ!!」 瑞希「何するのさ~!!」 絵名「あっ...」 絵名「あなたは...!!」 トオル「奏はいるか?」 瑞希「藤原に負けたトオルさん!!」 絵名「拓海に負けたトオルさん!!」 羽島「何の用だ!!藤トル!!」 トオル「いちいちうっせーぞお前ら!!それより、奏は!!」 瑞希「奏は明けで帰りましたけど...」 トオル「そうか...」 トオル「だったら伝えてくれ」 トオル「昨日の勝負は無効だ、俺は認めない」 トオル「世間がどう思おうが、俺は奏が負けたとは思っちゃいない」 トオル「それから...」 トオル「敵は必ずとってやる」 トオル「クソ生意気なキングのハナっぱしらを、俺がへし折ってやるってな」 ジーン... 瑞希「はい、分かりました...」 瑞希「必ず伝えます!!奈保さんに!!」 絵名「社長に!!」 羽島「シャッチョサーン!!」 トオル「やめろ!!」(マグロにされてぇのか!!) 終
この作品はフィクションです。 実在の人物・団体・事故などとは関係ございません。 元ネタ 電車でD プロジェクトセカイ