Project25⑦ 上之郷 ザー... 奏「私と...!?」 津田「そうだ、このバトル受けてもらいたいぜ」 津田「俺は雨の走りには自信があるんだ...それとも何か?お前雨でビビってんのか?」 ムッ... 奏「良いよ、やるよ」 瑞希「...」 「受けたぞぉ!!こりゃあ見ものだぁ!!」 「名鉄100系が雨の志摩線を走る!!」 「俺、運輸司令に連絡するぜ!!」 奏「行くよ、瑞希」 瑞希「へ?」 奏「瑞希も乗って、迎えにもう一度上るのは面倒だし...」 奏「伊勢中川まで来たらそのまま帰ろう」 ザー... ガチャッ 奏「ちょっと待って瑞希」 奏「悪いけど...乗務員室じゃなくて客室に乗って」 慎一「何か意味あるんですかね」 トオル「ん~...」 敦郎「ひょっとすると...」 敦郎「少しでも軸重を増やして、粘着力を稼ぐ即席のレインセッティングじゃないか?」 慎一「なるほど!!」 トオル「それなら説明できるぜ!!」 敦郎「成長したな、奏...」 奏(別に騒がないと思うけど、一応...) 隆二「カウント行くぜ!!いきなりゴー!!」 隆二「4!!」 隆二「3!!」 隆二「2!!」 隆二「1!!」 隆二「GO!!」 ギョアアアアアアアアアア!! 「スタートダッシュはやっぱ6800かぁ!!」 「出力もデカいしVVVFとくりゃあ、負けちゃいらんねぇぜ!!」 慎一「やるじゃないか、悟も」 慎一「VVVFとはいえ、上手く飛び出せた」 敦郎(それもちょっと違う、走り出してしまえばいつでも追いつけるという余裕のスタート...!?) ゴァァァァァァァァァァ!! 瑞希「あっさり前に行かれた...!!」 瑞希「まずいよこの先...しばらく曲線が続くからコーナーワークの差が出てドンドンおいて行かれるよぉ...」 リン リボン きりたん ナイフ ウナ オタマン帽 レン「俺も何かつけたい!!」 グサッ レン「あああああああああああああ!!」 レン「きりたん?」 レン「頭にナイフを刺したら」 レン「危ないです」 津田英二「危ないです」 レン「いや誰?」 リン「ちっちゃくてかわいい!!」 英二「津田英二です」 レン「はぁ...」 五知 津田「五知通過...トンネルに入ればしばらくストレートだ!!」 津田「絶対に追いつかせるもんか!!このマージンをどんどん広げてやるぜ!!」 津田「100系のバケの皮、俺がここではがしてやるぜ!!」 ニーゴリン「レン」 ニーゴリン「暇、遊んで」 ニーゴレン「急にそんなこと言われても...」 ニーゴ夢太郎「はいはいはいは~い」 ニーゴ夢太郎「笑ってぇ~、チョチョチョチョ、ちょ~だ~い」 ニーゴ夢太郎「あなたのお昼のパァートナー、處内家、夢太郎でございまぁ~す」 ニーゴリン「...」 ニーゴレン「...」 白木 「お、来た」 「けどこんなに開けられたら...」 「いくらなんでも追いつくのは...」 「無理...」 ギャアアアアアアアア!! 「うわあああああああああ!!」 「トンネルから振ったまま出てきたぞぉ!!」 「信じられねぇ!!あんな速度でクリアできるもんなのかぁ?」 瑞希「ぎゃああああああああああっ!!」 瑞希「無理しないとかしれっとぬかしといてぇぇぇぇ!!」(あっ、言ってないや) 瑞希「こんなキレた走りが奏にとっては普通なの...!?」 瑞希「こっ...こいつぅ...人間じゃない!!化け物だぁ!!」 瑞希「つり革横向いてるし」 津田「乗れてる!!今日の俺は絶好調だぜ!!」 津田「トオルさんが取り付けさせたこのビデオカメラ...」 津田「何のつもりか知らねーけど、100を撮るためなら、アテ外れですよ!!」 津田「100は映りやしない...いや、映させない!!」 津田「絶対に前になんか出すもんか!!」 津田「名古屋本線の100系の無敗神話も...」 津田「今日で終わりだ!!」 バッ!! 津田「がががぐ...ごが...」 「追いついたと思ったら」 「何の躊躇もなく」 「抜きに行ってるぜぇぇぇぇ!!」 ギャアアアアアアアア!! 「あ...」 「あっけねぇ...立ち上がりでゴボウ抜きかよ...」 「あの6800だってヘタクソどころか結構やり手だぜ...」 「すごいとは聞いていたけど、これほどまでとはな...」 津田「ついていけない!!コーナーを抜けるたびに確実に差が開く!!」 津田「コーナーワークは得意じゃなかったんじゃねえのか!?」 津田「か...母さん!!」 母さん「悟や...東武アーバンパークラインのアーバンを取って、ライナーをつけたのがアーバンライナーなんじゃよ...知らんけど」 ゴァァァァァァァァァァ!! 津田「うっ...!!」 ギャアアアアアアアア!! 津田「このクルマは...!!」 妹 桜「慎兄~」 桜「今からうちに来いって~、トオルさんが言ってるよ~」 桜「...」 慎一「Zzz...」 桜「か~め~は~め~...」 ダダダッ!! ガチャッ!! 慎一「おはよう桜!!」 トオル宅 トオル「津田なんか問題にならないくらい、雨の場数を踏んでる走りだ...」 奈保「お茶どうぞ」 コトッ 敦郎「ああ、ども...」 トオル「ドライとはグリッピングが微妙に違う」 トオル「あざやかなもんだぜ...」 慎一「あっつ!!」 奈保「あっつあつのほうじ茶です」 慎一「あーあ...あっという間に100が見えなくなってるぜ...」 慎一「ファ~ア...ビデオ巻き戻してくださいよトオルさん...」 慎一「この先何も映ってないんでしょ...」 トオル「いや...映ってるんだ、意外なものが」 鳥羽 瑞希「ヤバいよ、追いついて来た」 奏「いや、違う...」 奏「6800じゃない...」 慎一「トオルさん!!こいつは...!!」 トオル「コイツの正体は察しがついてる」 トオル「イヤな奴らが出てきたぜ...」 ゴァァァァァァァァァァ!! 瑞希「あぁん!!」 瑞希「何でこれが...こんなところに!!」 トオル「マヌケなアホ面しやがって...ムカつくぜ!!」 奏(あれが...) 奏(神戸電鉄デ1100形!!) トオル「いずれはこっちに乗り込んでくる、俺もバトルの準備をしないとな...」 奈保「あぁん!?」 トオル「強敵だぞ!!」 敦郎「上等だ、名古屋鉄道の底力、見したらあ!!」 終
この作品はフィクションです。 実在の人物・団体・事故などとは関係ございません。 元ネタ 電車でD プロジェクトセカイ 津田悟 使用車両 名鉄6800系