【第一】 僕はDeal。これでも男の子だ。 僕は生まれつきなのか知らないけど右ケモみみが欠けている。 右はとっても怖いとみんなは言うけど、左はあまり怖くないというか…可愛いらしい。 …僕はキグっていう名前の女の子に育てられてる。 でも本当の親じゃないから、親が分からない。 だって僕は生まれた時から【特殊】な体質と見た目だから、らしい。 キグちゃんは僕の親は遠くにいるって言ってた。 …だからキグちゃんとか、いろんな子に育てられている時に本当の親を探すことがある。 正直親が見つかっても喜ばない気がした。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【第二】 僕が初めてキグちゃんと会ったのは… まだ両目に光があった頃。今は右目だけ光が無くなっちゃった。 何でこの子と一緒にいるのか、自分でも考えたことはないけど… 何だか雰囲気が似てるからだと思う。 だってキグちゃんは出会った時、僕が大怪我したのを見て「大丈夫？」って声を掛けてくれたから。 それだけで信頼しちゃう僕も僕なのかもね。 で、後ろにいるキグちゃんのお兄ちゃん、マグ君は、ずっと後ろで見てた。入りづらかったんだって。 数分して怪我が治った後ようやくマグ君が「大丈夫か？怪我、治ったか？」って、僕よりも心配してた。 あんま気にしなくてもいいのにね。 だって この怪我は 【耳が欠けてるから出来た】んだもん。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【第三】 キグちゃんは僕と会った数ヶ月前に、【組織】に入ってたみたい。 とっても強い人がいるって聞いた。 そのとっても強い人は、キグちゃんとマグ君を育てているみたい。 でも僕と同じで本当の親じゃないんだって。 だから似てるって感じたのかも その後はいっぱい話が聞けた。 だから嬉しかった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【第四】 キグちゃんの、契約の証？っていう傷が出て来た。 みんな心配してるみたいだったけど、僕はそれを見守ることしかできなかった。 だってその時はお外にいたから。 お外でキグちゃんの友達の友達に鎖を腕に巻かれたんだ。 そのあとは…eslea君って人も心配して、何度かお家に来てくれているみたい。 早く治りますように。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【第五】 結局その後、マグ君も傷が出てきた。 マグ君は、キグちゃんよりは軽い症状みたいで、僕は少し安心した。 何だか結構怖かった。 …僕もキグちゃん達みたいな重傷、おわないといいけど… きっと僕ならへっちゃらだね() ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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