サーキット⑰ 偽今田「羽島じゃん!!なぁんで東武に!?」 今田「そうだ、今回の相手側のヒルクライムの代表は、羽島なんだ」 偽今田「えぇーっ!?」 偽今田「ということは...まさか...」 偽今田「寧々ちゃーん!!」 タッタッタッタ 羽島「なぁ、マジでこいつ誰だよ」 栄太郎「冗談はよせ、羽島」 羽島「いや冗談とかじゃなくて...」(名字も違うし...) 偽今田「俺だよ俺、寧々ちゃん」 栄太郎「一度病院で見てもらった方が良いわね」 寧々「!」 寧々「偽今田くん!?」 羽島「なっ...!!やめろ!!離せ!!HA☆NA☆SE!!」 偽今田「久しぶりだね、寧々ちゃん」 寧々「偽今田くん、なんか大人っぽくなったよね...」 偽今田「寧々ちゃんこそ...あそうだ」 偽今田「劇団入団おめでとう!」(あのドレス、素敵だったよ!) 寧々「触れないでくれるかな」 レン「51901F...随分金持ってますね」 今田「やっぱ貧乏なのは設定だったか...」 羽島「そりゃ違う渉だ」 羽島「と...とにかく、さっさと始めようぜ」 レン「はい...あそうだ」 レン「貧乏って嘘つくのはどうかと思いますよ」 羽島「だからそれ違う渉だって!!」 今田「レン、お前の課題は昨日からのセットだ」 今田「分かってるな、効果測定にはおあつらえ向きの軌道コンディションだぜ...」 レン「わーってますよ旦那ァ...」 レン「まぁ見ててくださいよ」 imadayuki「お前そんなキャラだっけ」 今田「よし、始めるぞ」 imadayuki「しょ...しょーち」 imadayuki「それじゃあカウント始めっぞぉ!!」 imadayuki「五秒前ぇ!!」 imadayuki「ヨォン!!」 imadayuki「サァン!!」 imadayuki「ニィ!!」 imadayuki「イィチ!!」 imadayuki「ゴォォォォォォォォォ!!」 ガッ ギョアアアアアアアアアアアア!! 重五郎「す...げ...」 imadayuki「ゲホッゲホッ」 重五郎「5800と互角にダッシュするなんて、羽島さんの50000すげーや...」 重五郎「俺のAE86も車検上がりだけど、ケタ違いだよぉ!!」 秋田・湯田「そりゃそうだろ...」 曳舟 寧々「今田くんがProjectCを黙って抜けたのが、相当アタマに来たみたいで...」 寧々「直前のバトルでは同着だったから、なおさらよね...」 寧々「そんな時に、東武のいとこに誘われて、乗り手のいなくなった51901Fも自由に使っていいって」 寧々「兄貴はすごく満足してるよ、前の16000より、戦闘力上がったって言ってる!!」 鐘ヶ淵 レン「全M編成が伊勢崎線とマッチしてるな...扱いやすいパワーってわけか...」 「パワー!!」 レン「それにしてもうまい...短期決着ってわけにはいかなそうだな...」 レン「楽に勝たせてくれるなんてハナから思っちゃいないが...ハラくくっていくぞ!!」 北千住 寧々「そうだ、あたしね...免許取ったんだよ」 偽今田「えっそうなの?」 偽今田「ひょっとして、狩猟免許?」 寧々「違うよ、甲種電気車操縦者免許だよ...」(とるわけないじゃん...) ネネ「みんな騙されないで!!」 ネネ「こいつ、偽物よ!!」 翔太「あれ?ネネロボどこいった?」 五犯野 ブオッ レン「...」 リン「...」 ゴァァァァァァァァァァ!! リン「レン...やっぱりすごいな...」 コンコン 奏「少し話したいことがあるんだけど...良い?」 リン「...」 梅島 レン「独特の駆動音...主電動機も換装してるな、翔太さんの8200と同じコンセプトか...」 レン「東武伊勢崎線でこのコンディションじゃ、うんざりするほどドンピシャだぜ」 レン「こいつは...厄介かもな」 草加 奏「ひとつだけ、聞いてみたいことがあるんだよね...」 リン「ひょっとして、あの飛ぶ技の事?」 奏「そういうことじゃないんだよね...」 奏「抜いたり抜かれたりのかけひきにはうといし、正直言って興味はない」 奏「私が知りたいのは、そのモチベーションの強さがどこからくるのかってこと...」 奏「雨をものともしないあの高いモチベーションは、一体どこから湧いてくるの...?」 リン「...それは奏ちゃんが一番よく知ってるんじゃない?」 奏「どういうこと...?」 松原団地 レン「よし...大体わかった」 レン「前の俺ならキレてたかもしれねぇけど、ここんとこ取り組んでたマスコンワークのトレーニングが役に立ってる」 レン「もう少しの我慢だ!!」 レン「リンが勝ったからには...俺も絶対勝つ!!」 北越谷 羽島「上手いもんだぜ...超高等技術のマスコンワークだ、いつの間にこんなに上手くなりやがった?」 羽島「だが、俺の作戦に狂いはない...」 羽島「ここで引きはなす!!」 板倉東洋大前 リン「質の高いモチベーションは、質の高い目的意識から生まれる」 リン「奏ちゃんは、『誰かを幸せにする曲を作り続けなければいけない』と思って、曲作りを続けてこれたんでしょ?」 リン「それと同じだよ」 リン「私も、『勝ちたい』という気持ちがあるから、奏ちゃんの言う質の高いモチベーションが生まれたんだ...」 奏「なるほど...何となく分かってきた...」 奏「ありがとうリン...」 ガチャッ 東武日光 「来たぞ!!完全にツライチだ!!」 「あの速度で突っ込む気か!?」 「マジかよ...止まれるのかよぉ!!」 「!!」 ガッ!! ギィィィィィィィィィィ! キィィィィィィ... ピタッ シューッ... 「おい...これ、どうなんだぁ?」 「俺に聞かれてもぉ...」 「ちょっとぉ、電話してみるわ」 レン「ん?」 レン「何やってるんですか、早く結果を見せて下さいよ」 羽島「どうした?何かあったのか?」 「いや...それが...」 「これを見てくれ」 レン「んん?」 羽島「あっ...!!」 レン「なっ...!!」 同着 終
この作品はフィクションです。 実在の人物・団体・事故などとは関係ございません。 元ネタ 電車でD プロジェクトセカイ