サーキット⑪ 三次郎「昨日負けたんだろ？」 リン「負けてないよ」 三次郎「なんだ...」 リン「なんだって...何さ」 リン「勝ってちゃ悪いみたいじゃん」 三次郎「別に」 どけよホーン リン「仕事、行ってくる」 京急久里浜線 リン「昨日のバトルの余韻が、まだ体の中に残ってる気がするな...」 大輝「魁、大参急条！！」 大輝「友達いっぱい近鉄編！！」 大輝「ワシが近畿日本鉄道19代目社長、伊賀大輝であーる！！」 大輝「近畿日本鉄道は、大阪から奈良・京都・名古屋・伊勢志摩・吉野を結ぶ、501.1 kmの日本一長い鉄道で、かつて東京から静岡を抜け、名鉄の豊橋・名古屋間から近鉄に直通し、東京から大阪を結び、私鉄版日本鉄道を計画していた！！」 「もしかしたらあの混沌に満ちた直通王国東京に、近鉄がいたかもしれない！！」 「参考文献、近鉄ドラマ第1話 俺たちが近鉄だ」 リン「キツいバトルだったけど...あらためて思い知らされたことがある」 リン「今田さん、すごいや...」 リン「バトル直前にあれだけ遊び回れる神経の図太さ...私はまだ全然今田さんに敵わないと思った...」 リン「昨日のバトルだって、今田さんが走ればもっと楽に戦えてたんじゃないかな...」 リン「それを考えたら、私なんてチームにいる意味ないんだよな...」 リン「まいったなぁ...もっと...もっと上手くならなきゃ...」 久里浜工場信号所 三次郎「...フッ」 パッ ゴォォォォォォォォォ... リン「前照灯...追ってくる？」 リン「速い...!!」 リン「煽ってくる...形式何？」 リン「どうしようかな...譲るか...ペース上げてちぎるか...」 リン「譲る気分じゃないよね...昨日の今日だし...」 リン「京急のダウンヒルだし！！」 ギョアアアアアアアアアアアア！！ GLOCE ゲストルーム県立大学 鏡音レン ドッキリ寝起き！！ カチッ ゴロン レン「スー...スー...」 シュルシュルシュルシュル... スタッ カチッ ガシッ ガラガラガラガラ... 今田「....」 リン「この人すごい...とんでもないヤバいのが出た...!!」 リン「一体何者...!?」 今田「あーあクレイジーデーマハイ！！」 今田「いーまこの世界ーで、」 imadayuki「クレイジーデーマハイ！！」 今田「なーにをすーr」 ガバッ シュバババッ レン「....」 ゴロッ カチッ imadayuki「あっぶねー...」 今田「声デカすぎんだよ」 imadayuki「オマエモナー」 北久里浜 リン「今まで京急で出会った中でも...この人...最強かも！！」 リン「くぅっ...！！」 カーンカーンカーンカーン... 新大津 リン「遠慮しないよ...100％の全開モード...！！」 県立大学 レン「おー来た来た、リンですね」 imadayuki「おい...回送にしちゃ、速度が出すぎてないか？」 未野崎「何だ...?あの偽装だらけのクルマは...」 今井「リンがコーナーで食いつかれたままなんて...」 レン「今田さん、あのクルマは何ですか」 今田「俺は一環のドライバーに過ぎない、会社からは何も知らされていないが...」 今田「噂には聞いていたが、こんなに早く仕上げてくるとは想定外だったな...」 横須賀中央 リン「クルマもすごいけどドライバーもスゴい...」 リン「こうなったら奥の手を出して、意地でもふりきる...!!」 ピョコ 安産針 ガッキン！！ リン「！！」 リン「嘘...でしょ...！？」 金沢八景 リン（駄目だ...） リン（コーナーで詰められない相手じゃ...手も足も出ないや...） ジリリリリリリン ジリリリリリリン チン 泉岳寺 リン「...」 リン「ちぇっ、肝心な時はいっつもいないんだから...」 ドオオオオン リン「？」 けいきゅん「都心へビュン。京急」 リン「何あれ...?」 ガチャッ 翔太「おいーっす」 翔太「...お前ら朝っぱらから何ダレてんだよ」 imadayuki「いや...」 今田「元気そうで何よりだな...翔太...」 三次郎「エーキドか、俺だけど」 三次郎「あれ、良いな」 三次郎「気に入った」 三次郎「ああ...まぁ、はじめそんなことも言ったけど...」 三次郎「乗ってみてびっくりってヤツだ...めちゃめちゃツボにきちまったワ...」 三次郎「形式？そうだなぁ...」 三次郎「桁が多いのは、なんかイヤだな...」 終
この作品はフィクションです。 実在の人物・団体・事故などとは関係ございません。 元ネタ 電車でD
