サーキット⑳ 最終回 再戦 「いよいよ今夜だな...三次郎VS今田今一リターンマッチ...」 「早めに場所取り行っといた方が良いぞ、すぐ全駅埋まるからな...」 「まさか...そんなわけ...」 京急久里浜 デーン imadayuki「家に帰るまでがバトルでーす!!」 今田「押さないで歩いて下さ~い!!前の人はリセットボタンではありませ~ん!!前の人を押してもあなたたちの人生はリセットされませんよ~!!」 imadayuki「お友達とはぐれてしまった方、再び会うのは絶望的です!!最初からいなかったものとみなしてください!!そうすれば気が楽です!!」 今田「詰めてくださーい!!詰めて詰めて~!!」 今田「皆さんはぷよぷよのぷよです!!前の人とぴったりくっついてください!大丈夫!おじゃまぷよですから消えたりしまs...え?迷子センターにアルル?」 imadayuki「詰めてください!!密着してください!!女性もいますが問題にはなりません!!...多分!!」 今田「混雑して危険ですので~、ゆっくりしていってね!!!」 imadayuki「今のネタが分かったという人は、手を挙げて!!避難してくださーい!!」 今田「喧嘩始めやがった...」 imadayuki「もう始めようぜ...」(男ばっかで暑苦しい...) 「おい邪魔だ退けよボケ!!」 パパ活女子「ねぇ松くんどこ~?」 「開国してくださ~い」 奏「まふゆ...」 「一家4人でギャラリーか。おめでてーな。」 「テーマパークに来たみたいだぜ、テンション上がるな~」 「げっ!!うんこ踏んだ!!」 「デジャヴ!!」 「おい脚立邪魔だ降りろ!!」 「寝袋踏むなボケ!!」 きりたん「あの私関係者なんで通してください!!」 「うるせー!!」 「黙ってろうんこ色野郎!!」 「青ガエルの価値も知らない関西人が!!」 きりたん「これやこれこれや!!今なんて言うた!?クソガキが!!」 「クソガキはお前だろ!!」 「夜風が沁みる~!!」 「おい!!屋根に登ってるやつ降りろ!!」 「引きずり落とせ!!」 一同「うおおおおおおおおおおおおお!!」 ドドドドドドドドド!! 大阪梅田 ウナ「さぁいよいよ始まります!!今田今一VS三次郎リターンマッチ!」 ウナ「今回は、阪急大阪梅田駅からお送りいたします!」 ウナ「解説は、高速のシルバーグレー、須ンペラーの須野田武さん!」 須野田「須ンペラーって呼ぶな」 ウナ「実況は私、ボカロ兼ボイロの、音街ウナ」 須野山「びろーん」 ウナ「ゲストをお招きしております!S-Trainsエースの鏡音リンさん!」 ウナ「そして...えーっと...」 須野山「ぽかーん...」 ウナ「須賀隆史さんです!!」 ウナ「特に話題は振りませんので、最後までそこで大人しく、座っててくださいね!」 ウナ「それでは早速!!スタートを前に緊張が高まる京急久里浜駅の様子を伝えてもらいましょう!久里浜駅の東北レポーター?」 ピッ きりたん「おいゴラいい加減にしろさっさと通せやこの自主規制!!」 ブツッ ウナ「.....」 須野田「.....」 須野山「サカナー」 リン「チンアナゴー」 京急久里浜駅 今田「京急久里浜線・本線はわりとテクニカルなコースだからな...」 今田「横浜以東はほぼ直線の高速コース、横浜以南は海岸線をぬうコーナーとトンネルの連続、バトルするにはピッタリなコースだ」 今田「始めようぜ、三次郎」 今田「本物のバトルってやつをな...」 imadayuki「カウント行くぞぉ!!」 imadayuki「五秒前ぇ!!」 imadayuki「ヨォン!!」 imadayuki「サァン!!」 imadayuki「ニィ!!」 imadayuki「イィチ!!」 imadayuki「ゴォォォォォォォォォ!!」 ガッ!! ギョアアアアアアアアアアアア! 「5000が前だった!!」 「アタマ半分抜け出したぁ!!」 寧々「意外といえば意外だったね...5000が先行で行くとはね...」 羽島「スタート直後に微妙なかけひきがあったのは確かだな」 羽島「201のドライバーは、何らかの意図があって後追いのポジションを選んだんじゃないのかな」 羽島「...ん?」 寧々「?」 新大津 今田「勝てる...このバトル、勝てる!!」 今田「こうして後ろについてると、あいつのやろうとしていることが見える...」 今田「俺は三次郎を見切った!!」 須賀浦中央 ガキン!! ギャアアアアアアアア!! 「うわぁぁあぁ!!」 「あービビったー...」 ギャアアアアアアアア!! ガキン!! 「あの三次郎さんがホームに当てるかぁ!?」 「信じらんねぇ!!完璧なコントロールが出来る人なのに...」 「そこまで攻めないとと逃げられないんだ...」 「中央線で近鉄特急をちぎれる三次郎さんについていけるということは...」 「今田今一も超一流ってことだ...」 「あの三次郎さんと互角のテクニックを持ってるんだ!!」 上大岡 今田「さすがに並みの走り屋じゃないぜ...綺麗にラインに乗せていく...」 今田「世界で鍛えた俺の目で見ても...お前のレコードラインは完璧だぜ、三次郎!!」 今田「だがそれゆえに、俺にはお前がもう怖くないんだ!!」 今田「俺は忘れちゃいないぜ三次郎!!たぶんお前もよく分かってるはずだ!!」 今田「今日のバトルは...互いの走りにかける哲学と信念の全てを賭けたバトルだってことをな!!」 ゴァァァァァァァァァァ!! 三次郎「...フッ」 井土ヶ谷 ウナ「5000が201を抜いたああああああああ!!」 「うおおおおおっ!!」 ウナ「あまりにもあっさりと追い抜きのシーンを見せつけてくれます!!」 須野田「今田もよくやってるが、相手が悪い、くぐった修羅場の数が違う...!!」 南太田 「こちら南太田!!先行は依然東急旧5000!!」 レン「翔太さん...」 翔太「師匠なら」 翔太「この局面を打開できる、信じろ」 黄金町 今田「全く、相変わらず下品な走りだ...」 今田「クルッとまわってドカンと立ち上がる、加速競争じゃ手も足も出ないな...」 今田「前の俺なら諦めてたかもしれないが、俺もかなり成長した」 今田「のるかそるかのワンチャンス、チラチラと見え隠れする針の穴のような突破口を突く!!」 今田「ゾクゾクするぜ...最高のゲームだ...」 横浜 ガッ!! キィィィ!! 三次郎「!!」 今田「三次郎...お前の弱点は上りだ」 今田「はっきり言えば!!」 今田「上り坂が弱いってことさ!!」 三次郎「...フッ」 ウナ「201が5000を再び抜いたああああ!!」 「うおおおおっ!!」 ウナ「須野田さん!!これは一体!?」 須野田「東急旧5000系は上り勾配の突っ込みに弱い」 須野田「飛んだ時に生まれるスキをついたんだろう...恐れ入ったぜ...」 鮫洲 「こちら鮫洲!!先行は依然201!!」 レン「っしゃー!!完全勝利!!」 レン「日本にS-Trainsありってなぁ!!」 「そんな!!三次郎さんが負けるなんて!!」 「馬鹿野郎!!勝負はまだついちゃいねぇ!!」 「今田ならこの局面を打開できる...信じろ!!」 泉岳寺 三次郎「何故じゃと思う?今田...」 三次郎「ワシが負けたのは」 今田「三次郎、俺から見ても、お前の方が実力は上だ」 今田「だが問題は、テクニックではない」 今田「東急5000系族は、バトルとなると飛びやすくなってしまう」 今田「飛んでしまえば力行も制動も出来ないからな...」 今田「久里浜線でのバトルで、俺に手の内を見せすぎたのが」 今田「お前の敗因のひとつだ」 三次郎「...」 ガチャッ 今田「俺は勝ったとは思っていない、お前が5000を使わなければ、俺は確実に負けていた」 今田「またいつか、一緒にバトルしようぜ...」 バタン デレレレレレレ... デンッ!! 「うおーっ!!消えたーっ!!」 「すげーっ!!すげーっ!!」 三次郎(成長したのぉ、今田...) 三次郎(いろんな意味で...) 人は、人生の中でどれだけの人と出会うのだろうか 秋名山 「5!!」 今田「....」 数えきれないほどの出会いと別れを経験しながら 妙義山 「4!!」 リン「....」 走り屋たちは成長し、走り続けていく 宝塚線 「サァン!!」 きりたん「...」 長い旅は イギリス セントラル線 「トゥー!!」 五郎「...」 今 つくばエクスプレス 「イィチ!!」 須野田「.....」 始まったばかりなのだ 「GO!!!!」 ギョアアアアアアアアアアアア!! 終
この作品はフィクションです。 実在の人物・団体・事故などとは関係ございません。 元ネタ 電車でD