サーキット⑦ 伊賀鉄道 ザワザワ ザッ ザザザザザザザザザ 鏡音レン「...」 未野崎「...」 ズテッ レン「!!」 シュッ!! レン「ひぃっ!!」 未野崎「レン!!」 レン「未野崎さん!!俺はいいから、このビデオを 今田さんに!!」 未野崎「うん分かった」 レン「えぇっ一瞬の躊躇もなしですかぁ!?」 今田財閥 本館 今田「...」 今田「ご苦労」 プシューーーーー ガッチャン ガチャガチャ 未野崎「....」 未野崎(それだけ...?) 首都圏新都市鉄道秋葉原駅 須野山「なあ須野田...」 須野山「あいつらに教えてやったほうが良かったんじゃないか?大参急条の事...」 須野田「教えてもムダなんだ、今田は逃げるような奴じゃない...」 須野田「だけどマズイな...あそこだけは...」 須野田「プロジェクトTも他社線遠征であっちこっちの路線を回ったけど...大参急とぶつかる事だけは避けたからな...」 須野山「おいおいw今は須ンペラーだろww?」 須野田「.......」 須野田「...いくらS-Trainsの二人が早いと言っても、今度ばかりは勝て...」 須野田「っ!?」 須野田「!」 須野山「ンー!!ンー!!」 ケダムスキー「ニヒッ」 須野田「........」 須野田「ま、良いか...」 スタスタ... ケダムスキー「!?」 阪急電鉄宝塚線 宝塚駅 宇治難波「大軌の魂受け継ぎし者」 布施奈良「この軌道に今...革命を起こす!!」 伊勢名古屋「大軌の大!!」 山田四日市「参急の参!!」 中川津「関急のき!!」 一同「大参急条!!ここに見参!!」 ドガーン!! リン「お~...」 パチパチパチパチパチ... 今田「...」 今田「クルマは7000ワンメイクか?」 難波「違う!!近鉄特急ワンメイクだ!!」 未野崎「それワンメイクって言わないんじゃ...」 四日市「黙れ!!」 imadayuki「2200って急行じゃ...」 難波「うっさいわね!!元特急だから良いの!!」 難波「とにかくさっさと始めるわよ!!」 パンパン!! 宇治難波 使用車両 近鉄30000系ビスタカー3世 「それじゃあカウント始めっぞぉ!!」 「五秒前!!」 「ヨォン!!」 「サァン!!」 「ニィ!!」 「イィチ!!」 「ゴォォォォォォォォ!!」 ガッ!! ギョアアアアアアアアアアアアア!! 売布神社 「はっえー宇治難波の近鉄30000系!!」 「すっげー!!」 「難波の30000が後追いなのか!!」 「先行だったら、あっという間に終わっちまうんじゃねえかぁ!?」 「けっ...けどさぁ、あの1000...遅くねぇぞぉ」 「そうだよな...気のせいか、めちゃくちゃ早いような...」 中山観音 難波 「他流試合は気楽でいいとか、昨日誰かが言ってたっけな...冗談じゃねえぜ!!」 難波「このまんま大参急のバトルに参加しても通用するレベルだぜ!!」 難波「この1000...一体何者なんだ!?」 雲雀丘花屋敷 翔太「今回は随分ギャラリーが多いな...一体何なんだ?大参急条って」 今田「一言で言えば、スパルタの特訓道場ってとこかな」 今田「実践的なプロ仕込みのマニアックな知識を、徹底して叩き込まれる」 漫才 難波「ピスタチオ~デッス!!」 飲み会コール 津「イッキ!!イッキ!!ゴクゴクイッキ!!」 エアギ 名古屋「ウララララララァ!」 翔太「何のだよ...」 今田「西部鉄道のカードが大参急出身といえば分かるだろう、あのテのえげつない猛者がゴロゴロいる」 今田「間違いなく今までで、最強の対戦相手だ!!」 未野崎「カードクラスがゴロゴロいる?」 未野崎「S-Trainsもまだ、始動し始めたばっかりだってのに...もう少し後でぶつかりたい相手でしたね...」 翔太「上等じゃねーか、いずれ当たるなら、早めに潰した方が良いに決まってる」 今田「この一戦に自らの真価を問う、総力を上げて、 大参急条を粉砕するぞ」 今田「そう思うだろう?レン!!」 翔太「えっ!?」 今田「無茶ブリ!!」 翔太「レ...!?ああ...」 カタカタカタ 翔太「コッ、コンニチハ―、カガミネレンダヨー、ヨロシクn...」 ヒュー 今田「これでは大参急に勝てん!!」 翔太「なあ...俺たち大参急と何を張り合ってんだぁ?」 S-Trains車両整備担当 牛崎十四郎「さあ...」 川西能勢口 こいし「意外といえば意外だったね...」 こいし「リンちゃんが先行で行くとはね...」 五郎「30000のドライバーは、何らかの意図があって後追いのポジションを選んだんじゃないのかな?」 「すげーっ、古明地こいしだ...」 パシャパシャ 「本物だぁ...」 パシャパシャ こいし「意図?」 五郎「そう、例えば...」 古明地こいし?「みんな騙されないで!!」 こいし?「こいつ!!偽物よ!!」 池田 難波「さて...たっぷりと見させてもらったからな...」 難波「1000形の戦闘力も...ドライバーの実力も!!」 難波「全て分かったうえであえて言わせてもらえば...」 難波「私に勝てるほどの実力はない!!」 難波「石橋の先のストレートがチャンスだ!!」 難波「溜まりに溜まった鬱憤を...一気に吐き出させてもらう!!」 石橋 「難波が仕掛けたァ!!」 「あっさりと前に出たぞぉ!!」 ゴァァァァァァァァァァ!! 「S-Trainsもレベル高いけど...やっぱり大参急は格が違うぜ...」 「コーナーひとつ抜けるたびに、ドンドン差が開くぜ...」 蛍池 リン「速い!!すっごい速い!!」 リン「全然余裕ない!!ホントにギリギリ!!」 リン「本当についていけるの!?私...こんなのに!!」 リン「とにかく...一閉塞でも、二閉塞でも良いから...」 リン「前を走るあの青帯の30000系に...近づくんだ!!」 今田「リンは後追いになるとものすごい集中力を発揮する...」 今田「初めて体験するような速いペースでも対応できるセンスがあるんだ...」 難波「しらけるぜ...全くどっちらけだ...」 難波「もう1000形にチャンスはない」 難波「あとは十三を通過して、梅田にゴールするだけだ」 難波「つまんねー...」 豊中 難波「!?」 難波「どういうことだ...!?」 難波「前半でこいつの限界スピードは見切ってるはずだ」 難波「確実に今それを超えるスピードで走ってるんだ...」 難波「ついてこれるはずがないのに...何故そこにいる!?」 岡町 翔太「今田、リンにひとつ指示を出したって言ってたな...」 翔太「一体何なんだ?」 今田「速度制限だ」 今田「リンの魔改造1000の通常最高速度は新幹線並みの190キロだが...」 今田「ノーマル1000の設計最高速度、120キロで走らせてるんだ...」 翔太「あいつ...全開を封印したまま、大参急のトップダウンヒラーから逃げてたのか...」 翔太「何のためにそんなことをするんだ?」 今田「今回の相手は強敵だからな...手の内をすべてさらけ出したくないんだ...」 今田「あれだけ強大な敵に、戦闘力を制限するのはもちろんリスクがあるけど...」 今田「俺の予想通り、池田まで逃げきれれば大参急を出し抜ける」 今田「あとはリンのセンスが頼りだ...イチかバチかの大博打さ」 曽根 「来たぞ!!30000が先行してる!!」 「けど後ろから1000が迫ってくるぞ!!」 ゴァァァァァァァァァァ!! 難波「!!」 「曽根直後の左コーナーで抜かれたぁぁぁぁ!!」 「おおーっ!!」 「1000が前に出たぞ!!」 「翔太さん!!リンの1000が抜きました!!後ろからスパーンと!!」 翔太「そうか...」 翔太「だったらもう心配ねーな...帰ろうぜ師匠」 今田「いや待て」 今田「これ開けないか?」 翔太「ロ...ロマネコンティ...」 四日市「どういうことだ...問題だぞこりゃあ」 四日市「相手がリニア新幹線だって言うんならともかく...」 津「それは違うでしょ先輩方...」 津「私たちとんだ見当違いをしてたんですよ...」 津「難波さんがヘマやってるんじゃない...あの1000形が早いんですよ!!」 難波「抜かれた...この俺が...」 難波「一番得意なコーナーで...逆にこの私が...」 難波「抜かれたぁ...?」 ガク 難波「!!」 ガガガガガガガガガガガガガ!! 難波「くぅっ!!」 ガガガガガ... 阪急梅田駅 難波「.....」 リン「.....」 難波「何やってんです」 四日市「どうなってんだよぉ、一体ィ...ヒック」 名古屋「信じられねーぞ、お前が負けるなんて...ヒック」 難波「それは俺じゃねーです」 彼女、お借りします 四日市「そんなに速かったのか...あの1000...ヒック」 難波「それも俺じゃねーです」 リンダヨー「リンダヨー」 難波「速いことには速いですけど...信じられないほどクレバーな戦略にやられた気がするんです...」 難波「俺はマンマとハメられて、結局あのザマだ...」 奈良「あいつら速いだけじゃない...頭良いですよ!!」 奈良「よし分かった!!俺が敵を取ってやる!!」 難波(こりゃダメだ...) 今田「よくやったなリン...お前本当に良い仕事したぜ」(これは俺からのささやかな賞品だ) imadayuki「お疲れさん、気を抜いていいぜ、ゆっくり休んでくれ」 リン(良かった...無我夢中でヒヤ汗ダラダラだったけど...) リン(今田さんが須野田さんの顔するの滅多にないから...私はちゃんと、今田さんの期待に応えられたんだね...) リン(けどこれ...いらない...) オタマンZUN帽 19800円 オタコンZUN帽 17800円 サブ鹿警察署 「知ってるか?近頃話題になってるホームページ」 「俺知ってるぜ、挑発的だよな」 「よほどの自信過剰か、イカれてるか、どっちかだぜ」 「それ、なんていうホームページ?」 「愛〇会病院っていうんだ...」 未野崎「本当に来るのか?愛〇会病院」 桜並「んなわけねーだろ、E-Cartsだ」 桜並「どうやら本当らしいぜ、未野崎」 未野崎「わざわざホームページまで作って、手の込んだ自首だこと...」 桜並「お望み通り、すぐムショの飯食わしてやんよ...」 今田「...ということがあったらしいからお前ら気をつけろよ!!」 翔太「電車バトルは許可取ってるから大丈夫!!しゅごいしゅごーい!!」 レン「何この人たち...」 終
この作品はフィクションです。 実在の人物・団体・事故などとは関係ございません。 元ネタ 電車でD 大参急条(だいさんきじょう) 近畿日本鉄道を拠点とし活動するチーム あのProjectOSAKAと激闘を繰り広げたがまさかの敗北 車両は近鉄特急ワンメイク