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小説版 終ワリ無キ黙示録 二話「異能適性検査」

_C_Cry_S•Created April 5, 2023
小説版 終ワリ無キ黙示録 二話「異能適性検査」
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Instructions

第二話「異能適正検査」 到着すると、実験室のような施設があった。 「私は担当の成宮と申します。これから貴方には、異能適正検査を行ってもらいます。その後に注射をしてもらい、通常通りいけばそれで異能の獲得となります。」女の人だ。顔立ちが整っていて、髪は結ばれているが、それでも腰まで伸びている。 「あの…異能適正検査って…」適性検査?もし適正じゃなかったらどうするのだろうか。 「貴方の精神の特徴によって獲得する異能が変わります。簡単に言えば性格ですね。いつも冷静な精神の特徴があれば氷を使った異能ですとか、特別機械いじりが好きという特徴があればそれに合った異能になるといった具合です。現在の精神状態も関係しますが、少しの差なので大丈夫でしょう。」 「では、異能適正検査を始めますね。」やっぱり緊張する。「お、お願いします。」 「とりあえずわかっていることだけ確認しますね。お名前は…えっと」 「あ、華ヶ浦柊鶖です。読み方は『かがうらしゅう』って言います。この名前読みにくいですよね。」 「申し訳ありません。華ヶ浦柊鶖、年齢は十六歳。住所、電話番号はこの紙に書かれている情報で合っていますか?」 「…はい。合ってます。」マジか。そこまで個人情報バレてるのか。自分で教えた部分もあるけど。 「それではやっていきますね。この機器を頭に付けて貰って、貴方の精神の情報を微弱な電流に変換し、ウイルスに流します。あ、ウイルスって言っても悪いものじゃないですよ。それでウイルスが変異した物を貴方の体に注射したら終了です。注射後の貴方の精神状態がウイルスに影響したりするので、感情を大きく揺さぶるような行為は控えていただきたいです。」 なんか大変そう。早く終わんねぇかな。 ――数時間後―― 「はい、お疲れ様でした。これにて異能適性検査は終了になります。」注射が思ったより痛かった。それに寒気がする。 「ウイルスによる副作用もありますので、この施設内に十五分程残ってもらうことになりますね。副作用も打って少し経てば治りますので心配は要りません。」 十五分後に施設を出て電車に乗ると、「不要になった金属製品の収集にご協力ください」 という広告があった。それで集まった金属で戦闘機でも作るつもりなのだろうか。 日ざしは強まっていて目が閉じてしまう。 「眠い・・・」 異空間みたいな場所に数時間もいたんだ、疲れるのは当然かもしれない。  目が覚めると、目的の駅はとっくに過ぎていた。どうやら寝過ごしてしまったらしい。 「やべっ」すぐに駅で降りて乗り換えた。電車の中には人が多く乗っている。運が悪いな、俺は人混みが嫌いだ。ざわざわとしている中、飛びぬけて高い音が耳を走る。耳鳴りだ。奥を見ると、カップルだろうか、二人がこっちを見て笑っている。周りも俺を避けている。そして、アナウンスが響いた。 「お前は捨て駒だ。お前が居なくなったって誰も困りやしない。自分で分かってるんだろ?華ヶ浦柊鶖。」

Description

お久しぶりです。二話です。

Project Details

Project ID831166924
CreatedApril 5, 2023
Last ModifiedApril 30, 2023
SharedApril 29, 2023
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