S-trains【番外】究極のいも屋ドリフト 数十年前... 宇治山田 有須田遠藤「勝負は一本勝負、先に伊勢中川に到着した方の勝ちだ」 鶴城健司「良平...」 健司「よく来てくれた良平、頼むぞ...」 良平「俺たちのお伊勢さんがかかってるから、意地でも勝ちますよ...」 「いよいよ始まるぞ...やっぱり近鉄山田線の代表はあの9000系だ...」 「最新鋭で特急型の近鉄80000系に30年も前のクルマで勝負だなんて無茶だよなぁ、何考えてんだ?」 「それじゃあカウント始めっぞぉ!!」 「五秒前ぇ!!」 「ヨォン!!」 「サァン!!」 「ニィ!!」 「イィチ!!」 「ゴォォォォォォ!!」 ギョアアアアアア!! 「はっえーっ遠藤の80000系、やっぱ最新型はちげーなぁ...」 「勝負になんねぇ!!9000のフル加速なんてまるで止まってるようにしか見えねぇよぉ!!」 遠藤「ストレートで千切るのは不本意だが、コレは一対一のバトルだからな...遠慮はしねぇぜ!」 宮町 「こちら宮町!すっげぇぜ9000系のライン!!」 「あんなスピードでここを曲がるヤツぁ、今まで見たことねぇ!!」 小俣 遠藤「差が詰まってる...!奴のクルマが近づいてるぅ!?」 東松阪 「な...何だ!?あの9000系!!」 「すごいスピードでケツを流しながら突っ込んで、そのまますげぇ速さで抜けてったぞ!!」 「いつすっ飛んでもおかしくねぇ!!見てる方がゾッとするぜ!!」 松阪 「こちら松阪!!えらいことになってるぜ!!」 「遠藤が完全に食いつかれちまってる!!信じらんねぇ!!」 遠藤「追いつかれた!?何が起こってるんだ!!気が変になりそうだ!!」 遠藤「直線では俺の方が早いんだ!!それなのに食いつかれるって事は、コーナーワークで負けてるって事かよ!!」 遠藤「そんな事は...死んでも認めたくないぜ!!」 松ヶ崎 良平(随分上手くなってる...前よりスキが無くなったな、このドライバー...) 良平(抜かねーと勝ったとは認めてくれねぇだろうしなぁ...あのくそ親父...) 良平(しょうがねぇ、あれやるか) 良平(仕掛けるポイントは...伊勢中川手前のストレート!!」 ゴァァァァァァァァァァ!! 遠藤「しめた...!!」 遠藤「ここからはしばらくストレートが続くハイスピードセクション...!!!直線では俺の方が有利なんだ...!!」 パッ 遠藤「...!?」 遠藤「9000が消えた!?」 遠藤「前か...!?それとも後ろか...!?ちくしょう...一体どこに消えやがったんだ...!!」 伊勢中川 ゴァァァァァァァァァァ!! パッ 遠藤「...!!」 遠藤「ブラインド...アタック...!!!」 「遠藤が負けたゾォ!!先にゴールインしたのは山田線の9000系だ!!」 「うおおおおおおおおおお!!」 江島良介「すごいよ良平!!」 健司「ナイスガッツ良平!!」 「しかも一分も差をつけられてたぞ!!一分だぞぉ!!」 三次郎「こんなことが起こるから電車バトルは面白いぜ...」 三次郎「久々に俺が熱くなれる標的に出会えた気がするな...」 三次郎「近鉄統一プロジェクトは伊勢完全制覇までその先はない...あの9000は、俺がやる!!」 終
この作品はフィクションです。 実在の人物・団体・事故などとは関係ございません。 元ネタ 電車でD あらすじ 近鉄に七つの鉄道競技チームがあった ProjectOSAKA 神戸阪神スターズ 京都ナイトエイト 奈良伊賀トレインズ 吉野最速トレインズ 名古屋養老スターズ 伊勢スピードスターズ ある時、神戸・名古屋・京都・吉野・名古屋・伊勢志摩を制圧し、この七つのチームを自分のチームに統合しようとProjectOSAKAが動き出した 最初に狙われたのは伊勢志摩スピードスターズ よそ者から伊勢を守るため、伝説の走り屋と謳われる尼滝啓二に助っ人を頼み 当日やって来たのは息子の良平だった 困惑しながらも藁にも縋る思いで良平をバトルに送り出した...