PG-Ⅱ 極超音速中距離対艦ミサイル 制式一号(第11号、最終試作) 全長 3.8m(射程延伸ブースター装備時4.3m) 直径 34cm 重量 115kg 射程 90km⁺ 巡行飛翔速度 マッハ4⁺ 弾頭 徹甲高性能榴弾・白リン クラスター弾(比率6:4) 基本構造素材:アルミニウム合金・マグネシウム合金 動翼 変則軌道可能回転動翼 誘導方式:PG-Ⅱ:アクティブレーダー誘導 PG-ⅡE:アクティブレーダー・赤外線誘導・ GPS誘導 対妨害装備:ジャミング探知装置・レーダー照射探知装置・簡易サウンド/ノイズ(ECM)識別装置 巡航方式:比例航法、高空巡航/シースキミング(巡航時)、トップアタック(終末誘導) 1〜3、5、7〜8号は他の方のプロジェクトを参照。
【輸出規制】 特一等機密技術、輸出不可 輸出可【PG-Ⅱ通常攻撃時】 目標との距離60〜65kmで専用の新型ステルス攻撃機から一機16発発射され、海面スレスレを飛翔するシースキミングで接近する。またブースターを装着することで射程を大幅に延長できる。被発見距離としては30km圏内に到達すると敵レーダー視点で水平線から出て探知されやすくなり、早期警戒管制機(AWACS)が飛んでいる場合は距離約25~40Km前後で発見される可能性がある。そのため、距離30km圏内からは発見されている前提で運用する。本ミサイルはチャフ・フレア・ECM などのジャミング、対空ミサイルに対する対抗手段としてジャミング探知装置・レーダー照射探知装置を備えている。まず対空ミサイルやECMなどを発射・照射するためのレーダー照射(ロックオン)を受けた場合、レーダー照射探知装置で探知し変則軌道を開始する。これにより、元来のミサイルの小型・高速による当たりにくさと相まって対極超音速対空ミサイルであっても半数近く、またはそれ以上を回避することができる。次にチャフ・フレア・ECMによる妨害を受けた場合ジャミング探知装置で探知し、ここからはTag帝国ミサイル兵器特有の動きをとる。普通のミサイルはジャミングを受け目標をロストコンタクトした場合迷走し海に落ちるが、本ミサイルはジャミングを探知し目標をロストコンタクトした場合、比例航法時に算出していた予測偏差値点(ロストコンタクト直前の目標の進行方向・速度・慣性方向、ミサイルが目標に到達するまでの時間から算出した目標が同加速度・同進路で動き続けた場合のミサイルが着弾する時点での目標の予測位置。)に向けて飛行する(但し元々比例航法で予測偏差地点に向け飛行しているため敵から見れば何も変わっておらず、ジャミングに失敗したとしか思われず、回避行動をとるという考え自体なかなか出てこなくなる)。この時点で目標を見失っているため、目標は減速・増速・転舵などで理論上回避することができる。ただし、チャフ・フレアなどは距離5km程度で有効になるものでありマッハ4の本ミサイルは距離5kmから3秒程度で着弾するため回避は事実上不可能である。しかし、ここまでの本ミサイルの装備から唯一の弱点が発覚した。ECM(電子攻撃)である。遠距離から照射されるECMは早期警戒管制機が飛んでいた場合従来の最大被発見距離40kmではマッハ4の秒速1360m/s(340×4=1360)で到達まで29.4秒、ロックオン・ECM照射開始に15~20秒で最大14.4秒もの余裕が生まれ、現代艦なら十分に回避できてしまう。そこで開発メンバーの緊急招集を行い数日間の苦慮の結果、ステルス性能を多少高めることで最大被発見距離を40kmから35kmに5km減らし、S(サウンド、情報)/N(ノイズ、ECM)識別性能をコストが上がりすぎない範囲で上げECMを受けてから最短5秒の間補足し続けられるようにした。これにより距離35kmで探知された場合マッハ4の秒速1360m/sで到達まで25.7秒(35000÷1360≒25.7)、ロックオン・ECM照射開始に15~20秒で最大10.7秒、S/N識別装置により最短5秒補足で5.7秒となり、よほど軽快な小型挺でなければ回避は不可能である。また例え小型挺で直撃を避けれたとしても超至近弾で確実に大きな損傷を受ける上、5.7秒は全てが最短で行われた場合の話であり実際には例えば32kmで発見、ロックオン・ECM照射開始に17秒、S/N識別装置で6.5秒となれば猶予時間は0である。更に前述した通り比例航法よってロストコンタクト後も軌道が変わらないことから敵はロストコンタクトのタイミングも分からず、そのため転舵・増減速のタイミング(前述の通り予測偏差地点は目標の慣性方向も計算に入れているため、転舵・増減速が早すぎるとそれらの行動による回避先地点まで読まれてしまう)を合わせるのも極めて難しい。よって、実際にPG-Ⅱをジャミングで回避する事は不可能に近いと言って良いだろう。 着弾直前になるとポップアップし、トップアタックで直上から甲板へ突入する。弾頭こそ小型だがこれでも対艦ミサイル、徹甲榴弾とクラスター炸薬(子弾は全て榴弾)によって現代艦の薄い装甲を容易に貫通し爆発エネルギーは艦内に留めつつ喫水線下・反対舷まで被害を与える。これにより中型艦以上の撃沈は困難だが1発でVLSなど命中箇所付近の主兵装を破壊することが出来る。無論、たとえ大型艦であっても本ミサイルを10発20発と被弾すれば海底とお友達になることは避けられないだろう。 [以下スタジオ文] Tag帝国の第三次軍拡に伴う空対艦戦力増強計画の2プランの内のプランAに当たる短射程小型対艦ミサイルの開発計画。小型軽量で多数装備可能、低威力ながら高速かつ変則軌道、更に大量に飛んで来る本ミサイルを迎撃する事は困難を極めるだろう。 ================ 正式名称:PG-Ⅱ 愛称:ペンギンミサイル 別名:空母キラー、対空キラー 前型;Penguin(実在するノルウェー海軍の小型対艦ミサイル) ================ 基本概要 「もしも対空ミサイルよりも低コストの対艦ミサイルがあったら?」そんな構想を元に計画されたミサイル。 PG-Ⅱは小型軽量の極超音速中射程対艦ミサイルであり、目安としてF-35一機に12発装備可能である。本ミサイルの運用目的は多様であるが、大きく括れば主に以下の3通りである。 ・空母の無力化 ・上部構造物の破壊による 艦隊防空網の無力化 ・対空ミサイルの消耗 本ミサイルは小型・高速な上に変則軌道であり、迎撃が極めて難しい。さらに誘導方式は低コスト化のためアクティブレーダーのみだが比例航法でロックした目標の速度に合わせて進行方向に偏差を取りチャフやフレア・ECM等のジャミングを受けたと判断した時点で誘導を終了しロックしていた目標の偏差地点に突っ込むため、よほど軽快な小型艇でもなければ本ミサイルにチャフ・フレア等のジャミングは事実上通用しない。 ミサイルが高速なのも相まってチャフ等で目標を見失わせて回避を始めようとした時には既に着弾しているのだ。 また、今回PG-Ⅱと同時に開発予定のPG-ⅡEはコストを犠牲に完璧な誘導に特化した対小型艇用の派生型であり、誘導方式はアクティブレーダー・赤外線誘導・GPS誘導の三種を切り替え式で兼ね備えており、いかなるジャミングも通用しない。また、コストが高いだけで誘導方式以外の性能はPG-Ⅱから変わっていないので同じく対中型艦以上にも使用できる。 1発の威力が小さいため大型艦の撃沈はほぼ不可能だが、本ミサイルの多数被弾は艦の上部構造物に壊滅的なダメージをもたらす。 特に、それは空母に対して絶大な効果を誇る。航空母艦は飛行甲板に1発でも被弾すればその時点で機能を失うが、それは本ミサイルと極めて相性が良いのだ。 そして本ミサイルのもう一つの役目は敵対空ミサイルの消耗だ。 対空戦闘の要である艦対空ミサイルは対空に特化した艦種であるイージス艦で90セル程度の装備が限界だが、圧倒的な手数を基本戦術とする本ミサイルはまさに対空ミサイルキラーである。変則軌道の本ミサイルは高性能の対空ミサイルでも1/2以上の確率で撃ち漏らすため、本ミサイルは再発射含めてイージス艦1隻の対空ミサイルセルを3、4機程度の一回の攻撃で消滅させることができるのだ。 対空ミサイルを消耗し尽くした艦隊に後から押し寄せる大型対艦ミサイル群を迎撃する手段は無い。 迎撃すれば対空ミサイルを消耗し、 CIWSのみで迎撃すれば手痛い損害を被る本ミサイルは戦場の小さき帝王となるだろう。