始まる前に注意事項!! ・東方projectの二次創作 ・驚くほど低クオ 以上! ___________________________________________ ある日の昼下がり 「今日も平和だなあ~....ふああぁ~」 彼女は大きく欠伸をすると、ちゃぶ台においてある湯飲みの茶を一気に飲み干す。そこにもう一人の人物がやって来る。 「おいおい、油断してちゃだめだぞ?いつ異変が起きるかわからないんだから、しっかり備えておけよ。霊夢。」 「はいはい分かってますよ~....ふぁああ~...昼寝でもしようかしら」 「はあ....博麗の巫女としてもう少ししっかりしてほしいものだが.....なぁ....」 その人は苦笑いをすると、「じゃあな」と去っていく。 「毎日毎日、鬱陶しいわね....そんなことは承知の上だってのに。」 彼女....いや、霊夢は、不満げにつぶやくと、ごろんと横になる。 彼女の名前は博麗霊夢。 今でこそごろごろしてぐだーっとしている霊夢だが、実は数多の異変を解決してきた実力と才能のある巫女であった。博麗の巫女とは、この世界とは少し変わった世界、「幻想郷」というところで起きる「異変」を解決することを生業としている一族である。そして今、霊夢に注意喚起をしていた人物は、霊夢の一代前の博麗の巫女である。余談だが、霊夢は拾い子らしい。 さて、そんな霊夢だが、彼女には、大親友と呼べるまでの友達がいた。異変解決も度々一緒にやっているほどである。彼女は突然やってきた。 「霊夢ぅ~!魔理様がやってきてやったぜ~!」 ___ああ、また面倒なのが来たわ..... 霊夢はこっそりため息をつく 「いらっしゃい、魔理沙。とても歓迎できないけどね」 「いやそこは歓迎してくれよ!」 「仕方ないでしょ、そういう気分なんだから」 彼女は霧雨魔理沙。霊夢の最大の親友である。彼女は種族は人間なのに魔法を使うことができるという特殊体質(?)。霊夢に会う前まではどっかのお嬢様だったとかなかったとか。 「まあそれは置いといて...霊夢、花札やろうぜ!」 「ええ....また.....?昨日もやったわよね......」 「リ・ベ・ン・ジ・だ!」 「はあ.....分かったわよ...........ん?」 小さく、か細い赤子の泣き声がしたのを霊夢は聞き逃さなかった。 「魔理沙、行くわよ。」 「ええっ?!つってもどこに?!」 「いいから、付いてきなさい」 霊夢はひたすらに泣き声のもとを探り、聞き当て、進んでいった。そして日も傾くころ___ 「いた!!」 そう言う霊夢の体は草まみれで汚れていたが、熱がこもっていた。 「赤ん坊....しかも二人。霊夢、よくこんなの分かったな。」 「声がしたのよ。あなたが花札花札言ってた時に。」 「たいしたもんだなあ、博麗の血は」 「これは博麗の血でも何でもない私の特技だと思うけどね。」 博麗一族は他の人に比べ第六感が優れているという。 「で、この子たち、どうするよ?」 「そうねえ....ちょうど黒髪と金髪で別れてるから、黒髪が私、金髪が魔理沙って感じで、里親が見つかるまで保護してれば?」 「そうしよう!」 そうして、思いがけず赤ん坊を保護するようになった霊夢と魔理沙。しかし、もうすでに異変は始まっていたのである。名を後に、「クローン異変」と呼ばれたという___ ___________________________________________ 第一話 前触れ 終わり