悪役令嬢になりきれないお嬢様① ドスンッ！！ ヒロイン「キャッ！」 キャンディル・サラディル「あらごめんなさい、地味すぎて視界に入ってなかったわ」 サコ太郎の姉 飯田沙織「…何度見ても思うけど…こいつ性格悪すぎだろ…」 飯田の弟 サコ太郎「それな」 飯田「ちょっと飲み物買ってくるわ、ゲーム進めといて良いよ」 サコ太郎「お〜」 バタン… 飯田（しっかしなぁ…いずれサコ太郎を倒さないといけないのか…やだなぁ…） プップー！！ 飯田「ん？」 飯田「！！」 キィィィィ！！ ドン… ???「…嬢様」 メイド「キャンディルお嬢様！！」 飯田「はっ！」 メイド「やっと起きましたかお嬢様…」 飯田「えーっと確かあなたは…」 メイド・メイド「あなたのメイドのメイド・メイドです」 飯田（名前ザッツ！！） メイド「ほら！早く着替えに行って来てください！舞踏会に遅れますよ！！」 飯田「え…ええ！！」 飯田（…ったく、何なのよここは…） おきのどくですが「初めまして、お嬢様」 飯田「うわっ！！」 飯田「あ…あんたは！！」 おきのどくですが「サコ太郎様のお世話をさせていただいております、おきのどくですがです」 飯田「なんであんたがここに…」 おきのどくですが「いきなり異世界に飛ばされて困惑していらっしゃる頃だろうと思いまして…有給を取り、こちらの城へ参りました」 飯田「へ…へ〜…」 飯田「でも…大丈夫なの？あいつだいぶあなたのこと頼ってたみたいだけど…」 おきのどくですが「ご安心ください、ちゃんと代理人を用意致しました」 飯田「代理人…?」 ドガッ！！ リ・チョンイ「おらー！！さっさと姫を出すアル！！」 サコ太郎「やめなよチョンイちゃん…（焦）」 チョンイ「なぜ止めるネ！！お前それでも魔王アルか！？」 サコ太郎「で…でもさぁ…もう1人姫拐ってることになってるし…」 チョンイ「『魔王たるものお姫様は2人拐わないといけない』ってお婆ちゃん言ってたアル！！」 サコ太郎「でもさぁ…」 飯田「やめな」 チョンイ「！？」 チョンイ「誰アルか！？」 サコ太郎（ね…） サコ太郎（姉ちゃん！？） 飯田「これ以上あたいの城を荒らすようなら、あんたの顔がピカソになるくらい殴るよ！！！」 チョンイ「上等アル…やってやるネ…」 チョンイ・飯田「うおおおおおおおおお！！」 おきのどくですが「…」 サコ太郎「なぁ…俺帰っていい？」 おきのどくですが「お好きにどうぞ」 サコ太郎「サンキュ、後は任せたわ」 数時間後… チョンイ「クソー！！ほんとに顔がピカソになるくらい殴りやがって！！覚えてろー！！」 タッタッタッタッ…バタン 飯田「ゼェ…ゼェ…」 おきのどくですが「飯田様って…元ヤンなのですね」 飯田「ああ…まぁな…」 おきのどくですが「…」 飯田「どうした？時計なんか見て…」 おきのどくですが「舞踏会…間に合いそうにないですね」 飯田「うわぁしまったぁ！！」 終
