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夜ごはん[ハチの話-番外編-]

CAcanvas_truffle•Created May 27, 2022
夜ごはん[ハチの話-番外編-]
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Instructions

Description

前章↓ https://scratch.mit.edu/studios/29586791/ ※今回も確認していません!ご了承ください! 「では、いただきま~す!」 『いただきま~す!』 お店の中に響く元気な声。 ハチに続けて、エイト、カサネ、ミント、 そして、カナ、ロット、アスカ、ホルが元気にいただきますを言って食事を始める。 「おめでとう!ハチちゃん達、決勝進出!」 「ありがとうございます!カナさん達も!」 カナがありがとう!とにっこりと笑顔をする。 「え~とつまり、決勝ではハチさん達と戦うことになると」 ホルが呟く。 「そういうことになりま・・・」 「わぁ!このご飯美味し~!!」 エイトの声をハチが遮る。 「ハ・・・ハチちゃん・・・今エイトくんが喋ってるところ・・・」 「本当おいしいね!ほら!アスカも食べて食べて~!!」 カナがまだ喋っているアスカの口に食事を近づける。 「あ、ちょ、私は・・・」 「ほら!食べて!」 アスカが口に食事を運ぶ。 「...おいしい・・・」 「でしょでしょ!」 カナがにっこりとする。 「あぁごめん、なんかエイトくん言ってた?」 「いやなんでもないから・・・」 エイトがあはは・・・と笑う。 「そういえば、ロットさんってあの後体調どうですか?」 カサネがロットに向かって質問する。 「まぁ大分よくなった」 ロットがこたえる。 「ロット無理しすぎなんだっていつも!」 カナがロットに向かって言う。 「少しは休みなよ!」 「あぁ・・・」 ロットが素っ気なく返す。 「ちょっと!聞いてるの!?」 「おい・・・まだロット体調完全じゃあ無いんだぞ・・・」 ホルがカナに言う。 「う・・・まぁそうか・・・」 カナが口に食事を運ぶ。 カナがおいし~と笑顔を見せながら食べる。 「あ、そういえば」 カナが口の中に食事を入れたまま喋る。 「おいちゃんと飲み込めよ」 「決勝って2対2なんだよね?そうなると全員で戦えないよね?」 ホルが注意するが話を聞かずにカナは続ける。 「え!?2対2なんですか!?」 ハチが訊き返すと、 「情報によればそうなんだって!特別ルールってそういうこと!?って思ったんだけど・・・」 「ええ~!?4対4がよかったな・・・」 ハチがしょぼんとする。 「となると決勝に出場する2人を決めなきゃですよね・・・」 「そういうことだよね・・・まぁ自分達のチームは出場確定の人がいるけど」 そう言ってカナ、アスカ、ホルが一斉にロットを見る。 「・・・はい?」 「そうだよねロット!!もちろんでるよね!!」 「・・・え、いや」 「ロット強いし大丈夫!!うんうん大丈夫!!」 「絶対出るよな!!ロット!!」 3人の気合に押されてロットは、あ、うんと言葉を返す。 「ということなのでロットは出るの確定なんだけど、もう一人がね~!!」 カナが興奮気味に言う。 「私達はどうする・・・?」 ハチがカサネ、エイト、ミントに訊く。 「いや・・・うん、ハチちゃんは出るよね」 カサネが言う。 「え?私?」 『うん』 3人が頷く。 「え~...じゃあ・・・あと一人は?」 「もちろんミントさんですよね!!」 「もちろん先輩ですよね!!」 エイトとカサネが一斉に喋る。 「・・・なんで私?」 ミントがなんでという顔をする。 「いや!!どう考えてもミントさんです!!」 「圧倒的な強さ!!どう考えてももう一人は先輩です!!」 エイトとカサネが興奮しながら言う。 「あ!!そうですね!!ミントさん一緒にやりましょう!!」 ハチが負けんとばかりに言う。 「・・・はぁ」 「はい!!ということで決まり!!」 いえ~い!!とエイトとハチとカサネが言う。 ミントがはぁ・・・と呟くと丁度ロットと目があった。 「・・・あ」 ロットが視線を逸らすが、ミントは勇気を出してロットに話しかける。 「なぁロット」 「・・・・・・」 ロットは黙る。 「ロットって語彙力ないのか・・・?」 ・・・はい?とロットが言う。 「だってカナとかが必死に喋ってるときもいつも素っ気ないっていうかなんていうか」 「だからってそういう発想になるか普通???」 「なる、ここになってる人がいる」 ミントが自分を指差す。 「いやだからって語彙力ない訳じゃ・・・」 「いや私が!!!!」 ロットの言葉をカナが遮る。 「いや私が出る!!出る!!出たい!!」 「いや俺が!!」 「いや私が!!」 カナとホルが言い争っている。 「絶対私が出るんだから!!っていうか出たい!!」 「いや俺だって出たい!!お前なんかに出させるか!!」 「ちょ、ちょっと二人とも・・・譲り合いってのを・・・」 アスカが二人の間に入るが二人の勢いは止まらない。 「...いっつもこうなるんだよな・・・・・・」 ロットが頭を抱える。 「あ、そうだ、ならアスカさんが出たらどうですか?」 ハチが唐突にそう言う。 「・・・え?私?・・・って」 次の瞬間、アスカが何かに気づいたように言う。 「私いぃぃぃ!?いやいやいや私は・・・」 アスカが首を横にふる。 「・・・あ、そっか!アスカが出ればいいのか!!」 カナが思いついたように言う。 「おお・・・なるほどな・・・アスカって結構強いからな」 「結構って何よ結構って」 カナが言う。 「ね!!出てよアスカ!!」 「・・・で、でも・・・・・・」 「ロットもそう思うよな!」 ホルがロットに訊く。 「・・・まぁいいんじゃない」 「素っ気ない!!!!」 カナが叫ぶ。 ハチとエイトとカサネが一斉に笑う。 ミントもふふっと笑う。 その後、談笑をしながらハチ達は食事を終えた。 お店を出た後。 「・・・あ、ハチちゃん」 エイトがハチを呼ぶ。 「・・・ん?なぁに?」 「これ見つかったよ!」 エイトがポケットから金のつまようじを取り出す。 「!?わぁ!!ありがとう!!どこにあったの!?」 ハチがよかった!!と言う。 「・・・う~ん...」 エイトはしばらく何かを考えていたが、 「棚の上」 と答えた。 「たっ棚!?そんなとこ置いたっけ・・・まぁいっか!!見つかったんだし!!」 ハチが嬉しそうに答える。 エイトもにこりと笑いを返す。 「お~い!二人とも~!せっかくだし試合頑張るぞ~!!的なのやろうよ~!!」 カナの呼ぶ声が聞こえる。 「は~い!!」 ハチが元気よく返事をする。 「いこ!!エイトくん!!」 「うん!」 「よ~し!じゃあお互い、試合頑張ろうね!!」 「はい!絶対勝ちます!!」 「お!言ったな~!?」 カナがにこっと笑う。 「じゃあ、みんな私の手の上に手を乗っけて!!」 全員がカナの手の上に手を差し出す。 「戦う側も応援側も、試合頑張るぞ~!!」 『お~!!』 元気のよい、希望に満ちた声が、夜の街に響いた。 【終わり】

Project Details

Project ID697488367
CreatedMay 27, 2022
Last ModifiedApril 7, 2023
SharedJune 19, 2022
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