おきのどくですが冒険の書35番〜アルバイト〜 サコ太郎「はぁ…暇だなぁ…」 迫田「サコ太郎さん！大変です！」 サコ太郎「ん？どした？」 ドガッ！ 魔界税務署 佐藤千尋「こんにちは、魔界税務署からやって参りました、佐藤千尋と申します」 佐藤「税金の回収にやってまいりました」 サコ太郎（…そういや払ってなかったな…） 佐藤「どうされましたか？」 サコ太郎「ああ、いえ…っていうか！！」 サコ太郎「俺たちが税金払ったら、その税金どこに行くんだよ！！俺は魔王だぞ！」 佐藤「…」 佐藤「税金をお支払いください」 サコ太郎「あ、ダメだこいつ聞いてねぇ」 モブ鷹「大変申し訳ございません…今ちょっとお金がなくて…」 ルシー「アルバイトさせて稼がせるから…もうしばらく待ってもらえんかのう？」 サコ太郎「はい！？」 佐藤「…」 佐藤「分かりました、では1ヶ月待ちましょう」 サコ太郎「ちょ…おま…」 佐藤「1ヶ月後にまた来ます」 バタン サコ太郎「…」 おきのどくですが「さ、行きましょうか」 サコ太郎「あうう…」 サコ太郎「はぁ…早く魔王城に帰りたい…」 ガダン「あんた…一体何があったんだい？」 サコ太郎「税金を払い忘れてて…」 山田「あ〜…」 ガダン「ま、せいぜい頑張りな」 ピー！！ピー！！ピー！！ピー！！ ガダン「ん？何だぁ？こんな時間に回送列車は走ってないはず…」 ガダン「…!!!!」 ガダン「しまった！今日はこの区間でバトルがあるんだった！」 山田「何ぃ！？」 ガダン「サコ太郎！山田！急いで乗り込め！事故ったらクビどころじゃ済まねえぞ！」 山田「ああ！」 サコ太郎「はい！！」 サコ太郎「この後、高井駅で何とか転線できて、何とか生きて帰ってこれたよ…」 サコ太郎「いやぁ…死ぬかと思った…」 ルシー「もう死んでるじゃろ」 サコ太郎「確かに…」 コマンド「次のニュースです」 コマンド「一昨日、詐欺の疑いで、20代の女性が逮捕されました」 サコ太郎「女性は、税務署の職員になりすまし、およそ2500万もの現金を騙し取っていたようです」 サコ太郎「…この人、この前の職員じゃ…」 ルシー「…そうじゃな…」 終
