ハローワーク 何年か前… 鷹村「えーっと…確かこの辺に…」 俺の名前は鷹村 32歳、無職だ（キリッ とりあえず働く能力がありながら家も持たないでほっつき歩いてると何らかの罪に問われそうなので 俺は今、ハローワークに向かっている 鷹村「あ、あった」 鷹村「過労ワークか…ここほんとにハローワークなのか？」 鷹村「…まぁ良いや入ってみよ…」 ウイーン！ スタッフ「いらっしゃいませ！ようこそ！ハローワークへ！」 鷹村（ハローワークなんだ…） スタッフ「頑張ってあなたにピッタリな職を見つけましょうね！」 鷹村「は…はい…」 スタッフ「ではまず、あなたは何になりたいですか？」 鷹村「そうですねぇ…まぁとりあえず大統領とかですかね…」 スタッフ「夢見んなカス」 鷹村「酷っ」 スタッフ「とりあえずあなた一見ホームレスっぽいので、寮がある職場を探しましょう！」 鷹村「は…はぁ…」 テレレレッテレー♪ スタッフ「職場発見器〜」 鷹村「何ですかそれ」 スタッフ「その名の通り、職場を発見する機械です」 職場発見器「顔を近づけてください」 鷹村「あっはい」 ピピッ カタカタカタッ ッターン！！ ピピッ 職場発見器「検索中…検索中…」 職場発見器「三鷹平次…三十路…寮付きの職場…ピピッ」 職場発見器「完了しました」 職場発見器「こちらの職場はいかがでしょうか」 鷹村「すごっ、色々出てきた」 スタッフ「AIってすごいですね〜…そのうち人間の仕事なくなるかもですね〜」 鷹村「それは困る」 スタッフ「さて、こちらの匠建設とかどうでしょう」 スタッフ「クリーパーが社長で、とりあえず解体できれば何しても良いという安全性をガン無視した会社となっております」 鷹村「えぇ…」 鷹村「…他の会社ないんですか？」 スタッフ「そうですねぇ…あとは…」 スタッフ「株式会社カガヤキとかですかね…」 鷹村「へー、どんなとこなんですか？」 スタッフ「面接官が理不尽なんですけど、業務自体は結構楽で」 スタッフ「『入って良かった』などのコメントが相次いでいます」 鷹村「へー、ちょっと受けてみますね」 スタッフ「おお！」 鷹村「それでは！」 スタッフ「はい！それでは！」 終
