前章↓ https://scratch.mit.edu/studios/29586791/ ※また確認していません!ストーリーがおかしくなっているかもしれません!ご了承ください! 「今日はカナさん達の試合見に行こうよ!」 ハチが言葉を言い終わる前に、ミントが言葉を発した。 「何言ってるんだ...今から私達だって試合だろ...」 「え~!?今日もですか!?昨日もだったじゃないですか!」 「なんかヒメさん達が試合ざんまいにしてる...っていう噂があるよ」 カサネがスマホの画面を見ながらそっけなく言う。 「何それ~!?よし!今から二人に電話する!」 ハチがそう言っている間、ミントがカサネと昨日のことについて話していた。 「けど昨日はいいプレーだったな、一昨日はエイトのこともあってちょっと色々やばかったけど」 「そうですね~昨日はよかったですね~」 カサネがそう言って昨日を思い出す。 「えっと...昨日は、「みずいろ」さんと、「ゆうた」さん、「エスフジタ」さんと対決しましたよね」 「そうだな~...なんか3対3が面白い!ってヒメさんが言って...ま、エイトがまだ体調戻ってなかったからこっちとしては助かったんだが...」 長射程VS長射程という、かなり大変な試合だったが、無事ハチ達は勝利していた。 「いや~、ヤグラだったからかなり大変だったけど...」 「というかヤグラの柱のせいで弾が当たらないという...」 「そうですよね~昨日のチーム避けるのうまかったな~」 「また対決したいな」 「そうですね!」 カサネがそう言った時、ハチが声をあげた。 「あっ!エイトくん今日から復帰できるって!」 「おお!」 「よかった・・・なんか一昨日の記憶が曖昧みたいだったし、元気になったなら」 ミントとカサネがほっとして胸をなで下ろした。 実は、朝の待ち合わせのときに、エイトが起きてこないとハチが言っていたのだった。 「・・・あ、試合会場に向かってるって...」 「え?」 ミントとカサネが同時に時計を見る。 「あ」 「やばい」 「あと5分...」 一瞬三人は固まったが、すぐに走り出した。 「あ、来た来た」 エイトがスマホを見ていた顔をあげる。 ハチがすごい速さで駆け寄ってきた。 「しっ、試合まで、あと、なんぷん!?」 ハチが息を切らしながら言う。 「あと1ぷ―――――」 「やばいやばいやばいやばい」 エイトが言い切る前にカサネが走ってきた。 「あれ?ミントさんは―――?」 「今!ぶき!準備!してる!」 そういってカサネがリスポーン地点を指さす。 「あ、つまりスパジャンしろと」 「多分そういうことだよね」 そう言って三人はスーパージャンプをした。 『お~!今日もギリギリ入場のハチのチーム!』 『元気ですね~』 放送でそんなことが流れている。 「なんか噂がたちそう...」 カサネがそう言った。 『今日はどちらも勝ちをゆずれない対戦!それぞれ持ちブキを持ってきているか~!?』 ヒメがそう言ったときに、ミントがブキを持ってリスポーン地に来た。 「よし!全員分のブキ!」 「おお!ミントさん!ギリギリ間に合いましたね!」 そう言ってハチがスクイックリンを手にする。 「ちょ...センパイ、ハチにスクイックリン渡しちゃ・・・」 「時間なかったから...」 ミントがそう言う。 「久しぶりにオクタシューター持つかも...」 オクタシューターレプリカを持ちながら、エイトは言った。 このオクタシューターはハチのものだ。 「私も久しぶりにヒーローシュター!」 「私も」 カサネがこれこれ!と呟いている。 『両チームのメンバー紹介とブキを発表するぞ!まずのあ、とあ、しあ、こあのチーム!のあはスプラスコープ、とあはデュアルスイーパー、しあはスプラシューターベッチュー、こあはN-ZAP89を使うぞ!』 『ハチさん、エイトさん、カサネさん、ミントさんのチームは、ハチさんがスクイックリンβ、エイトさんがオクタシューターレプリカ、カサネさん、ミントさんがヒーローシューターレプリカです!』 『簡単に言えばスクイク一枚と、スシ三枚ってとこだ!』 『いや、センパイ!.96ガロン一枚じゃないですか!?』 ヒメとイイダのやりとりを聞き、 「どっちでもいいわ...」 とミントが呟いた。 『ステージはアンチョビットゲームズでガチ エリアだ!』 その放送を聞き、カサネがうっ・・・とうなった。 「アンチョビでエリア・・・苦手なんだよなぁ・・・」 「大丈夫?」 「いつもはシャプマを持ってきてるんだけど・・・」 カサネがそう言った後、ミントが呟いた。 「なんか忘れてる気がするんだよな~・・・」 「え?」 「いや、なんでもないんだが・・・」 『それではいきますよ~!lady?GO!』 試合が始まり、ハチが一番にエリアにたどり着く。 「エリアとります!」 エリアを半分塗り終わったとき、対戦チームのとあがエリアにたどり着いた。 「よいしょ」 スライドでハチの弾を避け、ヒット。 「う~!!デュアル撃ちづらい~!!」 デュアルは、スライドした後に滑る。その複雑な動きは、ハチのようなチャーでも撃ちづらい。 「とあ、ナイス!」 のあが合図を出す。 ガチエリア確保された! 「よし!チャクチ、たまった!」 カサネがそう言ってチャクチを発動...したときだった。 「首が痛いっ」 カサネがチャクチを放ったところに、のあがいた。 のあはスコープを上に向け、カサネめがけて弾を放つ。 「ええええええ」 チャクチを狩られた。 「狩れるの~!?」 チャクチ狩りは、ハチでも100回に2回は外す、高度な技だった。 「まずい・・・カウントとられてます!」 この短時間で、カウントはすでに50近くまできていた。 「今スペシャルたまったから!」 ミントがそういってスペシャルを発動した。 『あ』 ハチとエイト、カサネが同時に言葉を発した。 ミントの周りがインクで見えなくなった。 ドォオン!!ダダダダ!!グオオオオオ!! と、訳の分からない音がなった後、ミントの姿が見えるようになった。 「あ・・・そうだった・・・」 ミントがそう言ってハチの方を向いた。 「リミッター外したままだった☆」 チーム全員が前に倒れた。 「こんなに天然なミントさん見るの久しぶりですよ!」 ハチがおでこをさすりながら立ち上がった。 ミントがスペシャルを発動した瞬間、ミントがスペシャルを選んでいなかったので、一斉にすべてのスペシャルが発動されてしまった。 「なんかもうセンパイがカオス!!!」 チャクチの後にナイスダマ、その間にボムピッチャー...と、なにかとカオスな状態になっていた。 ガチエリア確保した! 「ちょっとまって、なにこれ!?」 しあ、こあがキャーキャー言っている。 「えっと、強制的にスペ解除・・・ってできるっけ?」 「できないと思います!!」 ハチが言い切った。 「チャクチ、ナイスダマ、ボムピ、アメフラシ、スフィア、アーマー・・・」 のあがブツブツと言葉を放つ。 「この間を狙ってえいっ!!」 のあがスコープでミントを狙い撃ち。 「あ!」 ミントがなんとかヒット。 「ありがとう!のあさん!」 ハチとエイト、カサネとミントが一斉にそう言った。 「ううん!大丈夫!だけど!」 のあがそう言ってエリアを指さす。 「ハチちゃん達のカウントもう0!」 その言葉を聞き、会場にいた全員が一瞬固まった。 『おぉ~っと!なんとカオスになっている間にカウントがどんどん進んでいた~!!』 『これやり直した方がいいですかね?』 ヒメとイイダの声のみが会場に響く。 『・・・えええええええええええええ~!?!?!?』 会場中が驚きの声に包まれた。 「そうだよ!これはさすがに・・・のあちゃん達に悪いよ!」 ハチとエイト、カサネとミントが一斉にそう言う。 「ううん、大丈夫!最終的に勝ったのはハチちゃん達じゃん!この試合は、ハチちゃん達の勝ち!」 「えええええ・・・そんな・・・悪いよ!」 ハチがあせをかく。 「この試合は、また今度、みんなでやり直そ!ほら、次の試合だってあるんだし」 『次の試合は場合によればずらせます!』 イイダの声が響く。 「ううん、いいよ」 とあ、しあ、こあ、のあが笑顔をつくる。 「だって!今日は準々決勝!ハチちゃん達、準決勝、行きたいでしょ?私達も、準決勝に行きたかったけど・・・ハチちゃん達、すっごい楽しそうにバトルしてたじゃん!コントを見てるみたいで面白かったよ!また今度!やろう!」 その、とあ の言葉を聞いて、ハチがん?と言う。 「え?今なんて?」 「今、とあが、また今度でいいよって言ったよ!」 しあはそう言うが、ハチはううん、と首をふった。 「今、今日は...なんて?」 「準々決勝だよ!」 こあがにっこりして言う。 「じゅ・・・準々決勝~~~~!?!?」 ハチ達が一斉に大声を放つ。 「?うん、そうだけど・・・」 「どうかした・・・?」 のあと、とあが顔を見合わせる。 「そんなの全く知らなかった!」 「えっ!?」 「だから別に負けてもよかったんだけど・・・今日準々決勝だったの!?」 「そうだよ!」 「そ・・・それなら尚更、のあちゃん達が勝ったことにした方がいいよ!」 「ええ・・・でも・・・」 しばらくすると、イイダの放送が入った。 『今回の試合は無しにしましょう!さすがにやり直しましょう!』 『さすがにな!』 「ええ・・・そんなこといいのに・・・」 のあがそう言ったが、ハチはのあの手を取って言った。 「ううん!やり直そう!今度は正々堂々、勝負しよう!」 ハチが、笑いながら ね!と言う。 「・・・うん!」 のあもつられて、にこっ、と笑った。 「なんか悪いことしちゃったな・・・」 ミントは試合後、ずっと反省をしている。 「センパイの、試合前の独り言ってこういうことだったんですね・・・っていうかなんでリミッター外してるんですか!」 「ま、まぁ色々とあって...前に、イイダさんに頼んで、直してはもらっていたんだが、スペシャル全部を使えるのは、まだ直っていなかったらしい・・・」 「っていうか前より悪化してません?前は、好きなときに、好きなスペシャルを使えたのに、同時に全部だなんて・・・」 「イイダさんによると、直したはずだったんだが、逆に改造しちゃったらしい」 「それダメじゃないですか!!」 三人の会話を聞いていたエイトが、ふと、思いだしたかのように言った。 「あ、そういえば今、カナさん達の試合やってますよ」 エイトの言葉を聞き、ハチが 「あ!忘れてた!行きましょ!」 と言って走り出した。 「ちょ、ちょっと待って!?」 『lady?GO!』 ハチ達が会場のチョウザメ造船についた頃には、すでに試合は始まっていた。 「あ、のあさんから連絡来ました!明日の夕方からやり直しの試合、できるかだって!」 「そっか!OKって伝えて!」 カサネはカナ達を探し始めた。 「あ!いた!」 エイトが声を放った。 カナが早速敵を倒しているのが分かる。 「ロットさんは・・・わぁ・・・もうあんなところに・・・」 ハチの眼には、ロットがリスキルをしている様子が映し出されていた。 「アスカさんとホルさんはアサリを集めてるね...あ、ガチアサリ作った」 ホルがガチアサリを持ち、カナの元へスーパージャンプをする。 「アスカさんは9つでジャンプ・・・あ、バリア破った!」 カサネも興味津々に見ている。 「ロットさんが9、カナさんが8、つまり―――、ええと?今のカウントが53だから?」 「二人がアサリを入れると51カウント進む訳だ」 「なるほど・・・えっと、今相手は12?のアサリを持っているから・・・?あれ?」 話が試合の展開についていけていない。 「あっ・・・終わった」
いつの間にか試合が終わっていた。 「すごいな・・・あっという間に・・・」 ミントもびっくりしている。 『今日も圧倒的な強さのロット、カナ、アスカ、ホルのチーム!次回は準決勝!どんな戦いを見せてくれるのか~!?』 「あ、そっか、ロットさん達も準々決勝だったんだ...ブロックが違うから対決するとしたら...決勝か・・・!」 ハチはロット達を見た。 (凄いなぁ...私も強くなりたい...!) と、その時だった。 『ロット!?』 カナ、アスカ、ホルが一斉にロットに駆け寄る。 「ん?なんかあったのかな...?」 ハチは目をこらした。 「ロット!?ロット!?ちょ・・・大丈夫!?」 「聞こえる!?ロット!?」 「お・・・おい!誰か救急車!」 「・・・え?」 【第二十話終わり 第二十一話に続く】 ※今回は、@sorairopengin様、@sfujita123様、@MichaelYuta様、@mizuiro13様にご出演頂きました!ありがとうございました!