前章↓ https://scratch.mit.edu/studios/29586791/ ※確認してません!誤字脱字があったり、話のつながりが変になっている場合は教えてください! 「あれって・・・」 カサネが呟いた。 「ロット?でもなんでこんな時間に?いつもはバトルしてるのに」 カサネが首をかしげた。 (服が・・・) ミントはカサネに家に帰るように言った。 「え?あ、はい、じゃあホタルちゃんとこ行ってきます」 カサネは不思議に思いながらも帰って行った。 ロットの服装はいつもと変わらず、白のスウェットに、黒の靴というシンプルな服装だったが、問題はそこではなかった。 左の袖に、インクがついていた。 ロットのインクではなく、ピンクのインク。だが、カナやアスカのインクではなかった。 (タコのインク―――) 見た瞬間にミントは察した。 「おい!」 ミントはロットに声をかけた。 「!」 ロットはミントに気がつくと、逃げるように走って行った。 「待て!」 ミントはロットを追いかけた。 ロットはミントが追いかけてくるのを感じ、大きくジャンプした。 「・・・っ」 ミントはそこで追いかけるのをやめた。 (なんでタコのインクが・・・まさかタコを?) ミントは立ち止まって考えた。 『大会本戦!いよいよ始まります!』 週末になった。 『まずは第一試合!チームはハチ、エイト、カサネ、ミントのチームと―――・・・』 「やった!呼ばれたよ!」 ハチがそう言って飛び跳ねた。 だが3人はぐったりしている様子だった。 「ありゃ?」 ハチはすっかり風邪も治って、準備万全!・・・の状態で来たはずだった。 「ハチ、今日使うブキはなんだ?」 ミントがうつむきながら言う。 「え?そりゃあもうスクイクですよぉ?」 ハチはどこから取ったのか分からないが、スクイクを取り出した。 『は~あ...』 3人が同時にため息をついた。 大会第一戦の相手は全員ウデマエがXのチームだった。 「みこと」というイカと、「まっちゃ」というイカ、「さもすん」というイカと、「まる」というタコの4人チームで、「みこと」と「まっちゃ」はチャージャーを使っていた。 「みことって、最近Xになったんだっけ?けどスクイクの腕は凄いとか」 カサネが腕組みした。 「まぁ・・・今回はハチにスクイクを使わせてもいっか」 カサネはそう言って2年前のリグマの大会を思い出した。 ハチがスクイックリンβを使っている。 ハチに皆近づくことが出来ず、完敗している。 (あんなことにならなきゃいいけど) カサネはそう思ってブキを手に取った。 lady?GO! 試合が始まった。 敵のチームは皆楽しそうにブキを持って攻めてくる。 それに対して。 何故かは分からないがハチのチームは黙り込み、ギチギチしているような気配がする。 「・・・なんかあった?」 ミントはカサネに聞いた。 「なんかハチとエイトがケンカしたらしいよ」 「何で?」 「昼ご飯何食べるかで」 「ぷっ」 ミントとカサネはくすくす笑っていたが、ハチとエイトに見られている気配を感じ、黙った。 「えっと・・・敵さんなんかあった?」 みことがまっちゃに聞く。 「さぁ・・・?」 まっちゃも何が起きているのかよく分からなかった。 今回のステージはホテルニューオートロ。ルールはガチアサリ。アサリは、チームの協力がないとかなり厳しいルールだった。 『これ大丈夫かな』 みこととまっちゃ、ミントとカサネが同時に呟いた。 (今日のお昼はロブさんの屋台でしょ!?せっかくだし屋台で食べるべきでしょ!?) ハチは心の中で怒りながら言った。 (ホテルに来てるしホテルで食べていった方がよくないか!?せっかくだしホテルで食べてみたいし!) 一方エイトもイライラしながら塗っていった。 『あ』 ハチとエイトが同時にプールにどぼんした。 「え~~~~ハチとエイトが水に落ちるなんて珍し~~~」 カサネが声を上げて笑っている。 「これ絶対ケンカしてるからだろ」 ミントもくすくす笑う。 『うるさい!』 ハチとエイトが同時に怒鳴った。 「かぶってるよ、声が」 カサネが笑いながらそう言った。 「なんか相手さんに申し訳無いんだけど・・・ガチアサリ出来ちゃったんだけど」 まるがそう言った。 「じゃあ・・・入れるか」 さもすんがそう言ってゴールを指さす。 『だね』 みこととまっちゃが頷いた。 バリアをこわされた! 「げっ」 つかさずミントが攻撃する。 今回ミントが使っているブキはダイナモローラーだった。 「うわ」 「あちゃ~」 まるとまっちゃがミントに倒された。 「あ~...こりゃ、2人で戦ってるようなもんだな」 みことがそう呟いた。 ハチとエイトは意味の分からないところを塗っていて、一向にアサリを集める気配がしない。 「なんか戦いにならないんだけど」 一回のゴールでカウントを50まで進められてしまった。 「いい加減2人とも仲直りしないかな~...」 もう戦いにならないので、みこと、まっちゃ、さもすん、まる、ミント、カサネが集まってハチとエイトを見ている状態になった。 「あの~...私ちょっと行ってきます」 みことがそう言ってハチとエイトのもとに行った。 「昼はロブさんの屋台で食べる!」 「いいや!ホテルで!」 いつの間にか言い合いになっている。 「失礼しま~す」 みことがスクイックリンで攻撃を入れる。 ハチの頭に当たる―――そのときだった。 「てやっ!」 エイトがハチに攻撃をした。 ハチがその攻撃を避けた瞬間にみことの攻撃が2人の間を通っていってしまった。 「はっ!?私の攻撃を避けるとは・・・!絶対に当てるしいいいいい!!」 みことに変な火がついてしまった。 「絶対当たりませんよ~っ!」 ハチがエイトから逃げる。 「絶対当てるから!」 エイトが追いかける。 「攻撃を絶対当ててやるううううう!」 その後をみことが追いかける。 「あ~あ...」 カサネが呆れた声を出した。 「仲間の攻撃は効かないのに逃げるって・・・」 まるの顔が少し笑っている。 「まぁ、遊ばせとけばいいんじゃないの」 さもすんが呆れながら言った。 「ちょっと3人ともこらしめますわ...」 まっちゃがそう言ってスペシャルを発動した。 スペシャルウェポン ハイパープレッサー! 「邪魔すんな~!」 エイトが怒ってスペシャル返しをしてきた。 スペシャルウェポン ジェットパック! 「もういい加減にしろ~!!」 ミントがハチとエイトをダイナモローラーで押さえつけた。 「一回反省しろ!!」 ダイナモローラーを振り回して2人をプールに飛ばした。 『ごめんなさあああああ〇✕△※▢%$¥#』 ハチとエイトが飛ばされながら何かを言ってプールに入っていった。 「みこともやめようか」 まっちゃがみことの腕をつかんだ。 気を取り直してバトル再開。 「目が回る~~~」 ハチがふらつきながらスクイックリンで塗る。 「すごい気持ち悪い」 エイトは口をおさえている。 『それは2人が悪い』 カサネとミントが同時に言った。 「でででで出来たぁ~ガチ朝利」 ハチの発音が何だかおかしい。 「じゃあ入れて」 カサネがそう言ってゴールを指さした。 「あ、運」 まだ発音がおかしい。 「入れた~」 ハチがふらつきながらゴールに入れた。 バリアをこわした! 「じゃあこんまま・・・」 カサネがそう言った瞬間に、カサネに誰かが攻撃を入れてきた。 「周りも見てね」 まっちゃのチャージャーだった。 「君もね」 その後ろにミントがいた。 「早いね!反応出来なかった!」 まっちゃが笑いながら攻撃を受けた。 バリアをもどされた! 「カウント60まで進んだよ!」 カサネがミントに伝えた。 「OK!」 ミントがつかさずガチアサリを作る。 「いらないからエイトにあげる」 ミントがエイトに向かってガチアサリを投げた。 「なんで捨てるんですか!」 エイトがそう言いながらもガチアサリを手に取った。 「入れれば・・・!」 エイトがガチアサリを入れようとしたときだった。 「ちょっと視線見なさすぎだよ?」 みことの声だ。 いつの間にかエイトの周りにみこと、さもすん、まるがいる。 「うわっ」 さすがに3人の攻撃は避けられなかった。 「もう入れないと、挽回は無理だよ!」 カサネが急いでさもすんとまるを倒すと、ガチアサリを入れた。 バリアをこわした! カウントリードした! 「止めないと!」 みことがカサネ、アサリを入れていたミントを倒すと、ハチに攻撃を入れようとした。 「絶対当たらないからねええええええええ」 ハチは慣性キャンセルを使って避けまくる。 「絶対当てるもんねええええええええええ」 みことも慣性キャンセルを使いながら攻撃を入れる。 「っていうか今気づいたけど2人とも同じブキじゃん...」 まっちゃがガチアサリを作りながら言った。 「ぬおおおおお」 色んな意味でのすごい戦いが始まった。 「絶対当たらないぃぃぃぃぃ」 「絶対当てるぅぅぅぅぅぅぅ」 そうこうしている間に延長が始まった。 「その不毛な戦いをやってないで、アサリを入れに行ってよ!」 まっちゃが2人を止めに入った。 が。 「ぎゃあああああ」 まっちゃが戦いに巻き込まれて水ポチャした。 finish! 『ありゃ?』 ハチとみことが顔を見合わせた。 『なんか終わってる』 「なんか勝ってる」 「なんか負けてる」 試合は一応ハチ達の勝利だった。 「なんか楽しかったからいいや!」 みことが笑って言った。 「いやいやこっちは良くないんだよ」 まっちゃがみことに言った。 「でも楽しかった!」 ハチもそう言ったので、まっちゃは呆れていた。 「まぁ、よかったんじゃない」 エイトが作り笑いをして言った。 「今日は楽しかったよ!ありがとう!」 みことがハチの手を握った。 「もし良かったら、今度戦ってくれない?」 みことがハチにお願いする。 「勿論!今度はちゃんと戦おうね!」 ハチとみことが笑いながら約束をした。 『またやろうね!』 「っていうか2人はいつの間に仲直りしてんの」 カサネがハチとエイトを見ながらニヤニヤしている。 『ん?ケンカなんてしてたっけ?』 2人の答えにカサネとミントは呆れた。 ――――――――――おまけ―――――――――― ?:は~!やっと半分に到達! ?:えっ!?まだ半分に行ってなかったの!? ?:そうだよ? ?:えええええええええええ ?:そしてここからは全ての謎が解き明かされていく訳だけど・・・ ?:もしかして暴走すんの?あいつ ?:いい予想だね、フフフ ?:えっ!?誰が暴走すんの!?気になる気になる! ?:実はね... 【第十三話終わり 第十四話に続く】