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ハチの話 #8 -予選②-

CAcanvas_truffle•Created October 13, 2021
ハチの話 #8 -予選②-
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前章↓ https://scratch.mit.edu/studios/29586791/ lady?GO! ついに始まった大会予選。 ハチは慣れないブキに少々困っていた。 「エッ!?なんでそっちに飛ぶの!?」 「エッ!?なんでスプリンクラーそこに付く!?」 「ハチ大丈夫か...」 ミントが少々引き気味に言った。 「大丈夫じゃないですぅ!!練習したときとは比べられないくらい難しいですぅ!!」 ハチは発狂しながら言った。 「ハチさ...本当に練習したのかよ...」 カサネも呆れている。 「ま、まぁまぁ、頑張ろうね」 エイトが慰めるように言う。 一方、敵チームはと言うと... 「ハッ。何あれ。メチャクチャじゃない。これは楽勝だね」 マイカが馬鹿にするような口調で言う。 「まっ、まぁ、そりゃ、負けるわけ無いけど、勝負だから!ね!?」 と、アカリがあせったような声を出して言う。 「でも姉ちゃんも言えないよね~」 「ね~」 と、ヒカリ、それに続けてユカリが言う。 その後、二人で『ね~』と言った。 ここは仲がいいようだ。 「ハァ!?アンタ達も言えないよ~だ」 『はっ?』 やっぱり悪いのだろうか。 「まぁ でもバトルだしちゃんと戦わないとね~まぁ楽勝だと思うケド~」 マイカが言いながらエリアを塗る。 「まぁ 頑張ろ~」 ヒカリが続けてエリアを塗る。 ガチエリアを確保した! 「よ~し じゃあ後は守りで~」 アカリがワカバシューターでエリアの周りを塗っていく。 一方その頃・・・ 「えええもうガチエリア確保されたの!?やややややばくない!?」 ハチがテンパっている。 「ハチさ、挽回って事を学びなよ...」 カサネが呆れている。 「ばんかい?」 ハチの目がハテナになっている。 「えっと とりあえずカウント止めよ」 エイトがあせり気味に言った。 カウントストップした! 「よし、じゃあ後は敵を―――」 エイトがそう言い、角を曲がろうとしたときだった。 「ひょっこりはん失礼しま~~す!」 ヒカリがソイチューバ―のチャージキープで角から飛び出してきた。 「うわっ!」 エイトは間一髪スライドで避けた。 「へ~避けるんだね~」 続けて射撃をしてくる。 それを避けながらエイトは言った。 「ひょっこりはんって何ですか?」 一瞬全員の行動が止まった。 (ん?やってしまったかな?) エイトが冷や汗をかく。 「えええええええっと今それは関係ないでぇ~~す!!」 ヒカリが顔を真っ赤にして射撃する。 (あっ、やってしまったな) エイトがだらだらと汗をかく。 「じゃあここでアナタとはいったんさようならで~~す!」 ヒカリが完全チャージをして来た。 「そっちもね」 チャージの隙をついてエイトが攻撃を入れる。 ヒット。 だが相打ちだった。 (異様にエイムがいいな) エイトは攻撃を受けながら思った。 「やややややばいっ!ぬぬぬ塗らんと!」 ハチがテンパりながらエリアを塗る。 ガチエリアを確保した! 「ナイス、ハチ!」 カサネがそう言ったときだった。 「失礼しま~~す!」 ユカリがイカスフィアを発動。 「いっ!?」 カサネがポイズンミストを投げる。 運良くスフィアに当たり、一瞬スフィアの動きが鈍くなる。 「負けないよ~?」 ミストを抜け、ユカリがカサネを追いかける。 「普通に攻撃すればいいだろ」 ミントが射撃をする。 スフィアに直撃。一発でスフィアが破れた。 「えっ!?ナンデ!?」 ユカリはびっくりした様子を見せたが、すぐに、 「でも負けないし!」 と言ってカサネを追いかける。 「でもさ~~」 カサネが距離をとってブキを手に取る。 「距離取ったらこっちのもんっしょ」 ドッ ユカリにヒット。 「お前2号の口調うつったな?」 ミントがいじるように言うと、 「知りませ~ん」 と言ってカサネはそそくさとエリアを塗りに行った。 「もうアンタ達何してんの?もういいよ、私がやるから」 アカリが高台から飛び降り、エリアを塗る。 カウントストップされた! キュイイイイイイイ... ミントが構わずにチャージをする。 ミントが打とうとしたときだった。 「あれぇ?見えてないの?」 ガッ 誰かがミントのチャージャーを弾き飛ばした。 「!」 ミントはすぐにその場から離れ、チャージャーを取った。 「なんか視界が狭くなってるよ?」 その声の主はマイカだった。 「マイカナイス!」 アカリの声が聞こえる。 「・・・」 ミントは黙って、スーパージャンプでハチのところへ飛んだ。 「あっ!ちょっ!待てっ!」 マイカもアカリの方へスーパージャンプで戻った。 「なかなかやるな、アイツ。でも、あのスピナーは――・・・ん?」 「あれっ?」 ミントが飛んだはずの近くには、ハチがいない。 「どういうこと―――」 だがマイカが言い終わる前に誰かの攻撃が入った。 ドドドドドドドドドッ 連続攻撃。これは――― 『スピナー!!』 「あったり~!!」 エイトがそう言った。 「えええええええエイトくん!!なにこれ!?どういうこと!?いやいやサポートいらないから!!」 ハチはスピナーを持っていたが、全然エイムが合わないため、見かねたエイトがハチの後ろからスピナーの向きを調整していたのだった。 「いやいや近いわ」 ミントが引いたような声を出した。 「いいね~エイトいいわ~」 カサネはガッツポーズをして言った。 「ハチちゃん、避けるのは得意でしょ?じゃあ、ガロンの弾をよけて。わかばは射程が近いから、それなりに離れていれば大丈夫」 「おおおおおっけ!分かった!」 エイトはうなずくと、ハチから離れた。 「ふん。ヒカリ、ユカリ!2人はまわってエリアをとりに行って!アカリ!行くよ!」 「オッケー!」 マイカ、アカリの2人が高台から降りてきた。 (避ける、避ける、とにかく避ける、左右に動いてエイムを合わせて―――) ギュルルルルルル... ハチはうなずき、 「えい!」 と言ってインクを飛ばした。 「いっ!」 アカリが倒れる。 「えっ!?」 マイカも倒れた。 「やった!曲射、当たった!」 ハチが親指でガッツポーズを取る。 「おいエイト、お前、ハチに曲射なんて教えたか?」 ミントが聞く。 「ううん、教えてない」 エイトが首をかしげる。 「教えられなくてもやってのける、それがハチだからね!ハチらしいや!」 カサネが笑った。 「あれ?2人ともやられちゃってるよ?」 「えっ!?あの2人が!?」 「どうする?」 「どうしよう?」 ヒカリとユカリが混乱している。 そこへ――― 「油断禁物だよ~!」 とハチが追いかけてきた。 「ひぃ!」 2人は逃げ出した。 が。 「お~い?後ろ見てね?」 逃げた先にはミント、カサネ、エイトが。 『あっ』 と言ったときには遅かった。 ―――――――――――――――――――――――― それからも戦闘は続いたが、結果、ハチ達は勝った。 「やったぁ~!」 ハチがそう言ってジャンプすると、 「やったね!」 エイトが笑ってそう言った。 「そうだ、マイカさんに言いたいことがあったんだった」 ハチがそう言って、走って行った。 「負けたぁ~~」 マイカがそう言って落ち込んでいた。 「まぁまぁ、これで終わりじゃないし」 アカリがなぐさめていた。 そこへ、ハチがやってきた。 「皆さん、ありがとうございました!おかげで良い戦いが出来ました!」 ハチが嬉しそうに言った。 「ハチちゃんだよね?良い戦いをさせてくれて、ありがとう」 アカリがそう言った。 「もう本当に嫌になっちゃう」 とマイカはブツブツと言っていた。 そこに、 「マイカさんは体がやわらかかったですね」 とミントがやってきた。 (えっ、3号さんが敬語使ってるところ、初めて見た) とハチは思っていたが。 ミントの声が聞こえると、マイカが顔をばっとあげて、 「師匠と呼ばせてください師匠!」 とミントに向かって大声で言った。 ミントはぽか~んとしている。 それに構わずに、 「あの状況判断は素晴らしかったです!!あんな状況判断は私には出来ません!!それに攻撃も的確でした!!アイツなんて言ってすみませんでした!!弟子にしてください!!」 とマイカは言う。 ミントは相変わらずにぽか~んとしている。 見かねたアカリが、 「そうだマイカ、これからロブさんのドリンク飲みに行こうよ!丁度チケット4枚あるからさ!」 と助け船を出した。 「あ、行く行く!」 とマイカは言って、ヒカリとユカリを連れて、アカリはロブさんの店に向かっていった。 ミントがまだぽか~んとしているので、 「よかったですね~師匠~」 とハチがからかうように言った。 ―――――――――――――――――――――――― その後もハチ達は順調に勝ち進み、本選出場が決まった。 「やったね~!」 ハチが手を上げてバンザイをしている。 「よかったよかった~!」 「よかったね~!」 カサネとエイトがそう言っている中、ミントだけが何故か、何も言わずによその方を向いていたので、 「ミントさん?」 ハチがそう呼びかけた。 「ジャッジくん、コジャッジくん、今日も絶好にいい調子だね!審判!」 カサネがそう言うと、 『に゛っ!』 と2人は旗を挙げた。 「毛も もふもふだしね~!」 エイトがそう言うと、 『に゛に゛っ!』 と2人は言って喜んでいた。 「?なんだハチ」 ミントがそう言ってこちらを振り向くと、ミントは笑ったが、作り笑いのような笑いだった。 ハチはすぐに察し、 「なにかありましたか」 と言うと、ミントは、 「いや...何も」 と言い、後ろを振り向いた。 視線の先にあったのは、ロット、アスカ、カナ、ホルのチームの試合。丁度4回戦をしているところだった。 だが勝負の勝敗はついていた。なぜなら、ロット1人で敵を抑え込んでいるからだった。 「何かロットさんのことでありましたか」 ハチがそう言った瞬間に、ミントは会場と飛び出していた。 瞬きの瞬間に豆粒のようになったミントを、ハチは追いかけた。 (何かあったのかもしれない) そうだけ考えて、追いかけた。 【第八話終わり 第九話に続く】

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Project ID583335366
CreatedOctober 13, 2021
Last ModifiedNovember 12, 2021
SharedNovember 12, 2021
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