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ハチの話 #2 -ガチマッチ-

CAcanvas_truffle•Created August 12, 2021
ハチの話 #2 -ガチマッチ-
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Description

※汚い言葉が途中で出てきます。ご注意ください。 前章↓ https://scratch.mit.edu/studios/29586791/ 「ねぇねぇ、ハチってウデマエいくつ?」 「うでまえ?何それ」 「え!ガチマッチやってないの!?」 「・・・?がちまっち?何それ」 「うわぁぁぁぁぁぁぁまじかぁぁぁぁ」 「?????????」 ハチは、ガチマッチなど知らなかった。 ナワバリバトルしか知らなかったのだ。 「ナワバリバトルっていうのは、インクで塗るのがメインでしょ?」 「え?キルじゃないの?」 「ハチお前本当馬鹿・・・?」 「??????????????????」 「ナワバリバトルはキルが大事じゃないってば。1敗キルしてても負けることあるでしょ?」 「あ。そういえば」 「今まで気付かなかったのかよ...」 「うん」 カサネはあやうく前に倒れるところだった。 「で!ガチマッチってのは、キルがメイン・・・戦いがメインになるんだよ!塗り合うナワバリバトルとは違って、それぞれのルールで戦う!」 「ほぅほぅ」 「丁度、私もウデマエが落ちて・・・コホン!ウデが鈍ってたから、一緒にガチマ行く?」 「面白そうだから、行く!」 「よし決まりー!」 ハチは、ガチマッチに興味を持った。 (ナワバリバトルには飽きてたし、丁度いいかも!面白そう!) 「今はアサリみたいだね」 「アサリ?」 「え?」 「何それ美味しいの?」 「チガーーーーウ!!アサリってのは、『ガチアサリ』の略!ガチマッチのルールだよ!」 「るーる?」 「も・・・もしかしてルールも知らない・・・?」 「何それ?知らないかなぁ」 (ダメだなこりゃ・・・) カサネはあきれた。 「ガチマッチにはね、ルールがあって、ホコを相手ゴールまで持っていく『ガチホコバトル』、 ヤグラに乗ってゴールまで運ぶ『ガチヤグラ』、 ステージ内の決められたエリアを塗る『ガチエリア』、 ステージに散らばっているアサリを集めて相手ゴールに入れる『ガチアサリ』 の、4種類があるんだよ!」 「へぇー!」 「私アサリ苦手だけど...頑張るか...」 「ん?」 「あ!何でもないよ!じゃあ行こう!」 「そうだねー!」 カサネとハチは、ロビーに行った。 2時間後 「よっしゃー!X到達ー!!」 「あ、うん。そうだね、あはは...」 カサネはもう苦笑いするしかなかった。 最初はイマイチルールが分かっていなかった為、負けていたが、コツを掴んだとたん、 「あ!これただ単に本気出せばいいんじゃん!」 とか言い出して、 無双の連発。 「は、ハチ...?」 「ほら!カサネも速くぅ!今のうちにアサリ入れてー!」 10分でB帯に、10分でA帯に、20分でS帯に、30分でX帯へ。 (ハチちゃん恐るべし・・・でも私もXに戻ってくることが出来たし、まぁイッカ...) カサネは疲れ果てた。 「ほらほら!カサネ!次はホコだよ!行こうよー!全部Xにしたい!」 「私他全部Xなんで」 「そうじゃなくて私ー!」 「自分で行ってきて~」 「えー!なんでー!Xのカサネがいたら頼りになるよー!」 「あのねぇ、C帯とXは一緒にマッチング出来ないの」 「えー!」 「っていうかハチ、ニュースに荒らしのような強すぎるプレイヤーって出てますけど」 「え!ナンデ!?」 「なんでって...」 カサネはその次の言葉を言う前に寝てしまった。 「おーい!カサネー?もう、ケチ~!」 仕方なく、ハチは1人ロビーに入った。 夕方 「あ~...よく寝た...ん?」 《おー!はー!よー!うー!ごー!ざー!いー!まー!すー!》 「うわっ!」 カサネは飛び起きた。目の前にハチがいたからだ。 「あ、ハチ。全部Xに出来た?」 「うん!」 「おぉ...それは良かったね...」 「うん!」 ハチはニッコリと笑った。 「ところで―――」 そうカサネが言いかけた時だった。 急に周りが静かになった。 「え?何――」 ハチが後ろを振り向くと、そこには、イカやタコが道の端にいた。 いや、避けていた。 道の真ん中には、イカが4人いた。 「うわぁ~、ロット、アンタ、どんだけ強いのよ、91試合中91勝って」 「ただ単に試合しただけだ」 「うっそ~!毎回20キル超えてるのは、もうおかしいってば!ねぇ、アスカ」 「う~ん...まぁロットは仕方ない」 「はぁ!?んなわけないでしょ!!『仕方ない』って、どんだけマイペースなの!?」 「マイペースって、言ってるお前はテンション高すぎ」 「はぁ!?そう言ってるホル、アンタはけらけらけらけら笑ってて気色悪い」 「はっ?」 仲は良くないようだがチームのようだ。 「ロットって・・・じゃああのチームって・・・」 「え?何?なんか知ってるの?カサネ」 「いや・・・ロットって、Xゲージを破壊したんだよ、あまりに強すぎて」 「えっくす・・・げーじ??」 「Xゲージってのは、ウデマエメーターのことだよ」 「そうなんだ・・・って、それを破壊したってどういうこと!?」 「ロットの力があまりにも強すぎて、メーターが壊れちゃったんだよ」 「・・・そんな事あるの?」 「ある訳じゃん!前代未聞だよ!」 ハチはチームを見た。 チームの中心にいるミドリインクのボーイが、ロットと言われているイカ。 その左隣にいるミドリインクのボーイが、ホルと言われているイカ。 そしてロットの右隣にいるピンクインクのガールが、カナと言われているイカ。 その隣のピンクインクのガールが、アスカと言われているイカ。 なぜか男女でインク色が分かれている。 「・・・強いの?」 「そりゃあ強いよ」 「3号さ・・・ミントさんでも、負けちゃう?」 ハチは思い出した。 あの2年前、深海メトロの中央駅の、8番ロッカーの中で、ミントと対戦したときの事を。 (あれはあれで地獄だったけど・・・ってか3号さんってチーター??) ハチは思った。 「センパイとはゴカクじゃない?」 「う・・・うん」 (っていうか3号さんはチーター・・・じゃんか) ハチは何回も思った。 「馬鹿だね」 「うるせぇ、俺が馬鹿ならオメーはアホだな」 「アンタと一緒にすんな」 「カナちゃん...ホルくん...いい加減ケンカはやめようよ~...」 『アスカは黙ってて!!』 「ひ、ひえぇぇぇ~...」 とにかくカナとホルの仲が悪いらしい。 アスカはオロオロして、最終的にロットに助けを求めているような状態だった。 「仲悪~。あれでもチーム?」 「まぁ・・・仲は悪いね・・・」 周りのイカ達も騒がしくなってきた時だった。 「いい加減喧嘩はやめろ、そんな時間があったら練習でもしたらどうだ」 ロットがそう言った。 その一言で、周りのイカ達も、ホルもカナも黙った。 「行くぞ」 気が付けば、辺りは真っ暗になっていた。 【第二話終わり 三話に続く】

Project Details

Project ID560176094
CreatedAugust 12, 2021
Last ModifiedJanuary 1, 2023
SharedJanuary 1, 2023
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