※オリジナルで書いたつもりですが似ている作品があったら教えてください※ ※この作品はフィクションです※ 「夜ですか?なぜこんな時にそんな物を?」 わたしは手紙で彼に聞いた。 返ってきた返事はこうだ。 「ダメなのですか」 その返事を見て、 「ヴっ」 とわたしは思った。 仕方ない。描くしかない。 私は描いた。 ただただ、普通に。 彼に絵を送った。 すると、すぐに返事が返ってきた。 「ありがとうございます。嬉しいです。」 わたしは彼に、 「何に使うんですか」 と聞いた。 「ただただ、飾るだけです」 そう返ってきた。 「そうですか」 わたしはそう返した。 「あの、もし良かったら、「朝日」も描いてくれますか?」 また返ってきた。 わたしは、 「はぁ。」 と返した。 「どうなんですか?」 こう返ってきた。 「あぁ、いいですよ」 わたしは言った。 ゴロゴロ・・・ いつの間にか、わたしは外を見ていた。 雷が鳴っている。 「いつ、この雨は止むのだろう」 わたしは呟いた。 もう、外に出る事は無くなった。 もう、出られないからだ。 もう、この雨が止まる事は無いのだろう。 けれど、わたしは願った。 「朝日、描けましたよ」 「ありがとうございます」 「あの、思いませんか?世界がこうなってから、普通だと思っていたことは普通では無かったんだと」 わたしは、そんな手紙を出した。 返ってきた返事はこうだった。 「僕は、朝日や、夜空が見えなくなった事が悲しいです」 わたしはこう返した。 「じゃあ、夜や朝日を描いて欲しいというのは・・・」 「はい。夜や、朝日が見えなくなったからです」 わたしは思った。 「朝日」 とは、何なのだろうか。 ~次回へ続く~