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ハチの昔の話 ~地上編~ #11

CAcanvas_truffle•Created June 30, 2021
ハチの昔の話 ~地上編~ #11
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Description

これまでのお話↓ https://scratch.mit.edu/studios/29586791/projects/ 「エイトがいなくなった?それ、本当か?」 ハチはミントに相談していた。 「はい、その・・・はい」 ハチは言った。 「前に・・・アイツ・・・まぁいい、けど、これからどうする?」 ミントが言った。 「エイト君を助けたいです」 ハチは言った。 「でも、アイツはもう体が消えたのだろう?魂がもつかどうかも分からないぞ」 ミントは冷静だった。 「でも、方法があると思うんです」 ハチは言った。 ミントはしばらく考えていた。そしてポソッと言った。 「前にアイツ、体の一部が黒くなるって言ってたな・・・そして耳鳴りがすると・・・」 「はい?」 「あ、いや、なんでもない」 ミントが言った。 「ともかく、そこらはどうにかする。ハチは、家にいろ」 「え?」 ミントはどこかに行ってしまった。 「タコとイカが混じっている・・・?どういうことだ?」 「まぁ・・・色々とあったのだ。それはお前には関係無い」 タスキが言った。 その時、エイトは右肩に痛みを感じた。 これは、身体崩壊の時に感じる痛みでは無かった。 エイトは、この痛みを昔から知っていた。 「お前、それはなんだ?」 タスキが言った。 エイトの右肩と右目が変色していた。 黒く。 「これは・・・」 エイトは右肩を抑えながら言った。 「僕の闇」 ハチはとぼとぼと歩いていた。 もう、エイトには会えないのかと思いながら。 「本当に・・・」 ミントには、方法があるのかと聞いた。だが、帰ってきた言葉はこうだった。 「分からない。ただ、やってみる価値はある」 分からないで助かるか、とハチは思っていた。 そもそも、エイトが黙っていたのが悪いのだ。 そもそも、黙って自分で堪えていたエイトが悪いのだ。 気づいてあげられなかった自分が悪いのだ・・・ そこで、ハチは立ち止まった。 そうだ、自分がもっと早くに気づいておけば・・・ ハチは思った。 目の前には暗い闇がある。気づけばもう夕方になっていた。 ハチはまだ暗くなりきっていない空を見た。 あぁ、もう、あの空に、エイトは逝ってしまったのだろうか・・・ そんなことを考えていた時だった。 足が動かなくなった。 まるで、誰かに抑えられているようだった。 「え・・・何・・・」 だが、次の瞬間、ハチは暗い闇の中に入っていた。 「闇だと?あぁ、そんなものがあったから完全には身体が崩壊しないのだな、お前は」 タスキが言った。 「そうなのか・・・」 エイトは言った。エイトの右目の瞳は紅く光っていた。 「ふうん・・・そうか・・・エイト、お前の闇どもはもう一つのモノになっているな」 「はぁ?」 「エイト、お前とは全く違う、・・・まぁ、お前が外に放たなければエイト、お前は支配されていたな」 「はぁ??」 もうエイトは訳が分からなくなっていた。 完全には崩壊しない?? 一つのモノ?? 外に出す?? 放つ?? 支配?? もう訳が分からない。 エイトは今の言葉を、「タスキ語」と勝手に名付けた。 「まぁ、エイト、闇は完全に消えてなかったって事だ。まぁ、少しくらいは持つだろう。まぁ―――、」 今だけで「まぁ」を何回聞いただろうか? エイトは思った。 「お前、何か聞こえないか?声が」 タスキが言った。 あぁ、やっと分かったとエイトは思った。 「闇は、お前の"彼女"を引き釣りこんでいるぞ」 あ、また訳分からなくなったとエイトは思った。 そもそも、エイトには彼女などいない。 何を言っているんだ、と思ったときだった。 エイトは思った。 タスキが、"彼女"だと勘違いしているなら―――、心当たる人物がいた。 「もしかして―――」 ♡、☆、よろしくお願いします!次回は第12話!お楽しみに!!

Project Details

Project ID549507447
CreatedJune 30, 2021
Last ModifiedJune 30, 2021
SharedJune 30, 2021
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