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ハチの昔の話 ~地上編~ #9

CAcanvas_truffle•Created June 17, 2021
ハチの昔の話 ~地上編~ #9
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Description

これまでのお話↓ https://scratch.mit.edu/studios/29586791/projects/ 「ふ、ふわぁぁぁぁぁぁ・・・」 今日は休日。 ハチはいつものようにくたびれていた。 「やることがないなぁ~」 ハチはそう言った。 今日は地上に来て2ヶ月経った日。 記念すべき日なのだが・・・。 「エイト君は何しているんだろ」 ここ最近、ハチはエイトに会うのが気まずくて仕方なかった。だが、エイトの顔を4週間も見ていないとなると、またそれで、気まずかった。 「メールでもしてみるか・・・」 とりあえず、連絡を取ってみようと思った。 その時だった・・・ 「急に渡したい物があるから買い物に手伝ってくれって・・・どういうつもりよ」 ハチの元へ、メールが来たのだった。 ――――――ハチちゃん、 言いづらいんだけど、 渡したい物があるから買い物に手伝ってくれる? ―――――――――――――――byエイト なんだか最近気まずくなっていたので、まぁ仲を正すにはいいか・・・とハチはokしておいたのだった。 「あ、ハチちゃん!ごめんごめん!」 エイトが来た。 (あの事を引きずってないのかな・・・) ハチがそう思うほど、エイトは"笑っていた"。 (嘘っぽくない・・・エイト君は心から笑っていてくれているんだ・・・!) その事について、エイトも考えていた。 (なんでこんな"心から"笑えるんだろう・・・?タスキのおかげなのかな・・・) ともかく、2人は"あの事"については話さなかった。 「ここ!!ここが新しく出来たお店なんだって!」 「あ!知ってる!私ここに来てみたかったの!」 ハチとエイトが来たのは新しく出来たフク屋さん。 フエール・ボン・クレーのフク屋の店主、"ビゼン"さんのお弟子さんが開いたお店のようだった。 エイトは先に決めておいたのか、お店の人から何かを受け取っていた。 「ハチちゃん、何か好きな物、買っていいよ!」 「え!?いいの!?じゃあ・・・ん~?」 ハチはゆっくり、じっくり見て歩き、買う物を決めた。 「すみません、このフクとこのゲソ飾りを、2つずつお願いします!」 「え!?2つ!?何に使うの!?」 こんな話をしながら、時間は過ぎていった。 「楽しかったね~!また遊びたいね~!」 「・・・あ、う、うん!そうだね!」 「あ、そうだ!何か渡す物があるって言ってたよね!何?渡す物って?」 「あ、ええと・・・」 エイトが買い物袋の中を探る。何か、急ぐように。 (あれ?) ハチは何か異変を感じた。 何かエイトの様子がおかしいのだ。 (気の・・・せい?) だが、気のせいではなかった。エイトの足元から、光が漏れているのだ。 (ホタルかな?) だが、こんな町中にいるはずがない。 その時、ハチはハッと思い出した。 昔、エイトがイカと戦った時に倒れた時の音。 エイトが「仕方ないんだよ」と言ったあの日。 エイトの不自然な笑顔―――― 全てが重なった―――― ある日、ハチはこんな本を読んだ。 「何これ?『"心の感情"と身体の"感情"』?」 「へぇ、心の感情が乱れると身体も乱れるのか~、ほぉ~!」 「"感情崩壊"を過ぎると"身体崩壊"が始まる?えっ?怖~!死ぬの?」 あの時は信じてなどいなかった。そんなこと、現実的にあり得ないと思った。だが、エイトは―――その、"感情崩壊"を通り越して"身体崩壊"が始まっていたようだった。 (嘘だ・・・嘘だ嘘だ嘘だ!そんなこと・・・あり得るわけがない!いや、あり得ない!) だが、エイトの光はどんどん明るくなっていく。 (しかも・・・よりによってエイト君だなんて・・・) ハチは思い切って言った。 「エイト君・・・それ・・・」 ハチはエイトの足元を指でさした。 「あ・・・っ・・・!!」 エイトはすぐに隠そうとした。 だが、どんどん光は広がっていく。 「な・・・何・・・それ・・・どういうこと・・・??」 「う゛っ・・・!」 エイトは言葉に詰まったようで、何も言わない。 「・・・僕は、あと・・・少しで、ここから消えないといけない・・・」 エイトが言う。 「どうして!?なんで!?やだ・・・やだよ!!いやだよぉ!!」 ハチは、泣く寸前。 「ごめん・・・でも・・・」 「やだ・・・やだ・・・!」 「もう逝かないと」 「やめて・・・逝かないで・・・っ!」 エイトは思い出した。タスキとの約束。 もう光は腕まで来ている。 「・・・もう逝くね」 「やだっ!!」 ハチの顔は真っ赤っか。もう誰なのかも分からない。 「やだ!!やだっ!!いやだよ!!」 その声でハチは疲れ、倒れてしまった。 「ハチちゃん・・・!!ユイっ・・・!」 でも、もうエイトの精神にもダメージがあった。 「ごめん・・・」 ♡、☆、よろしくお願いします!次回は第10話!お楽しみに!(これは楽しむというより先が気になっちゃうんじゃないか?)

Project Details

Project ID545550822
CreatedJune 17, 2021
Last ModifiedJune 18, 2021
SharedJune 18, 2021
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