これまでのお話↓ https://scratch.mit.edu/studios/29586791/projects/ 「はーあ」 ハチはため息をついた。 やることがないのだ。 最も、前まではナワバリバトルやら、学校やらでやることはあったのだが、最近はバトルに行く気にもならないし、学校なんてとても行けない。 「やることないんだよなぁ・・・」 そんなことをいっていて、急にピーンときた。 「そうだ、深海メトロに行こう!」 そこなら、カサネやエイト、学校の友達なんかも来ないだろう。 ガタガタ・・・ 電車の中。 「おお、8号、久しぶりじゃの」 アタリメ司令が車内にいる。 「ヒサシブリ」 「8号もここに来たんかの?ワシはなんかここにいないと落ち着かなくてなぁ・・・」 アタリメ司令が言った。 「ワタシ、ノコッテタチャレンジ、ヤロウトオモッテ」 「おぉ、そうなんかの」 しばらく、アタリメ司令とぺちゃくちゃ話して、少しして、ハチはチャレンジを始めた。 残っているチャレンジは20ほど。ハチは、とにかく必死でチャレンジをクリアしていった。 「ヤッパリタイヘンダナァ」 そんなこと言いながらも、1、2とクリアしていき・・・、 「ヨーシ、最後・・・ッ!」 最後のチャレンジは、ガチホコを使ったステージ。 「ッテコトハ・・・」 ぬるっ。 「!!」 「タイショウヲハッケン・・・」 インクの中から、やはり出てきた。タコゾネス。 「ヤッパリ・・・」 まずはガチホコをゲット。まずはここからだ。 キュイイィィィィィィィィ... ガチホコショットの力を溜める。 シュドッ ガチホコショットの強力な攻撃を放つ。 「!!」 タコゾネスにショットが当たる。 ドッ タコゾネスが倒れる。 「タイショウヲハッケン」 だがすぐに新手が出る。 シュドッ、シュドッ・・・ 大変だ。いつもよりも人数が多い。 (押されてる・・・) 5、4、3、2、1・・・ ドォン ホコの時間が切れた。残り時間は2min。 (残り2分でどうするか・・・) とにかく、ホコの時間と残り時間は比例していない。時間内にホコを運ばなければ、 (スタートからやり直し・・・) とにかく、急がなければ。 (そうだ!) とにかく作戦変更。すぐにやり直さなければいけない。 (まずは・・・) ハチがタコゾネスの背中側へ回る。 「エイ!」 ドッ 「!!」 タコゾネスが倒れる。 だが、まだまだいる。 (ここからだよ!) コロコロ... ボムを投げる。 「!!」 ボン! 一度に何人も倒すことが出来た。 「タイショウヲハッケン」 最後の一人。 (あれ・・・っ・・・) タコゾネスの顔が何かとシンクロする。 「教官・・・?」 「シマツセヨ」 だが、そんなことを言っているヒマはない。 すでに残り時間は30秒を切っている。 (仕方ない・・・) ドッ タコゾネスを倒す。 「エイッ!」 そのままゴール。 「おめでとうございまス!No.10008!ついに全てのチャレンジをクリアしたのでスネ・・・!」 車内に入ってすぐ、ナマコ車掌とアタリメ司令、グソクさんに迎えられた。 「やったのぉ・・・8号!」 「ハチ君はすごいねぇ...」 次々と褒められる。 「アリガト、アリガト」 ハチはそう返すのが精一杯。 ナマコ車掌からは、ナマコポイントのプレゼント。 グソクさんからはギアのプレゼント。 そしてアタリメ司令からは・・・ 「8号、ワシからはシオカラーズのCDを渡すぞイ」 「!!」 ハチはすぐに食いついた。 「ハヤク!ハヤクキキタイ!!」 「まてまてィ!もう1つプレゼントがあるんじゃ!だがそれは今は渡せないようじゃ!」 「ナンデナンデ~!!ハヤク~!CDダケデモイイカラ~!」 「だ~め~じゃ!!」 「オネガイ~!!」 「だ・め・じゃ!!」 そんな話をしていたらだ。 キ、キィィィィィィ... 何かが開いたような音がした。 「!!No.10008!一回ナマコ端末を開いてくれますカ?」 「ン?ドシタノ???」 「ちょっと開いてくださイ」 「?」 とりあえず端末を開く。 「見てくださイ。中央駅の部分が光っていまス。」 『!!』 みんながのぞき込む。 「ホントじゃ!なんじゃこれは!?」 「光り輝いているね...」 「・・・「チュウオウエキニコイ」ッテコトナノカナ・・・」 とりあえず中央駅に行った方が良さそうだ。 ガタン 電車から降りる。 (どこか変化は・・・) ハチは左右上下を見わたす。 (あっ!) ナマコポイントの自販機の隣・・・ロッカーのような物。そこの「8番」が開いており、眩く光っている。(何だろう・・・?) そこに触れたときだった。 頭に何かがよぎった。 よみがえる あこがれのキミ その勇姿 シオカラ節の グルーヴに乗せて... ♡、☆、よろしくお願いします!次回は第七話!お楽しみに!