これまでのお話↓ https://scratch.mit.edu/studios/29586791/projects/ 木々の葉が緑色になるころ。 ハチも、学校にも慣れ始めていた。 「ハチちゃん!いつもの「アレ」やってよ!」 「ハチちゃんの「アレ」って、すごいよね!」 ハチの特技、それは、エイム力。 その力が知れ渡ったのは、ついこの間あった、リーグマッチの大会でのことだった。 ハチは、エイト、カサネ(4号)、ミント(3号)に、リーグマッチの大会に出たいから、と、チームメンバーになってくれるか頼んだ。 もちろん3人は賛成。みんな、リーグマッチに興味があったのだ。 大会当日。 ハチはスクイックリンβ、エイトはオクタシューターレプリカ、カサネはヒーローシューターレプリカ、ミントはヒーローシューターレプリカ(1の時の)を持ってきた。 「ヨーシ、イクゾー!」 ハチが声をあげた。 「オー!」 ハチ、エイト、カサネ、ミントが声をあげた。 1、2、3、4、5、6、7と、試合で勝ち続け、リーグパワーをためていく。 大会開始から1時間が経過。 『これより、リーグパワー上位の8組を発表します! 8組の方は、この放送後、準々決勝に進んでもらいます! 呼ばれなかったチームの皆さんも、まだチャンスはありますので、諦めないでくださいね!』 放送が鳴る。 ハチのチームは、3番目に呼ばれた。 「準々決勝か~やだな~、緊張する~!」 カサネが言う。 「何言ってんの!皆で本気だせばいいだけじゃん!」 ミントが言う。 「センパイ・・・」 後から知ったのだが、カサネとミントは、会うのが初めてだったらしい。 ハチのチームは、見事準々決勝を突破。 『では、準決勝となります!』 ハチのチームは、準決勝を突破。 「・・・ソロソロホンキダソウカナ」 ハチはそう言った。 「イマ、ナンテ?」 エイトが聞く。 「ん?本気を出そうかなって」 ハチはタコ語で言った。 決勝。 決勝戦では、ほとんどハチだけが戦っているようなものだった。 パァン。 パァン、パァン。 ずっとスクイックリンの音が聞こえる。 敵チームは、ソイチューバー、ダイナモ、銅モデ、スプラスピナー。 長射程ブキと、短射程ブキという、結構手強いチームのはずだったのだが。 「の゛っ!?」 「うわっ!」 「キャッ!」 「キャア!」 敵チームが攻撃する前に、ハチが撃つ。 「でも、ここなら!」 ステージはモンガラキャンプ場。 ルールはガチエリア。 ハチは、開始30秒で、敵を8回倒していた。 敵がハチの背後から攻撃。 しようとしたのだが。 「あ、こっち?」 ハチは、1秒にも満たない速さで後ろを向き、 「わっ!」 撃つ。 「うわっ、ハチちゃんすっご~」 カサネが言う。 「1人で攻め込んでるな」 ミントが言った。 「ハチチャン、エイムリョクガスゴイカラナ・・・ムカシカラ」 エイトも言った。 パァ、パァン。 「なら、これならどーだ!」 ソイチューバー使いが言った。 スペシャルウェポン、スーパーチャクt・・・ パァン。 「ふ~なんとか狩れた」 ハチが言った。 「え~チャクチ狩った~」 さすがにもうかなわないと判断したらしく、もう棒でしゃべっていた。 試合終了。 ハチが敵を倒し、そのスキにエイト達がエリアの周りを塗っていく。 そうこうしている間に、カウントが0になっていたのだった。 「ね!今日さ、体育、狙撃の練習じゃん?私、チャー苦手で・・・!ハチちゃんの狙撃見てたら、上手くなるかな~って!」 「ウ~ン、ソレナラ、コツオシエテアゲルヨ!」 わいわい話して、時間が過ぎて。 放課後、6時ごろ。 「やることないなぁ~」 ハチは呟いた。 こういうときには、屋上に行くのが、ハチの日課。 (あっ) 屋上には、エイトがいた。 ハチはエイトの元へ。 「夕日、綺麗だね」 気づいたら隣にハチがいて、ちょっとビックリしたようだが、エイトは言った。 「うん、綺麗だね」 何分経ったか分からない。 もしかしたら、1時間経っているのかも。 そう思いながら、ハチは夕日を見ていた。 日が暮れ、暗くなり、星が見え始める。 「・・・あのさ」 エイトが話した。 「・・・ハチちゃん、教官のこと、覚えてる?」 教官?なんだろう?誰のことだろう。 何かが突っかかる。 胸が痛む。 今なら思い出せる! 今なら大事なことを思い出せるはず! ハチは必死で考えた。 ゲソを掻きまくった。 アタマに掛かった霧が消えていくように、何かを思い出した。 ・・・そう、あれは、3年前・・・いや、4年前・・・のことだった。 今回はこれで終わりです!♡、☆、よろしくお願いします!次回は第4話!お話の中編です! ハチが絶対に思い出すべきことが明らかに! 見てみてくださいね!(威圧)