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ハチの昔の話 ~地上編~ #2

CAcanvas_truffle•Created May 8, 2021
ハチの昔の話 ~地上編~ #2
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Description

これまでのお話↓ https://scratch.mit.edu/studios/29586791/projects/ ガタン、ゴトン、ガタ・・ゴトン・・ 電車が揺れる。これは、ハチに取って、地下を思い出すことになった。 今日から学校。急に学校なんて、どうしようとハチは思っていた。 「転校してきたってことにしておく」 3号はそう言っていた。 「転校・・・?いやいや!!まず勉強ついていけないでしょ!!」 ハチは思った。 キキーッ・・・ 音が鳴った。駅に着いたということだろう。 「エト、コッチヲコウイッテ・・・アッタ、デグチ」 ハチは駅を降りた。 「エット、ココカラコウイッテ、コウイクト・・・ア、ミエテキタ」 斜め前に見えてきた建物。学校らしい。 「今日から中学校が始まるから、いいタイミングだったな」 と、3号は言っていた。 この間、入学式があったらしい。 だから、本格的に勉強が始まるのは、今日かららしい。 「イイタイミングナノカナ」 ハチは思った。 ガヤガヤ・・・ 人(イカ)がいっぱいいる。 クラス名簿があるらしい。 (えっと、私は・・・) あった。2組の名簿に書いてある。 (名簿番号が8?えっ、はっや!!) ハチは教室に向かった。 「あたしの後輩の4号・・・カサネっていう子がいると思う。同じ学年らしいから、心配ごとがあったら聞けばいいよ」 3号は言っていた。 (カサネさんも2組だったよね、番号が確か4番・・・) そうすると、席が隣だ。 (よかった・・・隣で・・・) とりあえず一安心だ。 ガヤガヤ・・・ 教室には、もう何人も来ていた。 (えっと、8番の席は・・・) あった。8番。 じゃあ隣は・・・ 隣の席には、イカのガールがいた。 インクカラーはイエローのようだ。 「あっ!」 ガールがハチに気づいた。 「アナタがハチちゃん?私カサネ!よろしく!」 「ウ、ウン、ワタシハチ・・・ヨロシク!」 とまどいながらも、ハチは言った。 「なんか心配ごとがあったら言ってね」 カサネが言った。 (ドキドキする) とてもテンションについていけない。 これで学校生活を送れるのかなとハチは思った。 一時間目、二時間目、三時間目・・・ 勉強は得意なハチ。勉強にはついていけた。 だが、問題は休み時間。 みんなは、中のいい友達と遊びに行った。 カサネも、ハチを誘ってくれたのだが、カサネは先生に呼ばれて職員室に行ってしまった。 (やることないな) とりあえず、ヒマつぶしができるところに行こうと思った。 キィィィ・・・ 屋上のドアを開ける。空気が綺麗だとハチは思った。 屋上には誰もいない。シーンと静かだ。 ハチは少し遠くにあるハイカラスクエアのデカ・タワーを見た。オオデンチナマズがうっすら見える。 「・・・」 静かなのが、ハチは落ち着いた。なぜかは分からないのだが。 そんな時、屋上のドアが開いた。 ゲソの形がくるんとしており、耳が丸っこい。指の先も、丸っこい。イカではない。きっと・・・ タコだ。 ハチは気づいていなかった。 タコは、ハチに気づいた。 ハチに近づく。 ハチは、何か気配を察した。 後ろを振り返る。そこにいたのは・・・ 「・・・タコ?」 タコだった。 外観からして、ボーイだろう。 「ねぇ」 タコ語。やはりタコだ。 「・・・どちら様ですか?」 ハチの返事に驚いたようだ。 「どちら様って・・・覚えてないの?」 何を言っているのだろう、このタコは。 「?あなたとは会った覚えがないのですが・・・」 ハチは言った。 タコは、瞬時に何かを察したようで、こう言った。 「軍・・・オクタリアンの軍のことは?」 軍?何だろうそれ・・・? だが、何か思い当たることがある。 ズキッ 思い出せそうな瞬間、頭が痛くなる。 ハチは、タコに寄りかかった。 「!?だ、大丈夫!?」 「・・・だ・・・大丈夫・・」 ハチは言った。 「私・・・何かを・・・忘れて・・?思い出せない・・」 ハチは言った。 「・・・そっか」 タコが言った。 「僕・・・エイトっていうんだ、ほら、一緒の部隊だったよね?・・・ハチちゃんと」 エイトがそう言った。「ハチ」の名前を言う時に、少し躊躇って(ためらって)いる気がした。 (部隊?・・・?) ハチは部隊の意味が分からなかった。 「・・・もう考えなくていいよ」 エイトが申し訳なさそうに言った。 「・・・本当にいいの?」 ハチは言った。 「・・・もう大丈夫」 エイトが言った。 ハチは申し訳なかった。 「ハチ・・・ちゃんがさ、軍にまだいた時・・・僕たちの仲間が、行方不明になる事件が多発していたんだ。 最初は、地上に憧れていたタコ達だけだった。 僕の幼馴染みも、「絶対地上に行く」って言って、いなくなった。"イイダ=マリネ"さんまでもが。 けど、少ししてから・・・シオカラ節を聞いていないタコ達までいなくなるようになった。 特に多かったのは、デラタコゾネス・タコゾネス部隊配属のタコ達だった。 その中でも、特に優秀だった8人が行方不明になった。 他にも、教官とかもいなくなった。 そんな中、ハチちゃんもいなくなった。 どんどん仲間が消えていく恐怖から、僕は自力で地上に出てきた。そして、学校に通った。地上に出てくる前に、地上には「学校」というモノがあるって調べておいたからね、そして今日・・・教室に入ったら、ハチちゃんがいた。」 長い話だけれど、ハチはしっかり聞いていた。 「・・・びっくりした?」 ハチは聞いた。 「うん、とてもびっくりした。でも、まだ生きていたんだという安心感もあった。」 エイトが言った。 「・・・」 ハチは、何だか、悲しくなった。 (ということは・・・あの、タルタル総帥が言っていたことと一致する・・・) つまり、ハチは・・・かつての仲間を、地上に出るための"踏み台"にしていたのだ。 「・・・」 このことは、エイトには言わない方がいいとハチは思った。 「大丈夫?」 エイトが言う。今日どれほど大丈夫と言われただろう。 「・・・うん、大丈夫、教室に戻ってるね」 ハチは、そう言って、教室に戻った。 おまけ☆ (なんだか分かんないけど、すんごい胸がドキドキしてんだけど) エイトは、ハチと話した後、顔が真っ赤になった。 (なんだか分かんないけど!!とてつもなくドキドキする!!) ハチも同じく、顔が真っ赤になった。 これは恋愛の予感。 今回はこれで終わりです!次回は第3話! ハチちゃんとエイト君の関係性は、どのようになるのか!? お楽しみに! っていうか全然4号、カサネが活躍しなかったが???

Project Details

Project ID527563673
CreatedMay 8, 2021
Last ModifiedJanuary 1, 2023
SharedJanuary 1, 2023
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