ゴーセルは昔、51代目となるはずの魔族だった。だが、ライバルのゲルフに魔力を奪われ、昔とは、真逆の、穏やかな性格、小さな体となってしまい、自分が51代魔王という記憶、さらに魔族であったことも忘れ、その時は、「ゴーセル」という自分の下の名前しか覚えていなかった。