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OC.Remake「Klonoa」 remix

CAcaffee09•Created July 7, 2025
OC.Remake「Klonoa」 remix
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Instructions

     《時喰之神・クロノア レグナルス》 僕は太古の昔 レインの分身として創られた その分身は自己を確立し、自立した 不完全な覺醒を果たし 〝終焉〟では無く 親戚のようなものである〝時〟を司った 自分とはなんなのか クロノアとはなんなのだ 終わらない問いに苦しみ藻掻き 自分は自分だと証明する為に レインを殺す それが僕の目的さ 諸君 覚悟したまえよ? ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー かつて、レイン・ラグナロス――血を操る終焉之神として、記憶を一度も失っていない完全な存在だった頃。 その力は千年にわたり洗練され、血を用いた分身体の創造すら可能となっていた。 それは命令のみを忠実に遂行する完全なる兵。 意識もなく、逆らうこともなく、レインの意思だけで動く“人形”たち。 だが――。 宇宙が誕生するよりも低い確率により、その中の一体が突如として制御を外れる。 そんなことは理論上、絶対にあり得ない。 だが現実に起きた。 しかもその個体には自我はなく、命令も受けず、ただ森の中で廃人のようにうずくまっていた。 そこを奴隷商人に発見される。 反抗せず、何の感情も持たない人形。 命令を何でも受け入れるその個体は、理想的な奴隷として馬車馬のように扱われる。 さらに哀しいことに、奴隷仲間たちはその無抵抗な分身体に暴力を重ね、日々の鬱憤を晴らしていた。 その分身体は全てを受け入れた。ただ命令に従い、殴られても、罵倒されても黙っていた。 感情など、まだ持っていなかったのだ。 やがて、国の命令で奴隷たちは戦場へと駆り出された。 分身体は最前線の肉壁役を命じられる。 「どうせすぐ死ぬ」 そう笑った兵たちの目の前で、分身体は敵兵を次々と殺していく。 ただの“殺戮”ではなかった。 それは塵のように、何の苦悶も残さず、ただ消していく暴力の流れ。 その中で――分身体はあるものを「感じてしまった」。 愉悦だった。 ほんのわずか、心のどこかに火が灯った。 それはまだ「自我」とは呼べぬ、けれど確かに“己”の核だった。 分身体は殺し続けた。敵も、味方も。 自分に命令する者たちをも。 戦場は沈黙した。血の沼だけが残った。 数十年――。 そこに佇んでいた分身体は、もはや忘れられた“死神”のような存在となっていた。 そして運命の出会いが訪れる。 赤髪の少女が、ふと通りかかったその戦場で、崩れかけた分身体を見つけたのだ。 少女は分身体を家に連れ帰った。 手当てし、食事を与え、何も言わずそばに置いた。 分身体は少女を殺そうとした。が、できなかった。 なぜかはわからない。ただ、できなかった。 そこから不思議な日々が始まった。 少女との生活で、分身体は「嬉しい」「楽しい」「あたたかい」―― そんな感情を、初めて知った。 ある日、少女は分身体に本を渡した。 それは古びた神話の書。 「あなたも、名前があるといいね」 そう微笑んで。 だが、その夜。 焦げ臭い風が吹いた。 村が――襲撃された。 盗賊たちにより、村人は皆殺された。 そして、少女だけが生きていた。 最後の瞬間、彼女は分身体を庇って矢に貫かれた。 分身体は矢如きでは死なない。 だが、少女は死んだ。 その瞬間、分身体は――怒りを知った。 殺しの愉悦ではない。 怒り。哀しみ。無力。後悔。 それらが一気に流れ込んできた。 盗賊たちは皆殺しにした。 だが、今回は何も感じなかった。 快楽も、満足もなかった。ただ、空虚だった。 少女がくれた時間。教えてくれた感情。 そのすべてが今や自分の中にある。 だからこそ、分身体は完全に「自我」を得た。 自分は「レインの分身体」――つまり、偽物だ。 あのとき、本物のレインのような強さがあれば、少女を守れたのではないか? そもそも、自分が本物だったなら――。 ならば、自分が「本物」になればいい。 そのためには――本物を殺すしかない。 分身体は少女から贈られた神話の本を開いた。 そこにはこう記されていた。 “時の神、クロノス” そして、少女の名も思い出す。 「クロノア・レグナルス」 ――それが、自分自身につけた名前だった。 クロノアの目的はただ一つ。 自分が“本物”であることを証明すること。 それは、レインを殺すことによって成し遂げられる。 どれだけ否定されても、どれだけ無意味だと嘲られても。 彼にとっては、それが生まれてきた意味だったのだ。

Description

なんかいるって顔

Project Details

Project ID1195368161
CreatedJuly 7, 2025
Last ModifiedJuly 7, 2025
SharedJuly 7, 2025
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Remix Information

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