〜午前1時〜 モブ視点 モブ「…っい,命だけは…!」 ああ、こいつらの“組織“に手を出したのがいけなかった。【Lobelia】___…。 ?「…五月蝿い。喚くな…」 言われた途端,体が宙に浮いた気がした。そして,地面に強く叩きつけられ__俺の意識はそこで途絶えた。 ?視点 ?「Σ(シグマ)さん。まだ?早く上がりたいんですけど…?」 Σ「待って…。__はい,終わったよ!ψ(プサイ)!」 そう言い彼女は無邪気にこちらへやってくる。さっき人を殺したばかりだというのに… ψ「明日は,仕事は休みだからゆっくりしてね。」 Σ「あれ,そうだったけ!?」 ψ「…wそうですよ。それより早く帰りましょうよ。」 Σ「そうだね!【空間操作】」 そう唱えた途端,“また“二人は闇夜の中へと溶けていった。 〜朝6時〜 葵「ん…ん……」 起きないと。そう思い体を起こす。 葵「いつにも増して眠い…昨日2時くらいまで仕事をしていたからか…?」 眠気に抗いながら登校準備をする。 この世界は,小学校,中学校,高校へとエスカレーター式で確実に進学できる。高校4年生を卒業したら働く。もしくは,冒険者として金を稼ぐ者もいる。かといって,その道に進む者は少ない。インフラ,インターネットが揃っている今,そんな危険な仕事をしなくても収入を得ることができるからだ。しかし,モンスターが人を襲うことまた事実。今や冒険者は貴重な存在へと化している。 葵「まあ,冒険者なんて僕には関係ないけど。」 この世界には七つの美徳と七つの大罪が必ず存在している。なぜ存在自体があるのかは今も不明。七つの大罪の僕「軌術葵」は、【嫉妬】。七つの大罪は社会から嫌われる。そういう慣わしだ。職につくこともできなければ,友人もできやしない。だから裏社会に手を染めるしかない。そうしなければ生きていけない。隠そうと思ってもそれは無理に等しい。大罪は,オッドアイという隠しようもない証明がある。七つの美徳にはないのにな…。まあ,せめてもの足掻きとして前髪で隠しているけどね…。 葵「(本当はサボりたいけど)行ってきます。」 そして,誰もいない古びた家にその声だけが虚しく響いていた。 〜学校〜 今日もぼっち。ずっとぼっち。七つの大罪だということを隠してはいるが…。ずっとぼっち(2回目)いや流石に学校生活13年間ずっとぼっちはきついよ。そう思いながらスマホを開く。(べ、別に陰キャなわけないけどな!?) 葵「…w」 時折笑いながら見ているのはゲーム実況。買う金はないのでこうやって見て満足している。 とても元気なIR(いる)さん。常に声が大きいRU(るぅ)さん。ミステリアスすぎてもはや何考えているのか全くわからないMR(みる)さん。3人の実況グループだ。推している…っていうほどではないが,学校という暇つぶしには最適。 葵(…よし) スマホを透明化させる。机の上に堂々とおき,授業を半分聴きつつ動画をずっと見る。学校は動画を見るためにあると言っても過言ではないね。うん。 〜とある生徒視点〜 ?(葵…?って言うやつたまにニマニマしてる…しかも何もないところ見てるし…。あっ,先生に当てられた。) 葵「___です。」 先生「…正解です。」 ?(微分積分一瞬で解けるやつかよ!?暗算早すぎやろ…もしかしたら“なぁちゃん“くらい頭いいんじゃ…) また動画を見ている葵。 ?(あ、まただ。また何もないところ凝視してる。) ?(なぁちゃんとはまた違う変人だな。) ?「…文解?」 文「あ、どうしたの凪異有?」 凪「授業終わった。」 文「えっ…」 急いで周りを見渡すもほとんど生徒はいない。そうだ。今日は授業終わったら部活動生以外は即帰宅だったぁ!そう思っていたら、今にも帰りそうな凪異有。 文「ちょっと“なぁちゃん“!待って!」 あれ今、少し怪訝な顔をされたよう…な? 凪「…」 少し歩くの遅くなった。やっぱ優しいわ…(感謝) 凪「仕事あるやろ?(超小声)」 文「あぁ…なるほど。」 全く、そう言うことだけちゃんとしているだな…とても七つの大罪の【怠惰】には見えないや… そして俺は教室で見ていた不思議な行動をしていた人のことなんかとっくに忘れて、凪異有と「仕事」へ行った。 〜深夜の?視点〜 ?「風向き良好。気圧正常。問題なし。発砲する…。」 ?「了かぁ〜い」 ?「…」 パァン!軽い銃声が聞こえた。向こう側のビルにいた人がばたりと倒れる。 ?「なんで今回は銃を使わないといけなかったの?Ρ?(ロー)」 Ρ「なんか銃を使って欲しい気分だったから?」 ?「なぜ疑問…」 Ρ「だって、しょうがないじゃん!いつも「能力」ばかり使っていて、全然狙撃手らしくないもん…Θ(シータ)に使って欲しかったんだよ!」 Θ「Ρはハッカーなのに、タイピングが遅くて能力に毎回頼っているのにね。」 P「…すみませんでした」 Θ「うん。」 Pと同じところで働くのも大変だな。でも、防犯カメラをハッキングしたのはPだしな…そこはありがたい。 P「Θ!明日も学校あるから帰ろ!」 Θ「…」 大人しく着いていこ。 〜昨日の深夜の?視点〜 ?「いらっs…なんだψとΣ(鶯キャノン)か…。」 Σ「なんだって…Ζ(ゼータ)ひどくない!?それに今、私だけ別の二つ名で呼ばれたような…」 Ζ「気のせい気のせい♪…で要件は何?」 ψ「前頼んでいた武器の受け取り」 Ζ「…?そんなのしたっけ?」 おいおい… Ζ「ごめん。今から作るからちょっと待ってて」 ψΣ「了解(!)」 〜完成〜 Ζ「ほらできたよ!」 そういて見せてきたのは、シンプルなデザインの「双剣」と、近未来的な光のラインが入った「大剣」だった。 ψ「思ったんだけど、Σって能力でしか戦わないじゃん?血が苦手だからって。大剣って入りますかね?」 Σ「それは…いるに決まっているでしょ!」 Ζ「まあまあ、作ったんだしどっちにしろ受け取ってね。」 武器を各自渡される ψ「ありがとう」 Σ「ありがとぉ!」(超特大ボイス) Ζ「いや、忘れてたうちが悪いから…まあ、またおいでよ。同じ【七つの大罪】として仲良くしようよ!(Σは陽キャだし絶対合わないけど)」 Σ「やっぱり私心の中で貶されてない!?」 Ζ「いや、気のせいだよ気のせい…?」 Σ「w…。いやなんで疑問?」 ψ(これはなんの茶番を見せられているんだ?) 〜なんだかんだあった〜 Ζ「またきてね〜」バイバイ ψ「…。」ペコッ Σ「バイバイッ!」(超特大ボリューム) ψΖ「(だから鶯キャノンなんだよ…)」 〜とある館〜 ?「七つの大罪の様子は?」 ?「相変わらずですね…全員裏社会に手を染めて悪人丸出しって感じですわ!」 ?「言葉を慎んだ方が身のためだよ?」 ?「っ…はいすみません…。」 ?「わかればいいよ。まあ、この人たち【七つの大罪】は私たち【七つの美徳】に勝てるわけないんだよねぇ…」 ?「それは当たり前でしょう…【節制】様。」 ?「その二つ名はやめろ…【感謝】」 ?「【節制】様も使われているではないですか…」 ?「っw…まあそうだな…許そう」 ?「それよりあの人たち。いつ【正義】に目覚めて叛逆するかわからないからね…私たち【政府】に…」 ?「そうならないために私たちは【善の心】を持つ権利を捨てて【悪の心】に染まっているのでしょう?国民をお構いなしに残虐する私たちを【七つの美徳】と言っていいものなのk…」 ?「…!口を慎め!!【善の心】を持つも持たないも勝手だ…全員に同じ権利があるからね…」 ?「…。_そうですか…」 _なぜ僕たちは善になることが許されないのですか?_
イラストメーカー773様 イラストメーカーはりねず男子メーカー様