『おぉ!旦那ァ!今日は何のご用で?』 けらけらと笑いながら頬杖をついて、 目の前の大男に話しかける。 『…例の物を』 商売人にはその意味が分かったようで 『えぇ勿論♪』 そう言うと小さめの箱を取り出し、大男に手渡す 『…ありがとな、代金だ』 口にくわえていた煙草を外し、札を商売人に手渡す。 『…確かにお受け取りしやした♪』 大男がそのまま帰ろうとした時だった。 『そういやァ旦那に聞き忘れてた事がありやして…』 『…なんだ?』 『旦那の名前はなんと?』 『…なぜ知りたいんだ』 『いえ特に、単に聞きたいんでございやす』 『…まぁいいか、世話になってるしな。 …俺はアディズ、アディズ・ノックスだ。』 『んじゃあアディズの旦那と呼ばせて頂きやすね♪』 『呼び方なんて好きにしろ…んじゃぁな。』 そう言ってアディズはどこかへ帰っていった。 『いいや…間違いない…、………』 『…アディズ・ノックス…もとい…【英雄】』 『はァ...とんだ大物の客が常連になったもんやなぁ』 その後、 とある大事を【英雄】が引き起こしたのは。 直ぐの話。
『ちょっと邪魔すんぞ』 『…おや、始めてご来店でございやすか?』 『あァ…ここが【彼岸牢】だな?』 『えぇ、何かご用で?』 『率直に言おうか、アディズ・ノックス という男を知ってンだろう?』 『知ってると言っても名前程度でございやすよ?』 『…(大金を差し出す)』 『いやぁ心当たりのある場所があるんで ついてきてくんさい♪((((((』 『お前チョロ過ぎるだろ』 『やっぱ世の中金でございやすよw"嬢ちゃん"』 『…ァ"?』 『(にんまり微笑む)』 『………テメェだけは敵に回したかねｪな』 『あらら!お褒めに扱い光栄でございやす♪』 『褒めてるつもりはねｪンだがな…』
