これまでの「破滅のミカゲ」についてのおさらい ~~~~~~~~~~~~~~~ かつて、神に近しい力をその眼に宿す者たちが現れた——《神眼》。 発現は突如として訪れ、その目が異彩を放つ時、世界は常に大きく揺れ動いた。 西暦2983年、神眼の始祖《ゼロス・アイ》が覚醒。 そして時は流れ、3190年。終わることのなかった世界大戦に終止符を打ったのは、彼らが率いる組織《ハクリュウ》だった。 紅翡翠、蒼威奏、一条礼——三人の《ゼロス・アイ》が、地球そのものを砕き、影の中に人類を再配置することで、大戦を終結させた。 しかしそれから2年後、再び世界は揺れ始める。 空間の歪み《穴》の出現。 神眼を持つ者のみが昇格できる新興の超常防衛組織《神盾(イージス)》の台頭。 ヒスイは、終焉を導いた英雄でありながら、再び前線に立たされる運命を背負う。 交差する因果と戦火の果てに、再び「破滅」の影が忍び寄る——。 【第零話】 終わりなき戦争を終わらせるために集った《ゼロス・アイ》たち。 紅ヒスイ、蒼威奏、一条礼――かつて人類を拒み、今度はその未来を握る者たちが選んだ手段は、地球の破壊だった。 蒼が縛り、紅が裂き、一条が影へと沈めた。 正義でも悪でもなく、ただ「終焉」だけがそこにあった。 世界が闇に包まれる音と共に、戦争の歴史は閉じられた。 だが、その代償は、彼ら自身の"何か"を喰らい尽くしていた。 【第一話】 戦争終結から二年後―― 平和の中で、《神盾(イージス)》が現れる中、ヒスイは一人旅を続けていた。 そこに現れたのは、神盾の隊員・ミヅキ。 彼の説得の最中、突如として空間に裂け目が生まれる。 《穴》――世界を飲み込む異形の闇。 絶体絶命の中、神盾最上位にして三大皇帝の一人《カナメ》が現れる。 ヒスイの前に再び、戦う意味が突きつけられる。 【第二話】 神盾へと招かれたヒスイに、カナメが試練を与える。 "手合わせ"の名を借りた、実質の戦闘。 絶望的な実力差。“必要”とは何かを突きつけられる時間。 だが、紅ヒスイの中に眠る何かが、確かにうごめいた。止まっていた歯車が、わずかに音を立てる。 【第三話】 新たな勢力と脅威が現れる。 かつての敵、そして未知の存在。 神眼を巡る争いは再び形を変え、世界の裏でうごめき出す。 一方、神盾内部では不穏な空気が流れ始めていた。 「穴」だけではない、さらなる“何か”が近づいているのだった。 【第四話】 ヒスイが出会う、神盾の三大皇帝の一人《シムラ》。 その男の瞳に宿るものは、カナメとは異なる“冷たい意志”。 そして敵勢力が神盾内部に侵入。 全てが混線し始める中、ヒスイの前に立ちはだかったのは___。 【第五話】(破壊) 敵《ヤシャ》との死闘。 その戦いは、かつての戦争と同じ重さを持っていた。 血を流し、肉を裂き、心を削る戦いの末に、ヒスイは勝利する。 だが―― その代償として、ヒスイは記憶を失う。 “破壊”という衝動だけを残して。 気づけば、彼は《神盾》の三大皇帝・カナタの前にいた。そして、彼の中には確かに“何か”が目覚めようとしていた。 【第五話】(破滅) 敵《ヤシャ》との死闘。 その戦いは、かつての戦■■■■■■■■■■■■■■■■_____________________________________________________________________________________________________________________________________________________________________________
以下、用語解説となっております。 《神眼(しんがん)》 人類の一部が持つ特殊能力。発動時、眼の色が変化する。 発現条件や能力の性質は個体差が大きく、発現時期も不定期である。 神眼発現が集中する期間(※「覚醒期間」とも呼ばれる)には、約2か月~数年の間隔がある。この期間内で神眼が目覚める日はたった一日だけ。その中でも特に早期に発現した個体は以下のような称号で呼ばれる。 【ゼロス・アイ】 西暦2983年7月4日発現(確認数:3名) 【ファースト・アイ】 西暦3183年10月20日発現(確認数:5名) 【セカンド・アイ】 西暦3184年2月1日発現(確認数:1名) ※以降、正式な称号は存在しない(サード・アイなどの俗称はあるが公式ではない)。 通常、神眼において眼の色変化は一色のみである。しかしごく稀に、左右で異なる色を持つ個体(二色の眼)が確認されている。 これらは通常、二つの異なる能力を有しており、【ダブル・アイ】と呼ばれる。 《世界大戦》 西暦2917年、突如勃発した【第四次世界大戦】以降、人類は長きにわたって戦乱の時代に突入した。 戦争の発端は記録に残されておらず、原因は今なお謎に包まれている。 第六次世界大戦真っ只中──西暦2983年、【ゼロス・アイ】の3名が神眼に覚醒。 各国は彼らを兵器として利用しようと目論むが、当人たちにより拒絶される。 やがて彼らは、戦争終結を掲げる組織【ハクリュウ】を結成。 以降、各国政府から敵視され、長き戦乱の裏で標的となっていった。 そして約200年後──西暦3190年、【ハクリュウ】によって大戦は終結を迎える。 驚くべきことに、ゼロス・アイの全員生存が確認されたが、彼らに寿命延長の能力は確認されておらず、経緯は謎に包まれている。 《ハクリュウ》 神眼保持者たちによる、戦争終結を目的とした独立組織。 結成時メンバーは以下の3名。 紅 翡翠(ゼロス・アイ) 蒼威 奏(ゼロス・アイ) 一条 礼(ゼロス・アイ) 結成後は三人を隊長とし、同志を増やしながら活動。 西暦3190年、最終作戦にて大戦終結を果たす。 【最終作戦・概要】 蒼威 奏:敵勢力の主力存在を拘束 紅 翡翠:地球そのものを物理的に割断 一条 礼:影に隠した新たな惑星へ、生存者を移送、不純物を排除 ──以上の連携によって、世界はリセットされ、戦争の連鎖は終わったとされる。 大戦終結後、ハクリュウは解散。それ以降、三人の行方は不明となっている。 《神盾(イージス)》 もとは某国の「防衛隊」と呼ばれる軍事組織。 大戦終結後、【神盾】へと改称。地球防衛軍的な存在へ移行したが、組織の実態は機密扱いとなっている。 所属者のみが内部事情を把握している。 組織の階層は以下の通り。 三大皇帝【マスター】 各隊隊長 各隊隊員 自由行動隊員(※神眼所持者のみ) 一等兵 訓令兵 ※自由行動隊員以上に昇格するためには、【神眼】の保持が必須条件となる。 ※【紅 翡翠】は、神盾に入隊後、即飛び級で隊長に就任している。 現在(西暦3191年)、確認されている隊は3つ。 また、3192年に発生した《穴》への対応も神盾が主に行っている。 《穴》 西暦3192年、世界の中心地【メディウム】に出現した空間の歪み。 正体、原因共に不明。 発生から29分間、周辺一帯を「無」へと還元した後、自然消滅。 ゼロス・アイの3名は、この現象に関して何らかの心当たりがあるとされているが、公式記録にはその詳細は記されていない。 正直自分用に作ったものです。