『心は満たされない』 『愛を頂戴』 ________________________ 『待って!!!お願い!!!行かないで!!!...』 『お母さ…!!!!!』 『うるさいわね!!!!』 『あんたの見た目が______ ________________________ ある日の急な事だった、 母は平然とした顔で、 俺達を置いていくと言い出した。 俺は必死の形相で引き留めようとした ...えぇと、 勿論の事、子供の内は親が居ないと生きていけない、 餓死とかで死んでしまうのは俺だって困る。 あとは…少し寂しい。 姉は俺の後ろで母と俺を宥めようとしている。 父は2年前に家を出て 母、俺、姉の3人になった。 たった今2人だけになりかけてる。 ...嫌だ、怖い、寂しい。 母を止めることに必死で姉の言葉が耳に入らない。 『あんたの見た目が"異常"だからお父さんも 居なくなったのよ!!!!』 母はヒスを起こして叫び散らす。 それに怯んで声が出せなくなった。 『勉強だってまともに出来ない癖に!!!! この出来損ないが!!!!』 半狂乱の母は玄関にあった写真立てを私に向かって 思いっ切り投げつけた。 頭に痛みが纏わりついて、 血が止まらない、 痛い、 痛い痛い痛い、 ガラス片が、四つん這いに倒れ込んだ俺の全身に。 手に 膝に 頬に 尾に 目に 突き刺さって、 頭も体もボロボロになっちゃったんだ。 …あぁ、何その顔。 自分で投げたくせに、 害虫を見る目で、 こちらを覗き込んで。 腐ってる瞳で俺を見つめるな、 俺を見るな。 虫唾が走る、 動けない、 血が止まらない、 やめろ、 やめて、 化物を見るような目で、見るな。 助けてお姉ちゃん、 痛い、 怖い、 あ、 あーあ …そっか、 見捨てるんだ、 そんな目、 初めて見たよ。 みんながみんな、 俺をズタズタにしようとしてんだ。 裏切ったんだ、 ならいいよ、 …あ 裏切られたんじゃないんだコレ、 ずぅっと煙たがってたのか。 へへ、 勘違いって恥ずいわぁw
傲慢な野郎共を、惨殺してみたい。 だからこの職やってんだ。 まぁでもさ、恩人出来ちまったからさぁ。 …まぁそっち行くしかねぇよなってな。 だからこの御屋敷で使えたんだ。 この屋敷に来たんだ、 "お嬢ちゃん"が呼んでくれたからさ、 全部全部、 …助けて貰った。 こんな幸せでいいのかって、 疑問が押し寄せて、 どうせあいつらも俺をバカにしてんだって、 異形だの、 異端だの、 不気味だの、 下に見てんだ、 どうせそうだ、 曲 ルマ