小説?「ワンスチャーとシェルマール」#0 こちらは、RUINZと並行して作る一話完結のギャグチックな小説です。 おっと、画面をクリックすると、おまけがあるらしいですよ。小説を読み疲れたら、クリックしてみてください。
「ワンスチャーとシェルマール」#0 次の人類の希望、「Wunscher-0529」通称「ワンスチャー」、又の名を「望星」。いつか世界が終わるなら、その惑星へ移動しようという魂胆らしいが。どうにも、僕は納得できない。なんというか、現実味が無くないかな。だって、幾光年、幾百光年、幾万光年と先にある星に全人類が移動なんかできるはずないだろ。僕には関係ないだろうし、深く考えない方がいいな。 ーーーーと思っていた。 僕は手を伸ばしていた。テレビの中の、その光景に。何故か手を伸ばしていた。 夢から覚めたように、ハッと気がつくと、ワンスチャーについて語るどっかの天文学者が映っていて、我に返った。でも、やっと思った。やっと願った。 「ワンスチャーに、行ってみたい」と。 ーーーーーーー 「魁斗!明日学校でしょ!?早く寝なさい!」 「はーい」 魁斗。僕の名前だ。しかし、明日で休みが終わるなんて。また、高校が始まる。まあ、時間に争うことはできないから、もう今日は早く寝ておこう。 翌朝ーーなんとなく起きて、目を擦り、支度をし、家を出た。いつもと変わらない。家から学校に行くには歩いて駅まで行ってから電車に乗らなければいけないので、二度手間だ。 ...「ワンスチャー」かぁ。どんなところなんだろう。宇宙人とかいるのかなぁ。 宇宙人ってどんな言葉を話すんだろう。そう考えていたら、だんだんまた興味が湧いてきた。 そんなことを考えていたのも束の間ーーーー 「あっ」 僕は足を滑らせ、マンホールに落ちてしまった。 その先の光景は、マンホールの中の薄暗く汚い雰囲気ではなく、明るく、広い空間が広がっていた。