こんにちは 幽霊助手です。 様々な世界を覗く旅の最中、しばしば大きな文明や素晴らしいストーリーの形作られた世界に行き着くことがあります。 そんな世界を記録に残しレポート形式にしておきます。 ここは大きな街です。 人が多く行き交い、活気に満ち溢れています。 遠くには王城が見えますね…… 噂話を聞く限り、あのお城にいる王様は病気に臥せっているのだとか。 生態系の調査も欠かしません。 北部へ少し入ると、深い森、そびえる山 そして凶暴な敵対的生命体がたくさんいました 自然の恵みも多いとはいえ、原住民が仕掛けたであろう火薬や溶ける地面の罠がそこらにあり、とても安全とは言えませんでした 国の東側はきらびやかな街並みが広がっていて、見るからに上流階層の人々がたくさんいました。 こういった地には金が集まり…人が集まり……そして、情報が集まります。 僕の師もよく言いました 治安はともかくカジノに行けばかなりの情報が集まると。 …こっちは海が綺麗です。 南側には観光客が多く、第三次産業の中心であることが伺えます。 ぼーっと海を眺めているだけでも癒されますが、海の向こうから楽しげ(若干音痴だった)な歌声が聞こえたときはびっくりしました。何がいるんだろう。 そういえば土産物店で面白そうな本をつい立ち読みしてしまったのですが、僕が幽霊で姿が他人に見えないということを完全に失念していてポルターガイストを起こしていました どうりで店主さんがこっちを開いた口塞がず見てるわけだ 西は……………… 酷い。治安がとにかく悪く、飢えに苦しむ人々、片付かない遺骸、煤汚れた建物…… 目も当てられなかったのでついパンを数個置いていってしまいました。多少は許されるやろ…… また、この治安に対応するために物々しい武装をしている住民もおり、ガタガタとなにか硬い物をひきずる音や鎖のような音がそこかしこから聞こえました 恐ろしい…………… ともかく この世界はこんなものでしょう 宝石がどうたら、って話をそこかしこで耳にしましたが、何かあるのでしょうかね? 報告は以上です。 ー技術中枢部門 イーゼレスト